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夏休みの図書部 part2

色々と作業のやり方が分からず遅くなってしまいました。

少し短いと感じるかもしれませんが拝見してくださり、ありがとうございます。


 第二章

「こんにちはー。先生、お話があるんですけど時間大丈夫ですか?」

 授業が終わった近藤希は早速、図書室に来ていた。

「あれー?のぞちゃん、掃除はいいのー?」

「掃除?全然大丈夫です!問題ナッシングです!」

 先生とのいつものやりとり。一年の生徒がこちらを不思議そうに見ているのもいつものことだ。

「で、お話ってなぁに?もしかして、のぞちゃん、ついに好きな人ができちゃった!?」

「勝手に想像しないでくださいよー。話とは夏休み中、どっかに行こうかっていう話ですよ。やまのぞちゃんと昨日、話してて金銭面、移動手段を考えると難しいじゃないかってなったんだけど先生、一緒に行きません?ていうか、移動手段を先生の車にしていいですか?まぁ、どこに行くかも決まってないですけど」

 とりあえず、簡潔に用件を話す。承諾を貰えるだろうか。

「別に私はいいけど・・・。笠山君の日程とか合うかな?のぞちゃんは大丈夫でしょ?どうせ。私もほとんど予定は開いてるし。あとは時間よね。まぁ、その辺は行く場所をきめてからにしましょうか」

 先生が珍しく、考えることを放置した。でも一応、承諾はもらえたからいいかな。

「わかりました。検討お願いします。では、いつも通り、書庫に入ってますね」

 はーい、と先生が答える。

「何にしようかなー・・・」

 独り言を呟きながら本を選ぶ。これは読んだし・・・この本、面白そう。これにしよ。

 本を選び、カウンターを通って書庫の扉をあける。いつもは開けると少し埃が多く、衛生的に悪い部屋だったが、昨日のやまのぞちゃんとの掃除で、書庫の中は非常に雰囲気が良くなっていた。

 埃もないし、本のタワーがないから移動もしやすいし!こんな環境で過ごせたらなぁ。図書室に泊まれるなんて最高!

「さてさて、今日の一冊目は何にしましょうかー」

 そして、近藤希の本日の図書部活動が始まったのだった。


「先輩、こんにちは。相変わらずですね。なんでそんなに集中して読めるんですか?って、聞いてないか」

 僕は掃除を終えて、いつも通り、この「図書部」の活動拠点、書庫に来た。そして、返答がないのは分かっていても、先輩に話しかける。

 だが・・・

「あ。やまのぞちゃんだ。遅かったわね。もうちょっと早く来てよ。夏休みの予定立てられないでしょ。そうそう、いい情報よ。先生が、車出してくれるって!」

 え・・・。先輩が、読書中なのに反応した・・・!?これは・・・。

「なによ。読書中でも周りの音は一応聞こえてるのよ。けど、いつもその言葉を勝手に雑音として認識してしまうから反応することは難しいの」

 やば。口に出してしまってたのか・・・・。失態だな・・・と思いながらも、この失態から先輩がなんで反応しないかという理由がわかった。何となくスッキリ。

「そういうことだったんですね。だから、中岡先生の時は気づいたと」

「うん。中岡は体格がいいから本を読んでても気配とかでわかっちゃうのよね。その分、目ざわりで邪魔だけど」

 ここまで先生のことを言えるのはすごい・・・・と、ある意味関心してしまう。いくら本人の前でなくたって、まだ学校内だぞ・・・。なんて、危機感がない人なんだ。

「先輩。いくら本人がいなくても、そういうことを言うのはやめましょう。本人にも悪いですし、それにもしもそこに本人が来たら大変なことになるので」

 これは絶対、忠告を入れておいた方がいいと判断し、言ったのだが・・・やはり先輩、ナイスな無視である。

 無視したということは、余程興味のある話題でないと食いつかないのはすでに分かっている。なので・・・

「夏休みの件、どうするんですか。話して決めた方がいいのでは?」

 この話題を拾う。これは今、先輩が一番気にしている話題だろう。

「・・・どうしましょうか」

 そして、これも特徴。先輩は本を読んでいる時に話しかけられるとその音は雑音として認識される・・・ということは、一応、興味のある話題であっても、半分雑音になってしまっているので返答が遅くなり、言葉も少ないのだ。

「どうすると言っても先輩が決めてくれないと僕は何をすればいいのかわからないですよ?それに丸橋さんとつながっているのも先輩なんですから」

「そうよね・・・。まず、どこに行きたい?」

「僕は山、ですかね。キャンプとか少し体験してみたいです」

 少し、難しい案だろうか。キャンプとなると日帰りではなくなってしまうため、先輩、丸橋さんの予定が気になるところだが、素直に言っておいた方が決める側にしても楽なのではないかという考えで言ってみた。

「キャンプねぇ・・・。私もしてみたいわ。私もキャンプにする!あとは先生だけど・・・今は仕事中だからやめといた方がいいわね」

 そう言って、2人は先生の方を見る。

 放課後の部活開始時間ギリギリなのに、今も生徒たちが10人ほどの列を作っている。それを一人で担当する丸橋さんは、本当にすごいと思う。

「確かに、今は一番混んでるからやめておいた方がいいですね。急用でもありませんし」

「では、読書開始!」

 いきなり先輩が言いだす。

 この合図から10分間、読書をするのが決まりである。さて、今日は何ページ進むかな。

「はーい。10分たったよー。何ページ進んだか書いといてー」

 もう10分たったのか・・・。はやいな。

 メモ帳・・・どこだっけ?

「はい。やまのぞちゃんの、これでしょ?今日、書庫に入った時、落ちてたから拾っといたの。多分、昨日の片づけの時、机の上から落ちたんでしょうね」

「ありがとうございます」

 僕はメモ帳を貰いながら礼を言う。

「いえいえー。あ、先生、手あいてますか?」

「大丈夫だよー。なんですかー?」

「夏休みの件で、さっき先輩と僕でキャンプなんかどうでしょうって話になったんですけど、予定大丈夫ですか?」

「大丈夫よー。キャンプねー、楽しそう!」

 どうやら決まったらしい。先生も楽しめそうだ。

「よし!夏休みの件、決まりね。これからは少し早いけど、準備をしましょう」

「わかりました!」

 今年の夏は、今までで一番楽しい夏になるかもな・・・。

 望は不安と期待の曖昧な気持ちを持ちながら決定を喜んだのだった。











今回のお話はどこにいくか、決定するところまで。きりがよかったので。

夏が終わる前に書き終わらねば・・・(笑)

まぁ、ゆっくり丁寧に書いていきたいと思います。いまだに使いこなせていないルビとか使いながら。

では、次回もよろしくです!

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