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人の夢と書いて、儚い
レーヤの夢の中です。
割と突発的に僕が書いちゃったやつです。
別に読まなくても先に進めます。
次を読みたい人はどうぞ飛ばしちゃって下さい。
ここは……どこだろう。
温かい陽の光が差し込むここは
…どこ?
遠くから誰かの笑い声の聞こえるここは
…どこ?
懐かしいこの風景の先を俺は……僕は
何で思い出せないの?
どうしても足が進まない。
なにかに阻まれる様にぶつかる。
『レーヤ!』
僕の名前を呼ぶ貴方は
……誰?
何で僕の名前を呼ぶの?
『もう、離れちゃダメって言ったでしょう。探したわよ。さあ、帰りましょう。皆待ってるわよ。』
『レーヤ。』
ねえそんなに笑わないで。
優しくしないで。
探しただなんて嘘つかないで。
帰るだなんて嘘つかないで。
皆待ってるだなんて嘘つかないで。
僕の名前を呼ばないで。
だって貴方から僕の手を離したのに。
貴方が俺を捨てたのに。