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夜に煌めく炉は蒼銀で  作者: 夜櫻 雅織
第一章:一年生第一学期 魔法の深淵と神髄に触れる資格は
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第16話 たまにはゆっくりしておいで

「え、休暇?」

「あぁ。最近はティアも色々とやる事が多くて働き詰めだったろ? 1日しか用意出来なくて申し訳ない限りだが、是非ともゆっくり休んでくれ。生徒達の方には俺の方から話を通しておく、だから何も気にする事もなく自由気ままに過ごしてくれ。」

「王様やジーラさん達にも過剰干渉しないよう、ゆっくり休ませてほしいってお手紙も出したし、私達も基本的には干渉しないから。ね?」


 ……いや、急にそんな事を言われても。


 勘違いしないでほしい、休暇自体は嬉しく思っている。

 ただ、俺の休暇と言う物は睡眠薬を飲んで朝から晩まで眠り込むような行為だったり、はたまた図書館に籠っては結局寝落ちしてしまってただ時間を無駄にするのが殆どだ。


「……俺、休みの日って寝る以外にやる事ねぇんだけど。」

「え、趣味とかないの?」

「仕事か勉強。」

「べ、勉強はともかく仕事が趣味……。」

「……ティア、そういうのは社畜って言うんだぞ。」

「楽しいから。」

「仮にも殺戮を楽しいって遠回しに言ってんじゃねぇよ……。」

「人の趣味にとやかく言うんじゃねぇよ、外野が。俺は殺戮を楽しんでるんじゃなくて、殺す事で陛下の役に立ったり、国家を護れる事に繋がったり、世迷言しか口走れない蛆を塵殺して世界を綺麗に出来る事に喜びを得てるんだよ。」

「ただのサイコパスじゃねぇか。」

「バクテリアの如く世界を浄化してんだよ、俺は。」

「はぁ……。あぁはいはい、それが本当なら大した救世主様だよ、お前は。」

「じゃ、じゃあティア! 良かったら散歩とかどう?」

「散歩……?」

「うん。ここ最近はお店の入れ替わりが多くてカフェとか、大型ショッピングモールとかが沢山あって気分転換になると思うし、お花屋さんとかに行くのも良いんじゃない?」


 何で花屋がリストインしてんだよ。


「……じゃあ、おすすめのカフェ教えてくれ。」

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