生徒会活動編〜ハロウィンパーティー.6
あと数日でハロウィンパーティーが始まる、生徒会は会場準備をすることに。
目覚ましの音で目が覚めた。
目が痛い。昨日少しはしゃぎすぎたか。だけどいつもよりは早く起きたな。奇跡だな。
時間があるからゆっくり階段を降りた。
「あっ、お兄ちゃんおはよー。早いね今日は。」
「ああ、おはよー。目が覚めたんだよ。」
ありがたい。いつも朝飯を用意してくれて、朝の挨拶もしてくれる。やっぱり妹は最高だと感じた。
「お兄ちゃんが運営するハロウィンパーティー私も行くことにしたよ。」
「そうか、少し頑張らないとな。お前のために!」
「こらこらお兄ちゃん、私にカッコつけてどうするの…。しっかり彼女さんゲットしてきてよね。」
「うるせー、彼女なんか作ったて、俺のぼっちライフが、壊されるだけだ。」
それに一番の問題は、まず彼女が、できるわけがないということだ。
「生徒会長さんなんかどう?」
どう?ってお前はお見合いすすめるおばさんか?
「言っとくが、俺に彼女なんかできるわけ無いだろ。」
「そうだね。からかってみた。」
…こいつ!いくら妹でもお兄ちゃんはからかっちゃダメだろ!全く。
「ごちそーさま。じゃお兄ちゃん私行くねー!」
「おう、いってらー。」
全く元気がいいな俺の妹は。まあ、そこがいいんだがな。
ふうー、もうすぐハロウィンパーティーだな。妹が来るならやる気がでるな。お兄ちゃんスイッチを押された感じだ。
「俺も行くか…学校に。」
朝の通学路はいつもリア充が沢山いる。やっぱり遅い時間に出た方がいろんなやつに見られないんだろう。だが気分はあまりいいものじゃ無いな。目の前でイチャイチャされるといくら俺でもイラつく。
いかんいかん。こいつらは猿だと思えばいいんだ。猿がきゃっきゃやってたわむれていても、別にイラつかないからな。
…やっぱりイラつくわ。早く学校行こう。
やはり俺がクラスの教室に入ってもいつもの反応だ。…と思いきやクラスの奴らがこっちを見てきた。
やっぱり生徒会に入ったことがばれてるのか。まあどうでもいいが。
こいつらの脳内どうせ「こんなやつがあの華やかな生徒会に入ったのかよ。」だろうな。まあ、俺は他人の評価はあまり気にしないからな。プラス思考だな。
やはり「ぼーー。」としていると、時間が早く過ぎる気がするな。もう授業が終わったよ。
俺は性格以外基本高スペックだからな。授業を聞かなくても家でやれば大丈夫だ。
さて、今日も生徒会行くか。
生徒会室に行くために廊下を歩いていても視線を感じる。やべ、スターの気分だ。
慣れない視線をかいくぐりながら生徒会室に着いた。
「よう。」
「坂墓来たわね。」
「それにしてもお前らいつも俺より来るの早いよな。俺早く教室出てるつもりなんだか。」
なに、こいつらどこでもドアか、瞬間移動でも使えるの?すげー。
「あんたの教室が生徒会室から遠いだけよ。」
「なんだ、そうか。」
まあ、だろうなって話だな。
「今日は体育館の準備だな!もうすぐハロウィンパーティーだ、頑張っていこう!」
「ああ、頑張るか…。」
最初は椅子並べだったか。うん、力仕事だな。また俺が役に立つとこだろう。でも俺はっきり言って力より頭なんだよな。
ガラガラ…20分ぐらいかかってまだ四分の1だ。
「それにしても、他に人ではないのか?厳しいぞ。」
「分かってるさ。でも他の人はクラスの出し物の準備があるんだよ。」
「なるほど、頑張るしかないのか。」
「坂墓!喋ってないで次やるわよ!」
「分かってる、今行く。」
まずいな、問題が二つある。一つ目は人での確保ができてないこと。二つ目はこのままだと時間的に少し厳しいところだ。さて、どうする。
俺に出来ることはすくない。だがやれることはある。
「人でが足りないことなんだが、準備が終わったクラスから手伝ってもらうことにしよう。全クラス対象にしたら反発もこない。」
「そうね、このままだと終わらないわ。」
「俺が呼んでも意味ないからな。知名度が全くない。だから奈津、あんたが行ってくれ。」
「分かった。すぐに呼んで来る。」
うわー、初めて名前で呼んじゃったよ。恥ずかしいー、死にたい。
それにしても全校生徒の椅子を並べるのはさすがにきついな。早く手伝いこないかな。腰が折れる前に。
「ななかなかやるじゃない、あんた。」
おや、チビんてさん褒めてくれるんですか。ありがたやー。
「まあ、基本高スペックだからな。」
「あんたが言うとイラっとするわ。」
ひど!つまり俺って低スペックなのか⁉︎友達いない以外完璧だと思ったのに。ショックだわ。
〜数分後
「読んで来たぞ!50人くらい来てくれた。」
「あと半分だから20分もあればおわるな。」
50人も手伝ってくれたおかげで15分で終わった。
「皆ありがとう!では解散してくれ。」
手伝ってくれた人達が解散した後に瑠美がこっちに来た。
「終わったな。君のおかげだ。」
「そんなことないさ、誰でも気づく問題点を俺が先に言っただけだ。」
「いや、でも君のおかげだ。」
「そうか、謙遜はもうここまでにするか。」
本当に誰でも考えれば気づく問題点だ。だから感謝されると恥ずかしい。いや、ただ俺が感謝されるのに慣れてないだけか。
ひと段落ついて生徒会室に戻ってきた。
「ふぁー、疲れた。もう今日の仕事は無いよな。」
「ああ、明日は飾り付けだ。」
「じゃあ先帰るわ。」
「お疲れ様ー。」
「ああ、お前らも早く帰れよ。」
生徒会室を出て昇降口に行き校門を出た。
冷たい北風が吹いた。
「さみー、早く帰ろ。」
本当に寒くなったな。一ヶ月前くらいはまだ暑かったのに。まあ、暑いか寒いかどっちが好きか聞かれたらもちろん夏だな。
寒いとか朝がめちゃきついからな。布団からなぜか金縛りにあったように出れなくなるからな。…恐ろしい。
家に着いて、かじかんだ手を温めた。
「お兄ちゃんおかえりー。今日もご苦労様。」
「ああ、それより今日めっちゃ寒いな。」
「お兄ちゃんが半袖だからだよ。バカなの?」
妹にバカとか言われたよ。なんか死にたい気分だな。そんな心に響く打撃攻撃はやめてくれ。
「明日から冬服着るか。」
「そうして。バカお兄ちゃん。」
ふうー、寒い日に帰ってきた時はやっぱり自分で淹れるコーヒーだな!
俺はこだわった淹れ方をしている。自分で言うのもなんだが、うまい。いや、本当に自慢だな。
温かいコーヒーを飲みながらコーヒーゼリーを食べる。そんなひと時が幸せだった。
寒い日になりましたね。ぜひ感想や評価をよろしくお願いします。




