表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ぼっちな俺とラブコメは関係無い  作者: 窓野水斗
生徒会で活動するぼっち
61/72

ぼっちは休みを愛している

 ついに冬休み前日!ぼっちの坂墓は一人ゲームを買いに、ゲームショップへいく。

 休みとは、短く感じるものである。

 それは人間の本質を表していると俺は考えている。楽しい時間は短く、辛い時間は長く感じるということだ。

 つまり始まる前はあんなに「休み多くね⁉︎キター、これ勝ち組だわー」とか騒いでたのに、始業式になると「夏休みあと半年は必要だろ」とか言い出すのだ。こだまでしょうか?いーえ、誰でも。


 まあ、俺の言いたいことは、「冬休みが短いよ!母さん!」てことだ。冬休みがなぜか短いという謎は世界七不思議とも言われている(俺調べ)

 そんな世界七不思議を俺は解き明かしたい。解き明かして冬休みを救いたい。

 きっと休みが擬人化されたなら、夏休み君の戦闘力が420000000000で冬休み@雑用係君の戦闘力は14だろう。

 多分戦闘したなら一発KOだな。ワンパンだわ。冬休みなんてそんなものだ。


 しかし、休みは休み。春休みに比べれば多い。だからあれだ、気の持ちようだ。自己暗示で「冬休みはサイコーだ」とすればなんとかなる。てかそれ以外に正気を保てる方法が無い。

 うん、そう。こんなことをなんで言うの?と思うはずだ。それはね、もう明日が冬休みだからだよ。

 気分は上々、でも奇妙な冒険はジョジョ、そして春に飛ぶのがちょうちょ、俺のライフは少々…。


 今俺は二学期最後の関門、終業式を終え、家に帰ってきたところだ。

 行かなきゃダメだけど行きたくない「学校」から解放されて、気分が上々だ。

 冬休みには出校日もなくて、なかなかいいと思い始めている。

 めんどくさい生徒会からも解放されたしな。久々にオールでゲームでもするか。ドラクエの最新作があった気がするし。

 となればゲームショップにレッツらGOだ。へへっ、不敵な笑みが止まらないぜ。

 まあ、まともな笑顔なんて出来ないんですけどね…。


◇◇◇◇


 制服から私服に着替え、速攻で家から出た。やっぱり寒い。

 もう一度家に戻り、ネックウォーマーと手袋を装着した。

 自転車に乗り、ギア6にして、太ももの崩壊現象は無視して、全力でこいだ。なぜなら、まだ他の奴らは飯を食っている頃だからだ!これぞまさに、下衆の極み!って俺が下衆じゃねーか。

 だがまああながち間違ってないし、いいか。それよりドラクエだ。

 俺が楽しみな事なんてゲーム、アニメ、漫画、飯、テレビ、睡眠…くらいだ。わお!全部一人で出来ちゃう!これはもう一人前の証だな。巣立ちのときだ。けど、親孝行を忘れないのが俺だ。限界まで養ってもらう。

 そんなことを考えていたら、どうやらゲームショップに着いたようだ。予想通り、客は少ない。

 自転車を駐車場に止めて、ゲームショップの中にに入った。

 まずドラクエを買い、その後気になるゲームを色々見回った。

 結局数本のゲームカセットをカゴに入れ、会計をした。

 財布から現金を取り出し、支払いをした。俺の貯めるまで貯めた金は、まだまだある。滅多に買い物をしないからなー。

 もう見るものも無いので、店から出た。

 そしたら、少し見覚えのある人物が自動ドアの目の前にいた。

「あっ、坂墓じゃん」

 そう、金沢だ。のんきにツインテールを揺らしながら喋ってきた。

「どうした?お前も冬休み中、ゲームしかしない派なのか?」

「違うわよ、あんたと一緒にしないでくれる?」

 やはりツインテールはツンデレの証なのか、ツンツンしている。

「そうか、エロゲもほどほどにな、引かれるぞ」

「うっ、うっさいわね!バカ‼︎」

 俺は「はいはい」と言いながら、自転車小屋に向かった。

 金沢を怒らしてしまったかな?まあ、金沢だしいいか。

 俺は近くにあった自販機でコーヒーを買い、寒い体と心をあっためたのだった。


 更新遅くなってすいませんでした。そして遅いですがあけましておめでとうございます。今年もこのぼっちのラブコメかどうかわからないものをよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ