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夜に煌めく炉は蒼銀で  作者: 夜櫻 雅織
第一章:一年生第一学期 魔法の深淵と神髄に触れる資格は
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第21話 静かな夜に、穏やかな夜に

「……疲れた。」


 こうも予定通りにいかない1日と言うのも珍しい。

 これまでは陛下や皆が散々手を尽くしてくれたり、今となってはもうそれが当たり前となってしまった関係からその凄さを時々忘れてしまう訳だが、戦場によく出ていればそれがどれだけ当たり前でないのかはよく分かる。

 今から4時間以上前に彼らの家を出て、ようやっと此方に帰ってきてから色々とやる事を終わらせて時計を確認すれば、まさかの夜中の深夜2時だ。

 思ったよりも気に入った、今日初めて足を運んだ書店はそれなりに遅くまでやっているようで、帰りに色々と奮発してしまったら遅くなってしまった。


 ……ディアルもシャルも、心配してたな。


「……それでも、結構楽しかった。」


 舐められないようにまたゲームの練習もしたい。

 また期待してくれるように本を読んで勉強したい。

 また楽しんでくれるように授業のレベルを上げたい。


「やりたい事が多過ぎる。」


 始めの内は色々と疑った訳だが、もしかするとあの時のディアルの判断は俺を救ってくれたのかもしれない。

 勿論、そんな事は一度たりとも言ってやるつもりなんてなく、言ってしまえば頭に乗られてしまうような気がするのでこれ以上口を挟む気は今の所、ない。

 食事も済まし、風呂も済まして後は練るだけの現在。

 昔に陛下が俺の為に用意してくれた、俺の身長と同じくらいの大きさの蛇のぬいぐるみ。それを懐にぎゅっ、と抱き込んで、顔を埋めてしまえばじんわりと広がるような睡魔が伝播する。


 ……うん。


「……お休み。」

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