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短編

コンビニ店員さんのおかしな日常

作者: 夜宵

高校生の私、伊井春香がバイトをしている某コンビニには、少々変わった人達が来店する。


週5勤務。定休日はだいたい火曜と土曜。


一週間は日曜日から始まるというが、今回はその日曜日に訪れる変わった客を紹介したいと思います。


時刻は朝の8時ちょうど。

このコンビニの近くにある進学校の生徒であることは制服を見れば理解できた。


いつもメンズ向けのファッション雑誌を立ち読みしていく。

なんか買えよ、と心中でぼやく。


「あっ」


やばい、目が合った。


とりあえず営業スマイルを浮かべておいた。


知ってるかい。スマイルは0円なんだよ。



それから一週間後、いつものように立ち読みをしたかと思ったら、


「お姉さん。スイーツを買おうと思うんだけど、おすすめってあります?」


おお。意外と人格者だったとは…


普通、コンビニ店員にそんな笑顔は浮かべないぞ。


「男性の方に人気なのは、こちらになります」


スイーツのコーナーに行き商品の説明をする。


説明していると私も食べたくなってきたので、バイトが終わったら買って帰ろうかな。


なんて思っていたら


「…えと、」

「そうじゃなくて、お姉さんのオススメ聞きたいな」


手を軽く握られて、正面から満面の笑み。


…かわいい。

っじゃなくて


「えーと、女性に人気の商品は」


なるほど。彼女に買っていくようにかな。


「お・ね・い・さ・ん、のが聞きたいの!」


むぅと拗ねたように言ったことに、つい身悶えそうになってしまったけれど


「私のおすすめは…こちらです」


おすすめというか、今食べたいものだけどね。


「じゃあこれにする」


レジに向かい出した彼に気付き、少しだけ慌てながら向かう。


「ありがとうございましたー」


商品を買ってくれた少年にマニュアル通りの言葉を投げると


「俺、中沢勇人っ!これお姉さんにあげる」


そう言って買ったものを袋ごと私に押し付けるようにして去っていく。


……やっぱり、このコンビニにはおかしな人が多い。





初投稿です。


貰ったものはその日のうちにおいしくいただきました。

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