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【白銀の黒帝:6】全帝とその相棒  作者: 八木恵
3章:学園都市編
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学園への入学 前編

ここは、魔道国家にある名門の学園の学園長室。


ヴィンスとカイルは、制服と着て学園長室に来ている。 昨日のうちには荷物を各部屋の寮においてある。

学園長に案内され、ソファーに座る2人。


「はじめまして、私は当学園の学園長である、ドミニク・フローシアといいます。 魔道国家の王もしてますが、兼任です。

ようこそ、当学園へ、ヴィンス・スキナー君、カイル・タナー君。 

ジョンと私は結構好意にしておりまして、あなた方の素性も知っておりますが、他教員、生徒は知りませんので当学園においては私達の秘密です。 よろしいですか?」といい、頷く2人。 


それをみて、ドミニクは微笑む。

「よろしい。 実はジョンと日程にミスがありまして、察していると思いますが先週の月曜日が入学式だったんですよね。 君達2人はギルドの任務で遅れたという事にしておりますので、ご案心ください。

あと、特待生ですので学園内の備品、食堂は無料です。 昨日、手続きで配布した学生証で寮の入館、訓練場の予約、備品購入などできますので無くさないでくださいね。 なお、特待生の君達はSクラスになります。 Sクラスには、5大貴族の子息子女や、大公の子息子女、今年は第二王女も在籍しておりますので、絡まれないように気を付けてくださいね。 もちろん、数名ですが平民もおります。 何かご質問は?」


「特にありません」「僕もありません」と返事をするヴィンスとカイルであった。


すると、ノックがされ、女性の声で「学園長、サンドです。 入ります。」という声が聞こえ、入室してきたのは、綺麗な金髪をハーフアップにした妖艶な美女である。 


「サンド先生。 金髪の彼が、ヴィンス・スキナー君で、紺色の髪の彼がカイル・タナー君です。」

「スキナー君、タナー君、こちらが、君達の担任のメラニー・サンド先生で、主に魔法学と魔法の実技担当になります。」とドミニクが紹介する。 


メラニーは、ヴィンスを見て微笑む。

「スキナー君、タナー君、よろしくね」


ヴィンスも微笑み、

「よろしくお願いします。 サンド先生」

「メラニー先生と呼んで♪ ヴィンス君♡ では、教室へ」

「学園長失礼します」とヴィンスの腕に自分の腕を絡ませて退室するメラニーだった。


それを見て、カイルは溜息を吐いている。

「タナー君、悩みごとや何かありましたらいつでも来てくださいね。」と声をかけると「ありがとうございます。 では失礼します」といって、やや暗い表情のまま退室していくカイルだった。


そんなカイルの姿をみて、ドミニクは、やるせない気持ちになるのだった。


実際、1週間遅れになったのはカイルの回復のためだった。

開かずの扉があかなく癇癪をおこしたヴィンスが、夜な夜なカイルの所にきては暴力をふっていたのだった。 また、訓練や討伐任務に無理矢理カイルを同行させて、討伐後もイライラが収まらないヴィンスは浄化魔法で死体処理をしているカイルにむけて中級の攻撃魔法を放つなど繰り替えしていた。


カイルは、いつもよりひどい仕打ちに我慢できなくなっていたが、反抗すると倍になるので我慢していたのであった。 また、先ほどのメラニーの態度もそうだが、ヴィンスは正直イケメンでかっこいいので女性にもてる。 そのため、カイル対する仕打ちは、鍛錬であると評されて、ギルド内の女性達はみなヴィンスを擁護するのだった。 一部、隊員や男性陣は、ヴィンスの態度を改めさせるために苦言をしたが、皆返り討ちにあい、いえない状態になってしまった。 本部もまた、商業都市と同じ状態になってしまったのであった。

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