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電子マネー

「カイトさん、それは何ですか?」


 アリアが宿屋の部屋のベッドの上でスライムの孫と戯れながら尋ねる。


「これは「スマートフォン」だよ。いろんな機能を持った道具だ。例えば……


 僕はカメラアプリでアリアとスライムの孫を撮影する。


 ボタンをタップすると同時に、スマホのライトが光り、彼女らを撮る。


「きゃっ!?」


「驚かせてごめんね。 でもほら、君たちの絵がこの道具の中に記録されるんだ」


 僕はスマホの画面を見せる。


「す……すごいですね……! そんな道具初めて見ました!」


「僕も今日初めてだよ。 他にも色々機能があるらしいんだ」


 僕はベッドに座り、再びスマホを弄る。


 すると、気になるアプリを発見した。


「amezon?」


 アメゾンって南米の川とかある所だっけ。


 気になったので押してみる。


 画面上に色々な「もの」の画像が表示される。

 そして画面端に


 1000000000000000円


 と表示されていた。


「なるほど、買い物をするアプリか。スマオは通信機器だって言ってたし、多分遠隔で売買の取引ができるのかな。けど、僕にとっては意味ないかな」


 数字の大きさを見るに、相当な電子マネーが入っている様だが。


 意味無いだろうけど試しに買ってみようかな。


 僕はトップに出ていた「メイド服」という服を購入する。


「カイトさん!上で何かが光ってます!」


「え?」


 僕の頭上に光が発生し、何かが生成される。


 暫くしてそれは僕の下へ降りてくる。


「これは……メイド服!?」


 なんと言うことだ、この「スマートフォン」物を生成する能力まで備わっているのか!?



「すごい可愛い服ですね……!」


「そう?良かったらアリアにあげるよ」


「本当ですか!?」


 僕がメイド服を渡すとアリアは嬉しそうにシャワールームへ向かう。


 暫くしてアリアが戻ってくる。


「早速着てみたんですけどどうですか……?」


 フリフリの服にもふもふのケモミミと尻尾。


「すごい可愛いよ!めっちゃ萌える!」


「そ……そうですか?」


 アリアは嬉しそうに照れる。


 これはもっといろんな服を買ってあげたいな……

 ん……?


 再び画面を見ると電子マネーが減っていることに気づく。


 999999999995000円


 物を生成するとお金が減るってことか。


 でも果てしない数字だし色々好き勝手できるぞ……!


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