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ぼっちな俺とラブコメは関係無い  作者: 窓野水斗
生徒会で活動するぼっち
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職場体験編5-15

 坂墓の職場体験が始まる…。果たして何が起こるというのか⁉︎

 時計を見たらもう集合時間だった。


「じゃあ早希、もう俺行くわ」


「うん、行ってらっしゃい」


 妹から送りどどけられ、家のドアを開けた。その瞬間、冷たい風が吹きつける。…寒。


 寒さに身を震わせながら歩き始めた。太陽がんばって、おらっちが凍っちゃう。


 ポケットに入れておいたカイロを温め、早く温まれ!と念じていた。本当に遅えよなカイロが温まるのって…


 ようやく温まったカイロをポケットの中で転がせた。ぬくぬくー。


   ★☆★☆★☆★☆★☆★☆


 集合場所のラジオスタジオに着いた。どうやら俺が最後らしく、木場が手を振ってきた。やめろ、友達かと勘違いするだろ。


 全員が揃ったことで、ラジオスタジオの中に入った。


 おー、ここがラジオスタジオか。思っていたより散らかってはいなかったな。


 案外綺麗な部屋でもてなされた俺達は、担当してくれる人と対面した。


 木場が立ち上がり、挨拶をする。


「どうも、今日はよろしくお願いします」


「どうも、担当の清水です。ではまずこっちに来てください」


 俺達な手招きされて、移動した。それにしても広いなー、一人だとはぐれそうだ。まあ、もうはぐれてるんですけどねー。はぐれものだし。


 どうやらこの部屋が目的地らしく、清水さんが中に入っていった。


 中に入ると、俺の想像していたような部屋があった。機材があり、マイクがある。どうやらここはラジオを収録するところのようだ。


 俺が想像どうりの部屋で感動していると


「では、皆さんにラジオ出演してもらいたいと思います」


 そう言われて少し驚いた。多分、雑用をさせられると思ったがラジオに出演させてもらえるなんてな。


 案外俺はラジオを聞いたりする。まあアニメのキャストのだけど…


 だけどラジオ出演は案外面白そうだ。


 だが、大事な一言が付け足される。


「すいません、3人だけでした」


 よし、雑用頑張るかー、やっぱりラジオ出演なんてダッセーわ。もう俺なんて裏のスペシャリストって呼ばれたる。


 そもそもラジオ出演しちゃったら俺がレギュラー奪っちゃうし?そういうのはやっぱダメだと思うんだわー。うん悲しい言い訳終わり。


 俺は諦めモードで木場がどうするのか見た。


「うん、じゃあじゃんけんで決めようか」


 木場がそう言うと、女子達は「いいねー」とか言っていた。それ俺が言ったら睨まれるだろうね。木場すごい。


 俺は隅っこで見物しようとしていると、


「坂墓君も、さあ」


「お、おお」


 木場に呼ばれてついつい体が動いてしまう。なに?人形使い?糸で操ってんの?


「じゃんけん…」


 一斉にじゃんけんのモーションに入った。だが俺は準備が遅く、適当にグーを出す。


「ポン」


 木場と山野って言うやつとなぜか俺が勝った。なんで?グーはやっぱり最強?パンチ!


 偶然勝って、ほうけていると、女子の殺気を感知した。…恐ろしやー。


 女子達から出るオーラに俺は気づかないフリをすることしかできなかった。


「木場君、山野さん。よろしく」


「あっ、はい!」


「お、おお」


 木場から声をかけられて山野は顔を赤くしていた。あーあ、木場君はもてたくないんじゃなかったの?この歩くフェロモン。


 俺はあまりやる気のない返事をしたら、女子達からやる気ないならやるなの目で睨まれた。


 ちゃんとやるよ、やるからその目やめて!


「収録は午後三時からだから、それまでは部屋の片付けや仕事場の見学をしましょう」


 どうやら収録は後らしく、俺達はまず部屋の片付けをすることになった。


 でも案外楽だな、ラジオスタジオの職場体験は、接客とかも無いし。


 俺は当たりの仕事場だと思い、鼻歌を歌うまでルンルンになった。


 ざ、から始まる嫌なこと、イヤイヤよー♪残業♪残業♪残業♪残〜業♪イヤイヤよー♪


 おっと、ついついアンチ社会についての歌を歌っちまったぜ。


 まあ実際は歌ってないけど。そんなことしたら女子共々に殺されちゃう。


 それぞれが部屋の片付けをし始めた。機材などを動かしたり、ほうきで掃除などをした。


 片付けが終わり、休憩していると…清水さんが部屋に入ってきた。


「皆さん、収録中のラジオを見学できますよ」


 どうやら本物のラジオ出演を見学できるらしい、木場は皆を誘って(俺以外)見学するらしい。


 一人でいるのもなんだし、俺も見学することにして席を立った。


 収録中の部屋に入った。いつも公共施設などで聞くような声の人が収録していた。


 うん、あの声だ。うん、あの声ってなんだよ…声優さんのラジオしか聞かねえよ。


 木場達を見てみると、きゃっきゃとお話ししていた。


 「聞いたことある声だねー、」とか「木場君がラジオに出るんだすごーい」とか言っていた。


 俺もすごいの?すごいの?俺は。


 女子達+木場のグループと離れた隅っこに俺は立っていた。


 いや、まじめんどいな。はっきり言って帰りたい。ここは私と木場君とラジオ局みたいなところじゃねえーんだよ。黙れ。


 だが決してその言葉は口にはせず、俺はラジオの収録をひたすら聞いていた。


 聞くだけが仕事なら楽なもんだ。はっきり言ってこれは職場体験じゃなくて職場見学だな。まあラッキー。


 多分ラジオをこれからも聞くことはないだろうが、今日くらいはラジオを聞いてもいいなと思った。


 そしてその収録が終わった。


「では、部屋に戻りましょう」


 俺達な最初にいた部屋で昼食を食べた。俺と木場グループとの間は約5m。部屋が狭いため案外近い。


 だけど俺はいつものようにメシをくうことで、邪魔しませんよアピールをした。


 今日買った惣菜パンをもぐもぐ食べながら、さっき買った缶コーヒーを飲んだ。


 ふぅ、落ち着く。


 

 毎日はキツイです。なので明日は休みます。すいません。睡眠不足なので…

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