第49話
人生って孤独だね。
君が笑う。昨日に笑う。
今日の前でちょっとだけ俯く僕を許してくれよ。
玄関扉の前に佇むその黒猫は。
私がこの世界に招き入れられてから初めての邂逅。
人に見放されて、会話を奪われて、出会いを拒絶され、ぬくもりは攫われて……。
そんな私に残された存在が。
一匹の愛らしい猫。
「あなた……迷子?」
まるで私の問いかけが聞こえているかのように、理解しているかのように、小さな体を起こして擦り寄ってくる黒猫。
今まで動物を飼ったことのない私にとっては、どうしてあげるべきなのか分からず、頭をそっと撫でてやることも叶わなかった。
こんな廃れた世界で、寂れた産声の中、この子はろくに餌も与えられず野垂れ死ぬことが運命なのかしら。
仮に、このまま近くのスーパーで猫用の餌をかき集めて、この子にあげることができれば、生き残れるかもしれない。
でも、それは栄養失調にならないだけの話。それを生きているといえるかはまた別の話。
私は正しさを知らない。ちゃんと愛してあげられない。
枯渇した私のぬくもりじゃこの子の心を潤してあげられない。言葉は通じないならなおさら。
もし、私がこの家に戻って。確認をして。またここへ戻ってきたときにいたら……餌だけはあげよう。そう決めた。
「じゃあ、少しだけごめんね」
私は、扉の真ん中に立ちはだかる猫を避けるように端っこから家に入ろうとする。
無防備に開いている扉を少し広げて、私は片足ずつ踏み入れる。
体が入りきって、扉を閉めようとすると、咄嗟に猫が私の足元に逃げるように寄り添ってきた。
「あ、ちょっと……」
私が勝手に決めていたことだけど……それでもこうやって人の覚悟を度外視して寄ってくるなんて、その自由さについ嘆息する。
ここまで来たなら仕方ないか……諦めて、その黒猫に抱き寄せた。見ているよりも小さくてすぐに腕の間をすり抜けられそうだった。それに思っているよりも軽くて、気を抜くとその存在を忘れてしまいそうだった。
「あなた、とてもあたたかいのね」
でも、その生きている熱量は。流れる血液の熱さは。
しっかりと私に伝わってきて、不思議と彼女と繋ぎあっていたあの手のひらを思い出させてくれた。
私は猫と共に母がいつもいたリビングへ向かった。
「あ、いらっしゃい。かわいいお客さん」
そこに母はいて、まるで実在しているかのように息をしていた。
ただ、その眼に私が映っているのかは定かではない。
どうもおはようございます雨水雄です。
……………すみません!風邪を引きました!!
全然元気だし大丈夫だろうと油断していた朝に悲劇は訪れていました……。
今まで熱中症にはなったことがないし今年も例年通り過ごしていれば健康体だろうとしていたとき、普通に鼻水がでてきて喉がやられて熱が出ました。あれですね。寒暖差ってやつですかね……。
なんといいますか、最近は電車内などでも冷房がガンガン強めにしてくださってるのでむしろ寒いくらいで、でも外に出ると汗止まらん猛暑が立ちはだかっているわけで……そりゃ身体も振り回されて目が回るというものですよね。
みなさん、もう雨水が言っても説得力もないですが本当に小さなことでも気をつけてどうか無事に健康体で過ごしてくださいね。願ってます。
さて、今週もここまで読んでくださりありがとうございます。
では来週もよければここで。




