数学II・B
現場の声は「難しかった」というものが多いが、各予備校は逆だ。平年並みまたは、易化。
恐らく、殆どの受験生は数列に苦しめられたのでは無いだろうか。確かに、それ以外の問題は素直なものが多かった。
第一問
{1}は超典型的な二倍角の公式を用いる三角関数の問題。範囲を示す記号も両端≦で、大した気配りが無くても解けるかと思う。
{2}も非常に素直な問題だ。丁寧に計算を進めれば良い。
第二問
計算をとにかく丁寧に。それだけが求められる。今年の問題は捻りも少ない上に、誘導が見え透いている。サクッと図を書いて情報を整理したら計算あるのみ。その計算も今年はかなり楽である。
第三問
これが気持ち悪かった。特に右ページになった途端に「なんだこの変形は」と筆者も頭を抱えかけた。しかし、そういう時こそ冷静に式の形を見て、まずはTnの式をn+1に置き換えてどうにか当てはまりそうな式までもっていこう。そして、続くbnも同様だ。さしあたって、与えられたa(n+1)の左側にnがかかっている事を見逃さなければ方針は立つ。そこからは己を信じて計算するべし。分数のごちゃごちゃした形に惑わされずに丁寧に計算しよう。
第四問
これは、相当易化している。と言うのも、結果を先にいえば底面の台形は何時に無く美しく特徴的な形をしている。下底の両端60度、上底の両端120度。つまり、正三角形三つを並べた形である。それにたどり着くのも、誘導があるので左ページで事足りる。そこからは素直に問われるものに答えるだけである。
数II・Bに関して、一時間で解ききるには相当の計算の速さと閃が必要である。つまりは、これもまた経験なのである。始めてみる形でも焦らない度胸もついてこれば一人前だ。
因みに、これだけは自慢させてもらうと手元の冊子は満点である。ただしあろう事か筆者はマークミスで三点ほどロスしている。
兎に角、落ち着くことが大事である。
次は地理Bを扱います