ぼっちの戦いー3
人間ってのは自己満足な生き物だ。
そもそも、この世には自己満足しか無い。
どんなに失敗しようと、自分が満足すればそれでいいし。
逆に、どんなにいい結果だろうと自分が満足しなければ意味が無い。
だから俺は自己満足しかしない。
★★★★★★★★
「ふぅー、疲れた」
いや本当になんで俺はあんなことしたんだ?てかなにがCQCだよ、恥ずかしいわ俺。
廊下を歩き、生徒会室に向かっていた。今回の騒動というか、揉め事をどう話せばいいのやら。
しかし、剣道部って意味わからんやつばっかだったな。特に部長とか一回カウンセリング受けた方がいいんじゃねえのか?
まあ、それを言うと俺も当てはまってしまうんだけどな。
しかし、いやしかし。しかしのまたしかし。俺は何がしたいんだろうか。生徒会で何をなしたいのだろうか。
所詮、こんなものは自己満足だと自分でも知っている。けど満足しなければやっていけないのが人生だ。妥協しなければやっていけないのが世界だ。
なんて考えることもある俺は恥ずかしい。
「帰ったぞぉ」
疲れた感をだしながら生徒会室のドアを開けた。
「どうだったの?」
ツインテールを揺らしながら金沢が近寄ってきて聞いてきた。
ギャルゲーのヒロインだったら攻略してますね、こりゃ。
「分かってもらった」
「……その言い方だといろいろ誤解をまねく可能性があるが…」
生徒会長である留美☆留美が言ってきた。
てか留美☆留美より、ルミ☆ルミの方が見栄えがよろしいと俺は思った(小並感)
「言葉通りだ。分かってもらったんだよ、少々力ずくで」
「……いやぁ、君にそんな力は無いと思うんだけどなぁ」
「失敬だな、俺はアレだ、着痩せするタイプなんだよ、うん。君たちもダメだな、透視能力の練習が足りないんじゃないのか?」
もちろん俺は着痩せするタイプでもないし、透視能力も無い。むしろあったら嬉しい。
まあ、うまくいったな。この報告の方向性を変え、なおかつ笑い話にできた。あっ、一応言っておくと、報告の方向性はダジャレじゃないからな!
「まあ、解決したならそれでいいじゃないですか」
あ!副会長の山田さん。いたんだ。
って言う俺はクラスの「いないもの」なんだけどな。俺と接すると人が死ぬんだよなぁ、呪いかな?冗談。
俺は自分のイスであるパイプイスに座った。あぁ、早く俺だけのイスが欲しいよぉ。予算から見積もってほしいよぉ。
冬のパイプイスは地獄なんだよな、時間がたったあと座ると尻が冷たくなる。
いやぁ、冷たい冷たい。
俺はカバンの中からコーヒーを取り出した。ちなみにこれはさっき買ったもので、まだ温かい。
俺はそのコーヒーを手でコネコネしながら手を温めた。ちなみに微糖だ。
コーヒーの缶のフタを開け、一気に飲み干した。
体の中からポカポカし、目が覚めて行く感じがした。あくまでも感じだ。
「ふぅー、生き返るわぁ」
「あれ坂墓、私のは?」
「いや、なにさも当然のように自分の分もあるのだと勘違いしてんの?中学生男子並に勘違いしてるぞ、手が触れただけで両想いだと勘違いしちゃう奴だよ」
「そんなわけないでしょ!!」
金沢は顔を真っ赤にして、イスから立ち上がった。
いやぁ、チビんてをいじるのは楽しいな。
……別にいいじゃないか。自己満足でも。それを満足したのなら、それはそれでいいじゃないか。
……そんなことを俺は考えた。
この受験生ですので更新とか滅多にしませんが、この作品は嫌いにならないでくださいぃぃぃ!!あと短くてごめんなさい。




