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【白銀の黒帝:6】全帝とその相棒  作者: 八木恵
2章:王都編
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若き天才

ここは、商業都市にあるギルド。 支部のギルドのマスター室である。


支部マスターである、ダン・グローリアは、身長185CMの40代後半で筋肉も引き締まったガッチリした体格の強面で、現風帝である。


そして、部屋には、身長175CMの中肉中背、髪の色は紺で瞳は碧眼で優しく真面目な雰囲気の容姿レベルは中の上の少年が座っている。 少年の名前は、カイル・タナー。 カイルは現在15歳で、ギルドランクはSSで水属性の魔法を得意とする才能も実力も高い将来有望な少年である。


ダンは、現在非常に苛立っていた。

「カイル、ヴィンスはまだかなのか?」


そう、ダンは、カイルとヴィンスに話しがあり、呼び出していのだが、既に30分以上まっているのである。

「僕と、寮は違うし、一応念話で話したよ。 あ、来たみたい」


すると、扉が”バーン”と壊れて、185CMでかつ長身痩躯だが筋肉は引き締まって、金髪、碧眼の眉目秀麗の少年が入ってくる。

「ダン、何の用だ!」と怒鳴りながら≪ファイヤボール≫と演唱すると、火球がそれぞれダンとカイルに向かって放たれ、カイルに対しては腹にパンチをいれる。


「うあああ、ぐはぁあ」とカイルがお腹を抱え、床に腹ばいになって倒れこんだのだった。


ダンは、ヴィンスの放った魔法を相殺し「ヴィンス、やめろ!」といって、今度はカイルの胸倉をつかんで、顔面を殴っているヴィンスを引き離すだった。


「カイル、大丈夫か?」

「うん、≪ヒール≫」と演唱し、カイルは自分で回復するのだった。 


こんな光景は日常茶飯事なのだが。

「ヴィンス、いい加減にしろ! なんで、カイルをいつも殴るは、魔法をはなつ!」とダンが説教するが、気にもかけてないヴィンス。


ヴィンスは、どかっとソファに座り。

「単なる挨拶だろ。 いちいちうるせぇんだ、糞ジジイ」と横柄な態度でいうヴィンスだった。


そんな態度のヴィンスに、ダンは呆れつつも、

「ヴィンス、お前は少し感情をコントロールしろ。」

「うるせー。 何の用だ、糞ジジイ」と怒鳴るのだった。 


これ以上いってももう無理なので、話しを進める事にしたダンだった。

「お前らは、15歳だな。 半年後から、魔道国家の学園に通う事になった。」


「はぁー、俺に学ぶ事なんてねーだろ!」と叫ぶヴィンス。


「お前はしらないのか。 16歳になる歳から3年間は義務で学園に通う事になっているんだ。 カイルはしってるだろ?」

「うん、知ってるよ。 でも、なんで魔道国家の学園なの?」

「魔道国家には、名門の学園があってな、貴族も多いし、学生レベルを超えている生徒も多少なりともおる。 学生レベルをはるかに超えているお前らが行くには多少なりと良いと思ってな、王都のギルドマスターと相談してきめたんだ。」


「そういう事か。。。 わかった」といい、カイルは納得する。 

「ったく、義務ってなんだよ。 いけばいいんだろ行けば」とヴィンスは、嫌そうな顔をしながら、言うのだった。


「ヴィンスとカイルだが、実はこの前の討伐任務と今までの実績が買われて、帝につく事になった。


 今回、前任が辞めるというのもあるが、15歳での帝の抜擢は異例だ。 それで、学園の始まる一週間前まで、明後日から王都のギルドで生活してもらう。」


「はぁー、なんで王都いかなきゃいけねーんだ」と、ヴィンスは眉を吊り上げながらいうのだった。


「帝の就任で王との謁見と、帝会議、それから帝の任務などあるから、総帝でもある王都のギルドマスターの所で世話になったほうがいいだろ」


「たくよ、わかったよ、行けばいいんだろいけば!」といって、部屋から細かい説明も聞かず立ち去るのだった。


そんな姿のヴィンスを見て、溜息を吐くダン。

「カイル、お前には苦労かけるな」

「いいよ。 別に。。 ヴィンスももう少し大人になってくれるといいんだけど」と苦笑いするカイルだった。



ヴィンスの魔力量は人間としては多く通常の大人の4倍以上はあり、才能にあふれていた。

そのため、また10歳の頃からギルドの寮で戦闘訓練を受けて目覚ましく成長し、15歳になっている今ギルドランクはSSSだ。 魔法も属性全てが使え、単独転移も可能だ。 現ギルドにて戦闘能力および魔法に関して、ヴィンスに勝てるものはいない。 


ダンでも、本気になったヴィンスには勝てない。 が、若さゆえか、力に驕って、素行が悪く、扱いに困っている。 一方、カイルも同じく魔力量がヴィンス程ではないが多く、戦闘能力も高く、ダンより少し劣るぐらいだ。 そのため横暴なヴィンスの抑え役として任務等はヴィンスの相棒として同行させている。 他の隊員達が、ヴィンスのわがままに嫌気をさして、一緒にいかないというのも理由だが、1人で行かせるのは任務は遂行しても、他に迷惑をかけるかもしれない判断してカイルが同行していくのである。


そんな彼らが、帝になり商業都市を離れる事になったのだ。


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