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俺が銀髪美少女に幸せにされるまで  作者: 結城ナツメ
銀髪美少女は俺の胃袋から幸せにする
19/40

七森を振った相手

かなり短いです。

 ……それにしても、七森を振った奴って最低だな…。

 七森だって十分可愛い容姿してる上に、偉いところのお嬢様だぞ?玉の輿じゃねぇか。


 一回どんな面食い野郎か見てみてぇよ。

 ……七森に聞いてみるか。一個気になることもあるし。


「……七森。ちょっとだけいいか?」

「なによ?そっとしておいてくれるんじゃないの?」

「そうしたいのは山々だが、どうしても気になることがあるんだ」


 俺がそう言うと、目が虚ろになっている七森が顔をあげる。

 やっぱりそっとしておきたいが、せめてこれだけでも聞いておこう。彼氏のことは、今度余裕がある時にでも聞くか。


「俺は一昨日、お前が電話してるのを盗み聞きした。だからこうして、ここにいる訳だが…」

「まぁ、そんなところだとは思ってたわ。妙に勘がいいもんね?アンタ」

「その時に七森はこう言ってたな?『私に失う物なんてない』って。アレってどういう意味だ?彼氏に振られたと言っても、失う物がないなんてことはないだろ?」


 失う物がない。そんなこと言って、普通自分の身体まで差し出すか?

 一人の女の子、それも七森財閥っていうデカい会社のお嬢様にしては、文字通り身体を張り過ぎだ。

 ハッキリ言って、彼氏云々でここまでやるのは異常過ぎる。


 そう思って質問したのだが、彼女から帰って来た言葉は、あまりにも予想外のことだった。


「……本当に勘がいいわね…。あれは言葉通りの意味よ。私には、失う物なんて無いの。彼氏も、お金も、お嬢様としての地位も……つまり、帰る家さえも失ったの」


 その言葉を聞いて、俺は開いた口が塞がらなかった。最後に自分のお腹を抑えながら言った言葉は聞きたくなかったが…。

 帰る家を失う?どうしてそうなった?彼氏に振られたからそうなった……訳じゃないよな?

 流石にそれは突拍子過ぎる。天津川も顔を上げて驚いた様子をしている。


「なんだよそれ?俺は七森財閥が潰れたみたいな話は聞いてないぞ」

「そうじゃないわ。ただ、私が彼に振られたってだけ…。それで私は、家を勘当されたのよ」


 いやそれかよ原因!?意味わからんわっ!勘当ってあれだろ?家を追い出されたってことだろ?

 なんで振られただけで、そんなことになるんだよっ!

 今度聞こうと思っていた彼氏が原因とかマジで意味が……って!そうなると、全部ソイツが原因で七森がこんな愚行を犯したことになるじゃねぇか!?

 七森もどうかと思うけど、ソイツはかなりの大戦犯もんだぞ…。


 ……ごめん。七森には本当に申し訳ないんだけど、そこまで行くと流石に同情しちまうわ…。


「七森の彼氏だった奴って、何者だよ…」


 別に質問した訳ではなく、つい口に出てしまっただけなのだが、俺の呟きに七森は律義に答えた。


「西島悠馬(ゆうま)。学園の生徒会副会長で、西島不動産の御曹司よ」


 この時の俺は憶えていなかったが、ソイツは俺のことを見下すあまり、天津川から制裁を受けた奴だった。

改めて更新が遅れてしまい、申し訳ございませんでした!

謝罪文にまでいいねをくれた方々もおり、この作品を本当に楽しみに待っていてくださっているんだなーっと改めて実感しました。


※このあと謝罪文は削除します。


この話が面白いと思ったらブクマ登録と高評価、いいねと感想をよろしくお願いいたします。


明日は『陰キャ男子高校生と天真爛漫なアイドル』を投稿する予定です。

https://ncode.syosetu.com/n8186go/

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― 新着の感想 ―
[良い点] 西島は好感度マイナスだから、どう足掻いても無理なところですかね。 [一言] なるほど、彼が間接的にこの事件の元凶だったのか。 財閥より不動産会社の方が規模が大きいのかしら? お嬢様が勘当に…
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