ぼっちの戦い-1
オッス!!俺の名は坂墓!ひょんなことから生徒会に入った俺だが、ぼっちスキルが高すぎるため、生徒会でもぼっち戦線を辿っているんだぜ!!
そして、今問題になっているのは剣道部の部費だ。正直、俺はその部活を活動停止にすればいいと思っているのだが、どうやらそれではダメらしい、どうする⁉︎俺!!
……この挿入、全然面白くねぇ……。
まあともかく、その剣道部の部費をどうにかすることを、生徒会は求められている。その中、今年は学校の予算も厳しく、学校をあてにはできないそうだ。
つまりあれだな、諦めろってことだな。
そう、無理なことは絶対に無理なんだ。
例えば、俺が今から某ギャルゲーの主人公のように、美少女と恋の駆け引きその名もデートができる確率は0なのだ。0.0000000000000000001%の確率もない。0だ、永遠の。
そう、そう考えるとおのずと答えは出てくる。
剣道部の廃部だ!!それで万事解決!!
ってのは冗談で、答えは学校の予算が少ないことを理由に諦めさせる、だ。
「おい、もうこれは諦めた方がいいんじゃね?俺は検討はした、しかしできないことはできないんだ。無理に行おうとしても失敗するだけだ」
「し、しかし……」
留美は言葉を詰まらせる。
それは俺の意見に言い返すことができないからだろう。いや、言い返すことはできる。
それは簡単だ、その意見を否定すればいい。しかし、否定したとしても新たな意見が無ければ意味が無いのだ。
否定するだけは、ただのわがままなのだ。
「人生、諦めも大切だぞ。俺みたいにな」
「なるほど……」
あ、え?そこ納得しちゃう?
もう俺の人生、他人から見ても諦めものか。いや、知ってたよ、うん。
「たしかに……、他の策が考えられませんね」
副会長の山田奈津は、少し苦い顔をした。
まあ仕方がない、生徒会としても、生徒達からの信頼には答えたいものだ。あっ、俺以外の生徒達メンバーはね。
「なら決まりだな、俺からそう伝えとくよ」
「大丈夫なの??」
金沢が、言葉としては心配しているように感じるが、別に本心は心配していないように感じる。
「まぁ、なんとかなるだろ」
暴れん坊な剣道部、お兄様ならフルボッコなのだろうが、あいにく俺は劣等生なんだ。
もうただの竹刀だけでも俺怪我しちゃう。
しかし、なんとかなるものはなんとかなるのだ。最終手段にアレもある(フラグ)
俺は冷たくなったドアノブに手を起き、そのまま開けた。
心地よくない風が俺の体を蝕む。
「じゃあちょっくら行くわ」
「ええ、気をつけて」
他の生徒会メンバーに見送られ、俺は寒い廊下をせっせと歩いた。
あぁ…….よく考えるとなんで俺がそっせんして面倒ごと引き受けてんだ。言い出しっぺが行くよう誘導尋問されたのか…。
いまさらになって、俺は少し後悔し始めた。
☆
剣道部の部室に着いた。この時間帯、もしかしたら練習をしているかもしれないな。
「失礼する」
「あ?誰だおめぇ」
お、おお…まさに絵に描いたような不良というか、カスだ。
「生徒会だが、部費についての話がある」
「ほぉ、いい報告なんだろうなぁ?………部長!!生徒会の人が来ましたよ!」
お前が部長じゃねぇのかよ!!!!なんだよ今までの態度のデカさ。
「やあ、僕は剣道部の部長、嵐山康介だ。よろしく」
「あ、ああ」
しかし、さっきのやつとは違い、話が通じそうな感じがするんだが、きっとそれはまやかしだろう。
俺はアニメや漫画を見て来て、こんなメガネかけたじみーなキャラで悪く無かったやつなんて見たことがないからな。
「それで、部費の話だったよね」
「そうだ。生徒会で一度検討してみたのだが、学校側の予算が少なすぎて、部費を増やすことはできないことになった」
「なるほど……あくまでも学校側が悪いと」
なんだこの知的キャラみたいなやつは。目をもう少し開けろ!ブリーダーのタ●シかよ。
「ああ、だって実際に悪いのは学校側だろ?俺ら生徒会は何も悪くない、納得してくれ」
「では……一つ手合わせを願いたい」
「え、やだ」
なんで?もう帰っていいでしょ?手合わせとかぼっちとやっても楽しくないよ?ほら、一人遊びしかできないから!
「なに、剣道でではないさ。単純な拳の戦いさ。もし僕が勝ったら生徒会の予算を分けてくれ。もし君が勝ったら我々剣道部は生徒会に多大なる協力を約束しよう」
こいつはアレか?決闘主義者か?そんなの異世界行かなきゃ聞かないよ。
「いや、いいわ。べつに剣道部の協力とかいらないし」
「君を返すとでも??」
ドアの前には数人の部員であろう男が立っていた。なに?仁王立ち?金剛力士像?
てか、それフラグじゃね?
「あー、分かった。ならこんな狭いところじゃなくて柔道場でするか、転んで怪我しないようにな」
「大丈夫、転ぶ暇もな…」
「あそ」
はぁ、めんどくせぇことに巻き込まれたな。
更新がクソ遅くなってすいません。




