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物理

 

 物理は若干、世間がざわついていた。

 過去のセンターにも一度だけ出演していた彼が、舞い戻ってきたのだ。


 のび太くんとタラちゃんをたして二で割ったような少年。

 第一問のレンズの問題から顔を出した。そしてしばらくなりを潜め、第三問。出た。妖怪テケテケ状態で何かを覗き込んでいる。そして更に、新事実が次のページで判明する。姉だ。姉がいたのだ。鳩胸かつ、スカートが短い。そして流行りのオン眉。ちょいグレ姉貴だろうか。そして、それで終わらないのが今年。光学からの流れでドップラー効果の出題だが、そこにも彼は現れた。そしてもういないだろうと思ってめくった次の瞬間、居た。ボールを持って電車の中に居た。ここまで来ると軽くホラーである。来年あたり、両親なども出てきたら面白いなと個人的に思うが如何か。


 とまぁ、少し遊び心のあった物理だが、問題は至ってシンプルだった。

 今回に限らずセンター試験では度々【定義や原理を正しく理解しているか】を問う問題が出題さている。それは必ず取りたいが、むしろ、これで点を落とす人が多いのが現実だ。第一問の問五も、単振動を本当に理解している人は計算等なしに即④を選ぶことが出来ただろう。公式をまる覚えではいけない。然し、あのT=2π√(m/k)はma=-kxに起因することを理解していれば、今回の問題を落とす人は居ない。

 第二問の電磁気はA問題でダイオードに馴染みがない人には辛かったかもしれない。B問題は電流の流れ方を捉えるのに苦戦する人もいたかもしれない。しかし、ひとつハッキリしておくべきことは、抵抗のない導線で繋がれているものは等電位なのである。どうしても難しい人は等価回路を書けば一目瞭然である。


 第三問のA問題は、超基本的な光の屈折や反射の問題。しかし、ひとつ厭らしいのは態と関係の無い補助線を引いてくれていることだ。キチンと基本を理解している人に点を取らせたい、そんな作問者の思いの表れだと受け止めよう。また、以前は屈折率の小さいところを進んだ波が反射すると位相がπずれる事を書いていてくれたのに今回はそうでなかった。本問は空気⇒薄膜、薄膜⇒ガラスと両方でπずつズレるので結果的には波長の整数倍で強め合う。問二に関しては、筆者は試験中に冊子をぐるぐる回してみた。その方が確実だからだ(紙面は破ってはいけないので)

 そうすればうまく答えられただろう。

 また、B問題は少し捻りがかかっていた。しかし、理解があれば難問ではない。問三のような問題で悩んだ場合は、グラフの数値を代入してしまえば良い。わかる人はそのまま選ぶのがもちろん早い。この変位の式の導出をやった事がある人はすぐに解ける。


 第四問は超典型的だ。間違えるのは勿体ない。


 そして、筆者は第五問を選択した。まさか、等圧、等積変化のみで出すとは思っていなかった。何故なら、引っ掛ける要素が無いからである。多くの受験生や生徒は等温変化や断熱変化などを嫌う傾向があるのに、何故このような問題を出したのかは正直謎である。


 第六問は選択していないものの、こちらも良くある問題である。原子をある程度勉強していれば苦もなく解けるが、少しでも不安があれば第五問を選んでおけばよかっただろう。



 センター物理は何度も繰り返すように、基礎的な理解を問うものが非常に多い。ただの公式丸覚えを排除する為だ。物理は覚えるものでは無い。勿論、頭に入れておくべき基幹式や知識はある。でも、日本史や世界史とは違い、まる覚えではないのだ。例えば、力学は何がどう転んでも運動方程式を考えることが大切である。波動も、波とは何か、を理解して解くべきものが多い。


これにて私が受験した全科目の講評は終わりです。

元々これは自分の記録として残そうと書いております。日記に近いでしょうか。故に、誤字脱字などもあったかもしれません。誰得な文章にお付き合いくださった方、ありがとうございます。


次話は余談でしか無いので放って置いてくださって構いません。

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