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曇天の下の極彩色  作者: 雨水雄
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0話

今思えば、その初まりを告げるどこからともなく流れていく音色を、なぜ私は追いかけたのだろうか……。



8月中旬頃から投稿開始します。

どうぞ長いお付き合いを……。

これは、私が語る私だけが知る私の内面の隅っこで眠る小さな劇場のお話。

言うならば、表面上の裏に隠された誰もが抱いている不平不満を、包み隠さず赤裸々に語る酔狂な物語だ。

私が話す後ろで呟いている愚痴も。

私が笑っている陰で怒っている感情も。

私が泣いている側で吐き出される殺意も。

全部全然私だけが知っているだけに過ぎない。

それらも片っ端から引っくるめて私は語るとするわ。

上手く伝えられるかは自信がないけれど……だって私、まともに人と話すなんてなかったのだから……。

だから、少しは目を瞑ってほしいときもあるかもしれない。

でも、でもよ。

本当に言いたいことは各所随所局所たくさんの場所に用意されているはずだから、見つけてくれると助かるわ。


じゃあ、今になってなぜこんな性に合わないくだらないことを始めたのか。

それは、知ってほしいから。

私は人混みに紛れてしまえば探すのにも一苦労だし。

雑踏に巻き込まれればひとたまりもないし。

そんな影も形もないような空気のような存在感だけれども。

それでも、私という一個人の特別感があることは自負している。

いえ……違うわね。自負できるようにしてもらったの。

たった一人の人物に。

大切で大切でかけがえのない一人の女の子に。

だから私は今ここで勇気を示すわ。

その子のことも含めて、その子からもらったものを返したいから。

あわよくば……私はその子に救われてほしいとも思っている。

そんなふっと一息で霧散してしまいそうなほど脆弱な願いごとだけれど。

こうして誰かに伝わることでなにかが変わるというのなら。

私は勇気も覚悟も全て犠牲にするの。


だからどうか……このささやかな想いを込めた一つのストーリーを。

だからどうか……この一つとして確かに感じる重さがある一冊の書物を。

叙述譚とも冒険譚とも言えない破天荒で支離滅裂な私の中で混在する記憶を辿った殴り書きを。


どうかあなたの目で、受けて止めてほしいの。

それがなによりも彼女への贈り物になると信じているから。

どうも雨水雄です。

お久しぶりという方もいらっしゃいますでしょうか。そうであればまたこうしてお目にかけていただきありがとうございます。

……というのもまた早いですね。


また、近いうちに改めてご挨拶致します。

今作でもまたよろしくお願いします。

ではよければまた後ほどお会いしましょう。

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