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メモリージャッチメント  作者: 紅き鋼
10/10

シャーロット

アンドロイド?あの映画やアニメに出てくるロボットの事?


ありえない!!!誰がどう見ても人間にしか見えない!!


オレはそう思うとジーーーっとマイさんを見つめていると、マイさんも察したのかもう一度深いため息をつくと、


「誰がどう見ても人間にしか見えへん!って顔してるな。言いたいことはわかるでぇ、今この時代ではあんなに人間に近いアンドロイドなんか作られへんからなぁ、でもあの子は正真正銘のアンドロイドやでぇ。」


からかっている様には見えなかった。じゃあ、この時代で作れないアンドロイドがなんでここにいるのか?しかも中身はシャーロットという人間の感情をもっているのか?シャーロットとは誰なんだ。


「マイさん!!オレはここへ来たのは全てを知りたいと思ったのと、兄貴を救いたい!!と覚悟を決めて今ここにいる!!全て話して下さい。」


するとマイさんがポケットから一枚の写真を取り出し、それを眺めながら話し始めた。



「あの子の本名は、川井 シャーロット。」


「脳科学者の川井 誠司の娘なんよ、誠司は変わった性格やってんけど、早い頃に奥さんを亡くして男で一人でシャーロットを育ててん。それはそれは大切に………………でも、駅のホームで誠司が少し目を離した時シャーロットは線路へ落ちてしまい、そのまま電車と衝突して大怪我をしてしまうねん。」


「戻ってきた誠司が見た時はみるも無惨な姿で、両手両足はグチャグチャ、お腹は裂けて内臓が出てたそうや」


オレは想像してしまい気分が悪くなりそうになっていた、でも最後まで聞かなければならないと思い一度深呼吸をした。


「誠司はシャーロットを見た時、絶対に助からない!!もう、誰も失いたくない!!野次馬がいる中シャーロットを抱いて走り出して自分の研究室へと運んだ。その時のシャーロットはショック状態で意識はなく本間にギリギリ生きてるところやったみたいやわ。誠司は自分の研究途中だった人の記憶、感情をデータにする研究をしていて死にかけの娘の記憶、感情をデータ化に成功するねん。その後すぐにシャーロットは亡くなってしまうねん。」



その話しを聞いてたオレの目には涙が溢れそうになり言葉が出なかった。


「誠司は人類初の人間の脳をデータ化した男やねん。実の娘を使って………………シャーロットは最後の力を振り絞ってこう言ってたらしい」



「ワタシは幸せだった、ありがとう………………………お父さん」


「事故で喉が潰れて声が出せないはずなんやけど、誠司にはちゃんと聞こえてたみたいやなぁ。」


「それからの誠司はそのデータを復活させたいと考えて最後のかけに出てん。復活させるためには器が必要や、でもその器すなわち人間型のアンドロイドが、でも自分が死ぬまでにそんなアンドロイドが果たしてできるのだろうか?



「ツバキやったらどうする?どうやってそのデータを使って復活させる?」


オレはその質問に真剣に考えてみた。


「今はそのデータを入れれるアンドロイドがない、しかもいつ出来るかも分からない………………いつかの未来ならそんなアンドロイドが出来ているかもしれない?まさか!!」


オレは気付いてしまった。そんなオレの呟きを聞いていたマイさんが頷いた。



「そう、今出来ないのなら未来の人にお願いするしかないと、そして未来でその完成したアンドロイドを連れて誠司の元へと来てもらおうと。未来から過去に来るにはタイムマシンが必要となる、しかしその未来でもまだタイムマシンがあるとは限らへん、タイムマシンなんて夢の代物やしな、だから誠司は残りの人生の全てをタイムマシン研究へと捧げた。そして、娘のデータ、タイムトラベルへの理論、方法を未来へと託した。」


そう言うとマイさんは黙りこんでしまい、オレはそれからどうなったかと今の状況を考えていたらとんでもない事に気がついてしまった。


「アンドロイドのシャーロットが今ここにいるって事は、未来で器にデータを入れる事に成功していて、未来からこの過去にそのアンドロイドがいるって事はタイムトラベルも成功している。

でも疑問があります、じゃあシャーロットは未来の誰が連れて来たんですか?」



マイさんは手に持っていた写真をポケットに戻すと小さな右手を胸元に当てると




「うちが未来からシャーロットを連れて来たんやぁ」


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