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ぼっちな俺とラブコメは関係無い  作者: 窓野水斗
生徒会で活動するぼっち
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生徒会活動編〜ハロウィンパーティー.12

 今年のハロウィンパーティーは幕を閉じる。主人公はどう立ち直るのか…

 ある企業で大成功した人が言った。「大きな利益には大きなリスクがいる」…と。


 確かにそうだ。何事にもリスクは必ずついてくる。そういうものだ。


 だが、リスクの大きさは変えられる。大きくも小さくも。


 もし今回のことを木場がやったら大きな問題になっただろう。…つまりリスクが大きいと言える。


 それに比べて俺はどうだ?別にただの嫌なやつと思われるだけだ。リスクが小さい。


 誰もが利益とリスクを比べる。そりゃあ小さいリスクで大きな利益が得られるならそれでいい。


 …だが人生そんな甘くない。


 だから誰も大きなリスクを払おうとしない。怖いからな…


 例えば宝くじだ。あれは当たれば大きな利益を得る。だが、リスクも大きい。


 バカみたいに全財産つぎ込んで買うやつなんかいないだろ?宝くじに人生をかけるやつなんか…


 それは心のどこかで当たらないとも思っているからだ。だが当たってほしいと言う願いもある。


 だから人は宝くじを買うのだ。


 今回のことで俺は少し目立ってしまった。失敗したのだ。


 リスクを払ったが、利益は得られなかった。…まあ、人生そんなものさ。



 午前中のお化け屋敷コンテストが終わるまで俺は図書室で本を読んでいた…


 行けるわけがない、のこのこと自分のクラスのお化け屋敷なんか…


 失敗は次に活かせるとか言うやつもいるが、失敗は失敗だ…とりかえせない。


 それを俺は十分に理解していた。


 4時間目が終わるチャイムが鳴った。


 俺は昼飯を食べるために図書室を出た。


 弁当は、教室に置いてある。やだなー、マジ入りたく無いわ。もうどこでもドア欲しいぐらいだわ。


 だが、男の坂墓はそこでくじけない。


 保健室に行って帰ってきて、いつ教室に入ろうかもじもじする…みたいなことは俺はしない。


 ガラガラ、何気無く教室に入った。やはり、こっちに向けられる視線はあまり心地のいいものではなかった。


 いろんなところから噂が聞こえる…多分俺じゃ無かったら不登校になってるレベルだな。


 いや、そもそも俺じゃなきゃこんなことにはならないか…


 教室で食べるのも嫌なので、多分誰もいないだろうと生徒会室に入った。


「あれー?坂墓じゃん。教室で食べないの?」


 どうやら、金沢はまだ生徒会室にいたようだ。


「いや、アンチ坂墓活動が活発でな…」


「なんかやらかしたのね…」


 額に手を当ててまるで考える人のようだ。…失礼だな。


「いやー、あれだ、人生の厳しさをだな、少し教えてやっただけだ。」


「クソみたいに論破したんでしょう、どうせ」


「まあ、正解だな。俺がしなくてもよかったことだが…」


 俺がしなくても、多分将来になって言われるだろう。仕事の上司とかに。


 社会人になってから恥をかかないようにしてやったんだ。感謝されなきゃおかしい。


「ふーん、まあどうでもいいわ。」


「どうでもいいのかよ…」


 なんかいろいろ追求してきそうだったが、してこなかった。まあ、ありがたいんだが。


「あんたがそれで良かったと思うなら。」


「…」


 俺はあの選択肢で良かったのだろうか?そんなこと誰も知らない。


 ギャルゲーのように、セーブ、リセットがあればどの選択肢が正しいのか分かるのだろう。だがここは現実だ。


「じゃ、私はお昼食べてくるわ」


「ああ、じゃあな」


 ツインテールをふりながら、教室から出て行った。


 昼飯を食べ終わった後、スマホのアプリで暇つぶしをしていた。


 てか最近のアプリは面白すぎるな。もう暇つぶしを超えてしまいそうだ。


 人狩りしようぜ!から一狩りに変わり、そして今はマルチしようぜ!だ。いや、最初のはもう原始人とかだな。


 マルチ…やったことが無いな。


 暇つぶしも終わり、もう少しで次のイベント、コスプレコンテストが始まる時間になった。


 たしか俺は音楽や、照明の役割があったな。


 急いで体育館に向かった。



 もう人がたくさん来ていた。ザワザワしているな。はなざわさーん!


 裏から上がり、操作室に入った。


 時間になり、始めの言葉を言ってからコンテスト、まあ、ショーが始まった。


 俺は音楽をかけ、窓からショーを見ていた。


 多分、男子諸君は「あの子かわいいな」とか「あの子タイプー!」「はあ?あの子だろ」とか論議してるんでしょうね。


 まあ、俺はする相手がいないんだが。かわいい子は何人かいたな。


 好きなタイプとか聞く奴がいるが。俺ならそうだなー、炎タイプかな。リザードン超カッケー!


 リザードンは俺の不動のエースだからな。カメックストか言うウミガメは知らん!


 いけリザードン!君に決めた!


 どうでもいいことを考えながら、ボーっとショーを見ていた。


 どうやら、一時間のショーが終わったようだ。っべー、寝てたわ。


 レディーガガの曲が延々に流れていたが、まあショーに夢中で気づいてないだろ。


 ここはポケモンの戦闘の音楽を流したかった。クソ!俺の一生の不覚!この音楽がなったら大乱闘が始まると思ったのに。


 大乱闘で引き分けにするボタンを使うのはゲスのすることだ。…俺は一人プレイだから大丈夫。


 どうやらもう、完全に終わってあとは結果発表だけのようだ。


 いろいろな結果を上から聞いていた。


 一位になってクラスで喜んだり、いい結果じゃなくて落ち込んだり。青春してるなー。っとまるでおじさんのようなことを考えたのは忘れよう。


 俺も青春はしてないが、時代にはいるのだ。


 多分大人になってから、恥ずかしいから誰にも卒業アルバムとか見せないんだろうな俺。


 全体写真以外に写ってないとかな…中学そうだっわ。悲し。


 そんなこんなで今年のハロウィンパーティーは幕を降ろした。

 ハロウィンパーティー編…もう少し続くんで…応援よろしくお願いします。

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