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美の具現化が現れた!


「いや……あの」



 魚の小骨でも喉につっかえたように声が詰まり、構築したはずの言葉は崩れて意味のない声になる。……多分、このレベルの美人を見たら誰だってこうなるだろう。

 一通り僕の仕草を眺めていた女性は、静かに着物の袖を唇に当てた。



 ほう、とため息を一つ。



「…………っ」



 仕草一つで景色が塗り変わるような心地すらする。

 それ程までに美しい容姿。

 腰まで伸びた、跳ねの一切ない艶やかな黒い髪。ぱっちりした瞳は、日本人とはかけ離れた綺麗な金色。桜色に色付いた控えめな唇は、無表情の女性にひどく似合っているように感じる。

 「女神です」と言われても恐らく信用してしまうであろう、あまりに整った顔立ち。しかも当然の如くスタイルも良い。


 少なくとも、女性の無表情を「何だこいつ」的な表情に変えてしまうくらいの時間、僕は女性の容姿に見惚れていたらしい。


「……お主、いつまで妾の容姿を描写しておるつもりじゃ」


「へっ?!」



 全部口に出てた!?

 今度は違う意味でバタバタし始めた僕をまた暫し眺め、女性は控えめな桜色をゆっくり開いた。

 少しだけ、真面目な表情で。



「……単刀直入に言おう」



 到底、信じられないような事を。





「――お主、異世界に転生する気はないかの?」

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