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ぼっちな俺とラブコメは関係無い  作者: 窓野水斗
生徒会で活動するぼっち
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ぼっちとクリスマスは関係無い6-2

 ついに生徒会のお悩み相談ホームページ!が稼働する。坂墓は生きて帰ってこられるのか⁉︎

 今日も一日の授業が終わった。

 いつも通り、皆それぞれ部活に行ったり、駄弁ったりしている。


 俺はそんな中、部活と呼べるような呼べないような…そんなもののところに行こうとしていた。

 やだ…やだ、行きたくないんや。


 そんな自制心を抑えながら、教室のドアを開けた。

 ドアから冷たい風が吹き込む。


 その瞬間、俺の体は小刻みに震えた。

 か、体が勝手に⁉︎な、なぜだぁ?シバリングかぁ?


 などと考えながら、寒い廊下を歩く。

 てか廊下の窓開けたの誰だよ、寒いだろ。

 換気などと言うが、そんなら換気扇回せ回せぇぇぇ!と思う。

 なんのための換気扇だ。


 自販機を見つけると、どうしてもホットコーヒーを飲みたくなってしまう。

 たしかに、たしかに飲みたいのだが、お財布の調子が悪い。


 帰りに三色団子パーティーをしたいので、俺はホットコーヒーを残念だが諦めた。

 その代わり、ホットな心が俺に芽生えた。……嘘です。


 やっと…やっと部活か部活じゃないのか分からない、生徒会室に着いた。

 かじかんだ手を動かし、ドアを開けた。


「…うす」

 俺は餅をつくもののことを言っているわけでは無い。あっ、それはきねだ。


「おっそいわよ!坂墓」

 と俺のご挨拶に返事をしたのは、久しぶりのご登場、金沢だ。

 いやー、今日も見事なツインテールでございますなー。


「あら、坂墓君。やっと来たか」

 そしてポニテの奈津も返事をする。

 どうして俺はポニーテールのことをポニテって略しちゃうんだ?どうして略しちゃうんだ?どわっはーはー、よーうかーいーのーせいなのね、そうなのね?…いや、知らねぇよ。


 「おー坂墓君、待っていたぞ。早速仕事だ!」

 俺の登場早々に仕事を押し付けてきたのは生徒会長の瑠美だ。

 今日も美人で候。


「おいおい、仕事ってなんだよ?」

「忘れたのか?生徒会のお悩み相談ホームページだよ」

 瑠美はノートパソコンを開いてこちらに見せてきた。


 あー、ありましたねそんなこと。

 完全に俺の記憶から消えてたわ。いや、消してたわ。


「さっ、坂墓君、早速来ているお悩みの返事を送ってくれ」

「放置してたのかよ…てか仕事押し付けるな」

 ノートパソコンを押し返すと、その倍の力で押し返された。

 な、なにぃ⁉︎カウンターだと⁉︎


 どうやら攻撃すると、倍になって帰ってくるようだ……倍返しだ!

 これ以上やると4倍返しになるので、諦めてやることにした。


 ノートパソコンを操作して、届いたお悩みメールの数を確認する。

 表記は5…思ったほど多くなかった。

 やはり宣伝をしていないからだろう。


 宣伝をしたら、あの美人三人組の生徒会役員に返事をしてもらえると思ってたくさんのメールが来るだろう。

 しかしざーんね〜ん。返事を返すのは俺でしたぁぁぁぁ!


 っと、気を取り直してお悩みメールを確認するか。

 俺はまず一つのメールを開いた。


[ペンネーム.恋愛乙女]


 お悩み.『好きな人がいるのですが、なかなか勇気を出して告白できません。どうしたら勇気が出ますか?教えてください。』


 ………………せ、専門外すぎるお悩みキタァァァァア。

 一発目から重すぎるだろ内容が。なんなの、告白する勇気とか、告白したこと無いから分かりませぬ。


 やはりここはドラクエⅣをして、勇者としての勇気を鍛えることかな?

 うん…きっと違う。


 俺はさすがにお手上げだと思い、周りを見渡す。

 誰か…誰か恋愛に詳しいやつはいねえのか⁉︎

 金沢は論外!奈津は…腐ってるから論外!瑠美は……多分論外!


 どうやらもうここはギャルゲー歴5年のこの俺がやるしかない!

 勇気が出ない…と言うことは、緊張すると言うことだろう。


 だったら緊張しない方法を教えれば良いんだな。

 ってことは、その相手をペットだと思えばきっと緊張せずに勇気が出ますよっと。


 俺はパソコンに文字をうちこんだ。

 いや……果たしてこれで良いのだろうか?全く関係無いアドバイスをしてるにしか思えないんだが…。


 一応、と思い他の役員にも見せることにした。

 




 

 最近は寒いですよね。コタツも良いし、ストーブも良い。けど一番は…一番は…なんでしょうかね?自分にはよく分かりませぬ。三色団子かなぁ??

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