表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

12/12

成り上がって世界を救う

 その後僕はアメゾンで宝石や金塊を生成し、それを売って大量のお金を得た。


 そしてそのお金で滅茶苦茶大きな豪邸を買って、そこで沢山の虐げられていた元奴隷超絶美少女(処女)達と共に暮らしている。


 もちろん彼女たちを虐げたり酷使したりする事はしていない(ご飯とかは作ってもらってるけど)。


「カイトさん、ご飯できましたよ!」


 アリアが僕に呼び掛けける。


「今いくよ!」


 料理はスマートフォンで生成した超高級な食材を使っている。


 また食べ物の他にも日用品、娯楽品もスマホで取り揃えて、とても贅沢な日々を送っている。


 そして僕はスマオと共に貧しい人々や国にスマホによって支援活動をしていて、世界全体は着実に豊かになっていった。


 王様や貴族たちも僕とスマオには頭が上がらず、僕は世界で一番偉い存在になった。




 ここまで来るのに多くのものを生成したが電子マネーはまだ


 9800000000000000000000000000円


 残っており、これを使い切るのは恐らく僕が生きているうちには不可能だろう。


「よーし、今日も贅沢するぞー!」



 僕の人生の目的は「時間いっぱいめいいっぱい贅沢すること」になった。


 これから僕は食欲物欲性欲名誉欲全てを余すことなく満たし幸せに生きていく。





 〜完〜



「なろう小説」は欲望にストレートだ。

例えば「賢者の孫」

この作品は「なろう小説」を象徴した作品だと思う。

能力は最強。人に讃えられ、褒められ、誰もが自分を認めてくれる。好きな人は自分のことが好きで、付き合ってくれる。(本家の小説は見ていないですがアニメはこんな感じでした)


まさに理想の世界。人の欲望をストレートに描いた作品である。


そして基本的にどのなろう作品も「賢者の孫」と同じで、やはり主人公が無双し認められる流れが主流だ。


しかし、最近それをベースに「テイマー」とか「追放」とかで味付けされた作品が人気である。



・テイマー 、奴隷少女


ある偉人が言いました。

「無敵の人はうさぎを飼え」


人間が最も幸福を感じられるのはどういう時か。


それは自分が誰かから、何かから欲される時である。


人間には自分を必要としてくれる存在が必要なのだ。


所謂「無敵の人」にはそう言った存在が存在しない。だからこそ失う物がなく何でもできる「無敵の人」になり得ることが出来るのだ。


自分を必要としてくれる存在がいれば、その存在のために生きていけるし無茶な事は出来ない。だからうさぎを飼おう。




テイマーとか奴隷少女によって誰かが自分を必要とする「理由」を作ることができる。


「突然出会った普通の美少女が僕に惚れる」より「僕が助けた奴隷少女が僕に惚れる」方が説得力がある。

だって僕がいなきゃ奴隷少女は生きていけないんだから。


「他者を自分に依存させたい」

その人としての本性が顕れたのが「奴隷少女」と「テイマー」である。



・劣等最弱没落パーティ追放、悪役令嬢


このテーマは闇が深い。

なぜなら人間の負の感情を以って快楽を与えるコンテンツだから。


僕たちは偉い奴とか優秀な奴とかが嫌いだ。

そいつらに仕返ししたい見返したい。そして「ざまぁ」したい。


このコンテンツが流行ってるのを見ると思い知らされるよね。


人間が醜い存在だってことを。

僕たちは誰かを蹴落とすことが楽しくてしょうがないってことを。


タチが悪いことにこのコンテンツはその負の感情を正当化するストーリー構成になってるから、正義の味方気取りで人を蹴落とすことが出来る。


あと導入でストレスを抱えた分、ものすごい快楽が得られるっていうのもポイントだね。




僕はなろう小説のことをすごいと思っている。


だって投稿される小説が読者の欲する小説で在り続けるから、どんどん人間の欲求を満たす快楽の強い小説に洗練されている。


そして暴いていく。


人のあさましい本性を




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 続きが気になる作品でした!! [気になる点] スライムに名前とかをつける…みたいなのはあったりしますか?
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ