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夜に煌めく炉は蒼銀で  作者: 夜櫻 雅織
第一章:一年生第一学期 魔法の深淵と神髄に触れる資格は
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第43話 何か、隠しているような

「……え、休暇?」

「ええ、休暇。これから隣国の動向や外交の頻度も増えるし、その前に一度大きな休みを~と思って。ただまぁスケジュールの関係から3日しか取れなくて申し訳ないけど、それでも出来ればしっかりと休んでほしくって。」

「……はぁ。まぁ、陛下のご命令とあらば勿論従わせてはいただきますが……突然どうされたのです、陛下。次のデスマーチはかなり激しい物なので?」

「うん。最初は貴方だけでもって言う話だったんだけど、それだとティアの性格上絶対休んでくれないだろうからって、もう皆には先に休んでもらってね。後は貴方だけなの。」

「成程。それで、私はどうすれば。」

「きゅ、休暇の過ごし方って貴方の自由だと思うんだけどなぁ……。まぁでもそうね、ティアさえ良ければ貴方の可愛い可愛い生徒達からのプレゼントはしっかりと受け取るように。」


 プレゼント?


 確か、今思い返せばルシウス達にも幾つか引っかかる所があったのも確かだ。

 授業がない日でも放課後にわざわざ俺の部屋へ来たかと思うと雑談に付き合わされたり、示し合わせたかのように≪其れは永久の安らぎだった≫や≪深淵からの呼び声≫の魔の手に掛かって夕方頃に自然と目が覚めるまで寝かし続けられる事もそれなりにざらだ。

 だからと言って陛下の命令は絶対だ、陛下が休むと言うのであれば休むべきであり、異を唱えるべきではない。

 陛下の言う生徒達からのプレゼントとやらを受け取り、そのまま陛下のお言葉通りしっかりと、ちゃんとした休息を得られるまでに一体どれだけの時間がかかるのかが重要だ。


 まぁ、なるようになるか。3日もあるんだ、1日ぐらいはくれてやっても良いか。


「承りました、陛下。……えっと、明日からですよね?」

「勿論今からよ。さぁ、着替えて休暇を堪能してらっしゃい。後、学校の方にも必ず顔を出すように。」


 ……?


「了解しました、陛下。」

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