ぼっちと職場体験は関係無い
ぼっちの休日はやはりぼっち
やはり暇と言うものは素晴らしいと俺は思う。
暇がなければやりたいことも出来ない。
忙しいのは社畜だけで十分だ…。
学生の忙しいなど取るにも足らない。社畜の忙しいと比べ物にならないからな。
だけど学生は忙しいなどと言いたがる。
なぜだろうか?そもそも忙しいのはどこからどこまでが忙しいと言うのだろうか?
こんなことを考えていたら永遠に終わらないと思い、俺は考えるのをやめた。
ベッドから起き上がり、暇な時間を確かめる。
現在午後七時五十八分。曇り。俺の心は土砂降りの雨、なんつって。
カーテンを開けて、夜空を覗いた。
自分の弱さと不完全さに笑うことすら自分が許さない。
完全ならば関わらずに済んだはずだ。誰とも。そう、誰ともだ。
生徒会に入ることもなかったし、多分人と関わることすらなかった。
…けど完全な人間などいない。
もしいたならばそれは人間では無い。別の何かだ。
完全じゃないから人間であり、完全だから人間じゃない。
そういうものだ。…よく分からんがな。
☆★☆★
次の日の朝になった。
今日は休日!そう、ホリデー!
俺はベッドから飛び起き、テレビをつける。
ビデオで撮っておいたアニメを見ていった。
やはり一人の休日は素晴らしい!なんでーもでーきーるー!
まったく、部活なんぞで休日を失うやつらが可哀想だ。
最近、すごく寒いが俺は寝る前に靴下を履くようにしているから大丈夫だ。
もちろんニーソッ…じゃないからな!うん、いるわけないだろニーソックスを履く男子高校生なんて。
もちろん普通の靴下だぞ。妄想乙。
うん、寒い=冬=クリスマス。なんて考えるのはリア充だけだ。
俺の場合は、寒い=冬=コタツ。なんだよぉ。
なんだクリスマス?なにそれおいしいの?
てかクリスマスって何日?俺はクリスマスやったこと無えから日にちすら知らねぇわ。
でも12月25日にそとを歩いた時はすごく俺の目に悪い風景だったな。
バルスかよ…それ。
クリボッチとか言うクソがいるが、なんでクリボッチが嫌なんだ?
年中無休のぼっちな俺はどうなるの?死ぬの?
そう考えたら一日ぐらいぼっちでもいいんだ!分かったか?迷える若者よ!
って俺は誰に言っているんだか…。
「はー、寒いなぁ」
そうつぶやいて、マグカップに入ったコーヒーを飲みほした。
マグカップからは、まだ温もりが感じられる。
マグカップを机に置いて、ビデオを一時停止させた。
俺は立ち上がってリビングに向かった。
リビングに来ると、コタツの中がもぞもぞ動いていた。
なんだ?こたつたこ?
そのままもぞもぞが止まり、こたつからタコ…でわなく早希が出てきた。
「ふぅー、あっついあっつい。火傷するとこだったよ」
「何やってんの?お前…」
汗をかいて、手で仰いでいる早希に言ったが、まあアホな子だ。
「いやー、コタツの中があったかいからつい…」
「あはは」などと可愛く笑いながらタオルで汗を拭いていた。
「まったく、お前はとことんアホだな」
どうやら俺の発言に文句があるらしく、ほっぺたをふくらませている。
「もー、お兄ちゃんだってこの前風呂に30分以上入って汗いっぱいかいてたじゃん!」
「あはは…寝ちゃった」
俺もバツが悪く、あははと言ってしまった。
危うく死ぬところだったわ、あの時。
もう少しでクリスマス編!あと少しだけぼっちの青春を見守ってください。そう、北斗七星のように!




