魔物の王VS本当のランクX
そんな人間達が絶望し、その状態に嘲笑う魔物の王と配下達。
そんな彼らの前に、現れたのは6人と2匹の神獣だった。
中央に0番隊隊長コートにフードを被り白銀の大剣を担ぐシュンはタバコを加えている、その隣には0番隊コートにフードを被り大鎌を担くリン、 リンの隣には元竜王がダンディーな紳士服姿で立ち、シュンの隣にはアーク、そしてアークの隣には人化した大魔王とコリー。
そして、両端に麒麟と玄武がいるのだった。
◇◇◇
「あー、なんかぜんぜん減ってなくねー」
俺は、魔物の王とかいう奴やそいつの配下、それに魔物もほとんど減っていない状態に呆れて、タバコをふかしている。
「「「「あー、減ってないな(のじゃ)」」」」
俺たちみんな同じ事を思ったみたいだった。
「お主ら何者だ!」
そう言ったのは、魔物の王ってやつだ。 俺らの登場に、慌てているようだ。
「俺は0番隊隊長 白銀の黒帝って言われてる者だ。 んで、この世界の傍観者で調停者。 お前ら、異物だからよ、調停者として排除にきた。」
「ははは、この数にたった6人か、2匹か。 我もなめらられたもんだ。 魔物達どもいけー」
「そこの人間じゃまだな」
俺は、魔物達の討伐前に、砦の前でケンカしている人間達を砦の中へ転移させた。 邪魔だしな。
それから、俺はタバコの火を消して、んじゃぁ行きますか。
「さぁ、パーティーの始まりだ。 久々に開放すんかもだが、きーつけろよ 血あびんぞー」
俺は、白銀の大剣に白炎を乗せて一振りして、向かってくる魔物達の討伐を開始した。
「我も暴れるぞ」
「あー、久しぶりに手ごたえありそうだ」
「わしも楽しむのじゃ」
「われもだ」と、大魔王、アーク、元竜王、リンはそう言って四方へ飛び出していった。
いいねぇ、さぁー楽しもう。
俺たちは、白炎を放ったり、黒炎はリンが放ったりだが、足場づくりのためだけで、基本は近接戦で次々と殲滅していく。
飛翔系の魔物は、いつのまにか人化をといた元竜王が黒竜となって次々となぎ倒していった。
俺は途中から双剣に変えて「いいねぇー 久々に暴れられるわ」とついつい独り言いいながら、ニヤリ笑いながら殺していく。
みんな思い思いに、魔物達を次々に殺している。 いつの間にか、麒麟と玄武も大型になって、暴れている。
◇◇◇
一方、砦にいる兵士達。
先ほどまで絶望していた者は、今 眼前に広がる状況に追い付けず、唖然とし茫然としている。
そして、竜騎士たち、シュン達の登場と共に、竜が勝手に帰還し砦に戻っしました。
なんせ約700万で討伐に向かった自分達は、殆ど倒す事も、多くの死傷者を出している。 つまり、魔物の王の配下達や魔物の王と対峙する前に、惨敗していたはず。
なのに、眼前に広がる光景は、たった数名の者達が魔物を尋常ではない速さで殲滅し、戦場は地獄絵図だ。 見えるのは白炎、黒炎、赤炎がときより現れるぐらいだった。
そして、砦の中にあるテントには、指揮官たちと、帝たち、そしてヴィンスとカイルがいる。
殴り合いのケンカをしていたヴィンスとカイルは、砦に転移させられた後ヴィンスはハーレム達により引き離され、そしてカイルはジョンにより抑えられ拘束されてながらも、眼前に広がるシュン達の戦いを見ているのだった。
「国王様、すみません。 突如、竜すべてが帰還してしまい成すすべなく我々は戻ってきました」
そう頭を下げて謝る竜騎士団長は、悔しいい表情を浮かべているが、同時になにがなんだがわからないといった表情になっている。
「よい。 みろ、あんな立派な黒竜がでてきては、竜達ももどるじゃろ」
そう言われた竜騎士団長が、砦から外をみると黒竜が飛翔系をなぎ倒し殺している。
「国王様、彼らは、そして竜といいあの動物なのかいとも不思議な魔物といい、彼らは神が遣わした救世主なのでしょうか?」
「いったい、何者なのでしょうか。 是非、わが軍にあの者たちを誘いたいものです。 それよりも、我々も援軍として、今なら士気を高められます。 この機会に彼らと共に戦うべきでは?」
「駄目じゃ。 騎士団長。 我らは彼らの邪魔をしてはならぬ」
「なぜですか? 共に戦うべきです!」
そう訴えているは、ハーレム達に回復させてもらったヴィンス。
「ええ、ヴィンス様は世界最強です。 彼らだけに任せておけませんわ」
「そうです、今度こそヴィンス様のお力で!」
ヴィンスの言葉に後押しをして言うのは、ヴィンスのハーレム達。 ヴィンス、そしてハーレム達の頭の中ではさっき負けて大変だっただろという事は、スルーされている。
「だめじゃ、こやつらも拘束しとけ!」
国王は、彼らのお花畑な頭の中にうんざりしており、またもう今は構いたくないため、ヴィンスそしてハーレム達は周りにいた騎士たちにより問答無用で拘束されたのである。 いろいろ文句をいっているが、無視する国王だった。
「なぜですか! 今こそ共闘すべきです!!」
そうい訴えるのは騎士団長だ。
「フリーシア、フリークス、古の盟約は本当だったのじゃな。」
騎士団長の訴えは無視して、呟く国王だった。
「国王様、ええ、本当でした。 縁者様が、調停者と動くときに邪魔するなとおっしゃっておりました」「まさに伝承通りの戦い方です!」
ジョン、ドミニクの順でいう。 なお、ドミニクは、戦いに興奮しており子供のように目を輝かしているのだった。。