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夜に煌めく炉は蒼銀で  作者: 夜櫻 雅織
第二章:一年生第二学期 ご無沙汰、我が家
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第49話 たまにはまともに遊んでみるのも良いかもしれない

「それはそうとお前ら、俺の話は良いからお前らの話をしろ。文化祭の用意は。」

「順調だぞ! 俺の部屋はメイド執事喫茶をするんだ。」

「へぇ、メイドになるのか。」

「……先生には俺が女性に見えるのか?」

「いいや? そんな人相の悪い女性が居るものか。」

「……言われる程人相が悪いとは思わないんだが。」

「先生、絶対来てな。絶対俺らが接待するから。」

「さ、サービスします!」

「……要らん。人の多い所は苦手だ。」


 生憎、俺の舌は肥えてるから楽しめないだろうよ。


「師匠、私達は射的するの!」

「き、来てくれます、か……?」

「……まぁ射的程度なら。」

「な、狡いぞ!? 何で俺達のには来てくれないのにディール達の方には行くんだ!?」

「楽しそうだから。」

「……む。」

「……撃沈。」

「めっさ早かった。」

「喧しいぞお前ら。……それで?先生は何かするのか?」


 “そうだ” って答えられたら色々と楽だったんだがな。


 しかし、そうもいかない。相手が誰であり、原則的に俺は誰にも嘘を吐きたくない。まぁ敵に関してはそうもいかないが、それでも原則的に嘘を吐いて生きるぐらいならさっさと死にたいタイプだ、俺は。

 正直あの教師陣も教師陣だ。散々問題を起こしているにも関わらず、それでも俺にも参加しろと言う辺り正気だとは思えない。向こうは至って本気なのだろうが、此方としてはただ正気を疑うだけだ。


 ……。


「……教師陣だけがやる出し物に参加させられる事になった。」

「そんなのが……?」

「先生、何するん!?」

「し、師匠。私も……聞きたいです。」

「……お化け屋敷をするそうだ。それに伴い、ジャック・ザ・リッパーの仮装を頼まれた。……ふふ。来るのは自由だが腹は決めろ、何もかもをずたずたに引き裂いてやるからな。」

「せ、先生に言われると冗談に聴こえないんだが……。」


 阿呆め、冗談に決まってるだろ。

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