ぼっちと出会いは関係無い1-3
主人公が生徒会に入ったせいで歯車が壊れ始めてしまう⁉︎
昨日、生徒会に入ることになったんだが、思い返すとやっぱりめんどいな。
「ガラガラ」
「⁉︎」
「あー、坂墓君はいるか⁇」
「はい、なんでしょうか?」
「いや、今日から生徒会の仕事を手伝ってもらうから呼びに来たんだ。」
「ああ、分かった。今行く。」
おいおいこの人呼びに来ちゃったよ、ていうかクラスのやつらに「え?生徒会?ていうか坂墓とかうちのクラスにいたっけ?」とか
「うわー、美少女来たー。ていうか坂墓って誰?」とか思われただろうな。
ああ、ぼっちはつらいよ、なんてな。そんなこと微塵も思っていない。
「着いたぞ、入ってくれ。」
俺は部屋に入って一礼する
「今日から生徒会に入る坂墓地田果君だ!」
「今日からよろしくっす。」
軽く一礼した。
「へー、男が来たんだ。」
とツインテールの少女が言った。偉そうだな。
「私わ会計の金沢咲よ、よろしく。」
「私わ副会長の山田奈津だ私からもよろしく。」
次は大人っぽいポニテ少女か。
「今日から君は庶務の役割でやってもらう。」
「はぁ、まあわかった。」
まあ、まだ俺のことを知らないからこんな対応が出来るのか。多分今後空気扱いされるかもな(笑
「では、早速仕事だ!最近生徒達の帰りが遅い時があると苦情がきた、多分寄り道をしているのだろうこの事についてどう対応したらいいか話し合ってくれ。」
早いなもう仕事やるのかよ!
仕事か、やりたくないけどまあ、やるって言ったからやらないとな、最低限は。
「やっぱり、しっかりと注意をすると言うことをするのが妥当かしら?」
ああ、やっぱりこいつらはキレイ事しか言えないのか、まあだから俺がスカウトされたのかな?
まあいい、嫌われてもいいから俺の意見を言ってみるか。
「そんなんじゃダメだ!注意を呼びかけても多分減らない。だから逆説的考えて苦情をなんとかすればいいんだ。つまり苦情が来たら、生徒達は、自主的に残って部活などの練習または、学校の手伝いをしているのですなどと言えば苦情が収まるだろう。」
「……」
空気が冷たく感じるる。
ああ、俺はまた失敗したのか。
まったく進歩しないぼっちだな…
「なるほど、確かに現状は回避できるが解決には、なってないな。」
けど俺はこれが失敗だとは認めない!
「こんなこと解決出来るわけないじゃないですか。何事も解決出来るなんて思わない方がいいですよ。そんなキレイ事は意味ありません。」
「ふーんあんたの考えは、健全な高校生が考えることじゃないね。まあ確かに解決は、出来ないだろうから良いんじゃない?」
「私はそうゆう解決の仕方は好きじゃないな…」
これは解決じゃ無い。現状回避なのだ。
「おいおい、問題の解決に自分の好き嫌いを押し付けるな、こうやって解決しなきゃいけない時なんていくらでもあるんだ。」
「…」
俺が生徒会に入ったせいで歯車が壊れていった気がした…。
主人公の腐った考えで少し対立が始まってしまいましたね。次回は、主人公が活躍すると思います。ていうか主人公ぼっちなのに目立ってるなー(笑