英語
まずは筆記について取り扱う。
第一問発音アクセント、第二問文法問題、第三問読み取り問題、第四問図表問題はさほど変化も難化傾向も無かった。むしろ、得意な人にとっては易化したようにも感じたのではなかろうか。ただし、ディベート形式の問題の最終問題は総合的に判断することが求められた。特に、選択肢の二番と三番で迷う受験者が多かったのではないだろうか。と言うのも、何れも具体的な贈り物に関する記述はなく、強いて言うならば最初の発言者が「見て楽しむよりも実用的な方が良い」という発言を読み落とさず、かつ、その後の討論者の「庭いじりが好き」「ホームパーティーを開く際は座って食事を楽しむ」などを考慮すれば良かった。最終的な正解は「外に置くことの出来る家具」だ。これならば実用的であり、デッキから庭を眺める恩師だけでなく、パーティーの参加者も庭と料理の両方を楽しめる。
さて、第五問だが、昨年は何かとお騒がせな内容(所謂タコ宇宙人オチ)だった。更に、新傾向として「日記形式」の第五問であった。各予備校もそれを意識した模試を採用していたが今年は至って普通の物語文である。
筆者は読み始め、ちょいグレ少女の話かと思ったが思いの外良い子だった。話の展開もわかり易かった上に、最終問題に繋がる主人公の学びについても本文でほぼ明示されていると言っても良い。
第六問に関しては、はっきり言ってかなり易しい。特に、各段落へのタイトルを振り分ける問題に関しては間違えようが無い。今回は《道》をテーマにしていたが、各段落において【陸路】【海路】【空路】【新たな道】をそれぞれ論じ分けており、さらにそれが出現した順に並んでいるのだから。【新たな道】に関しても、話題としてはありふれたインターネット関連。しかし、ひとつ注意すべきは危険性への議論は無いという事。テーマを見た瞬間にその展開に決め打ちしてしまった人は違う選択肢を選んでしまったのではないだろうか。
そして、A問題の最終問題に関しては全体の論点を読み解く必要がある。センターではよくある話だが、まとめの問題では書いてあったが、あくまでそれは一部分の話であることが多い。
部分言及に惑わされずに一貫した主張を手繰り寄せる必要がある。
全体の印象は易化だ。
各予備校の思惑(日記形式の問題など)は外れたものの、過去問をしっかりやっていた受験生には苦ではない問題。
国語の項でも申し上げたが、模試と本試はやはりモノがまるきり違う。文法問題に関しても、重箱の隅をつつく模試のような問題ははっきりいって無いと思われる。(追試は一概には言えないが)
因みに筆者は文法問題が大の苦手で、文法書やアッ〇グレード等の参考書は肌に合わなかった。故にほとんどやらなかったのだが、その代わりに文章を沢山読んだ。勿論、時制はある程度理論を学んだがその他のイディオムはそれで十分対応可能である。語学的には理にかなったやり方だと自負している。真似したい人は好きにしてください(ただし責任は取りません)
続いて、リスニング。
初っ端からやってくれたな、センター試験。
毎年何かしら話題性を出したいらしい。覚えているだろうか、昨年の第一問の最初の問題。
「で、その女誰よ」
と言い放つあれである。
そして今年。
筆者はTwitterを断っているので本物を見ていないが、かなりザワついたらしい。あの絵はインパクトが大きかった。しかし、問題自体は難しくなかった。むしろ、各予備校も発表しているとおり全体的な易化傾向が見られた。傾向の変化も大してなかった。
リスニングに関しては耳を慣らすしか勉強の仕様が無いのではないか、と思う。私としては、単語帳付属の「単語だけを読み上げるCD」と「リスニング問題、長文を読み上げるCD」のどちらもやっていいと思っている。前者は単語の定着に加え、筆記の第一問発音アクセント問題の学習になる。そして後者は言わずもがなだ。
次は数学ⅠAの予定です