生徒会復帰編.8
主人公と生徒会長の瑠美はなにを話す⁉︎なぜ主人公は感情を表に出さない。だからこそ内面は臆病なのかもしれない…。
へい、よう!この状況どうするYO
今俺は瑠美と二人でスタバにいる。けど会話がない。なんか嫌だな帰りたいー!妹よー、助けてー!
俺の心の叫びは届かず。静まった空気がながれた。まあ、あれだ。静かなのは好きだけど、こういう静かさはだめだな。しょうがない話しかけよう!男坂墓行きまーす!
「お、おい!」
「なんだい?」
やべー話すことねえー!
「彼氏とかって出来たことあるのか?」
やっちまったー!この質問は関係が近ければ近いほど聞いちゃダメなことだ!死にたいよー。
よく考えたら関係あんま近く無いわ。
「出来たことないよ。一回も。」
「え?告白されたことないのか⁈」
「あるよ、でも全部ふったよ。」
まあこんな美少女モテるよな。俺とは大違いだな。尊敬ですわ、お姉様!
「なんでだ?そういう年頃の女子って好きだろ?こういうこと。」
「周りわな、でも私は好きじゃない。自分の今の生活が変わってしまいそうだから…」
「…あ、……」
何も言えなかった。まるで今の自分のよ
うだからだ。今の生活が変わる、つまり自分が変わってしまうのが怖いということなんだろう。
でも人間そんなにすぐ変わらない。変わるのは考え方ぐらいだ。好きな人にふられて考え方が変わる。良くあることだろ?健全な思春期の少年には。
けど俺は違う。
分かっているのだ。自分は変わらないと、でも変わってしまいそうだから怖い。まだ俺にも恐怖はある。人間だからな。だけど人間にある当たり前の感情が俺にはあるっちゃあるが、無いに等しい。
それは何か?分かるよな?もちろん恋愛感情だ。人を好きになるのが人だとか言うポエム的なこと言う奴もいるが、じゃあ俺人じゃないじゃんか。失礼だな。
別に人を好きにならなくても人は人だ。当たり前だな。なぜ俺は恋愛感情がないのか。それは人をよく見えて、そいつの人間性を理解してしまうからだ。
バカなやつは君を知るともっと好きになる♥︎とか言うやつもいるが。知りすぎてしまうと、知らなきゃよかったということがめちゃくちゃある。
人間、ギャルゲーのヒロインのように完璧じゃない。人には欠点が絶対ある。その欠点は俺には分かってしまう。そして勝手に失望する。自分が思い描いていたものと違うからな。
当たり前のだ。完璧な人間なんでいない。知ってるさ、でも俺には恋愛感情なんて必要ない。完璧主義の俺にはな。
ただ、これは俺の強がりだ。俺は怖いのかもな、本当に人を好きになるのが…
「じゃあ俺帰るわ。妹が待ってる。」
「ああ、私も帰ろうと思ったところだ。」
じゃあ、と手を上げる前に。
「よく考えてくれ…」
「ああ、分かってる。」
さて帰るか…
はい!終わりましたね。今回は主人公が恋愛について考えましたね。確かに完璧な人間なんていませんよね。なのになんで人は恋愛感情がでるんでしょう?わかりません、私には。




