魔物の氾濫 後編
ここは、商業都市から離れた高原でかつ商業都市への入り口から約30KM離れた場所で、最初の5万の兵や傭兵団などが30万の魔物達と交戦している。
5万の兵や傭兵団たちはなんとか商業都市へ向かわせないように必死に耐えている。
すでに、王都へ緊急を連絡をしてまもなく1時間だ。
「援軍はまだか!」
必死に皆戦っているが、ほぼ疲弊し、犠牲者も半分になりかけていた。
「もう、だめだ」
「無理だ。 耐えられない」と絶望した声の兵士達。
「≪グレイトフレームサンダー≫」と声が聞こえ、数多の槍の炎と雷が轟き1万程の魔物が殲滅されたのだった。
「全帝様だ。 援軍がきた!」と歓喜する兵士達。
そう、王国からの援軍5万と全帝含め全ての帝が到着したのだった。
疲弊した兵士達を下げ、5万の兵と帝たちにより残り20万となった魔物の討伐へ。
「顕現せよ≪フレン≫」と水帝が唱えると、人型の水の羽衣を纏うの天使が現る。
「≪ビッグウェーブ≫」と唱えると、水竜のような形な水の塊が魔物達を飲み込んでいく。
他帝たちも、自分達の使い魔を召喚させ、得意属性の攻撃魔法を放つ。
水帝の攻撃魔法で、1,000の魔物を殲滅できるが、他帝たちの攻撃魔法では数百が限界であった。
全帝1人で1万に対し、7人の帝でようやく1万の魔物を討伐できるかのなのである。
5万の兵たちも中級の攻撃魔法と武器で戦闘をしている。
数時間の戦いの末、ようやく半分の魔物が討伐された時、
「離れろ!、あとは俺がやる!」
そういったのは全帝であるヴィンス。
「≪我は求む 全属性、合成、貫け ≪グレートスペシャルレインボー≫≫」
10万の魔物に向かって広域の攻撃魔法の、炎の槍、氷の槍、土の槍、水の槍、雷の槍、そして風の刃がそれぞれ様々な槍の雨とあり10万の魔物の頭上に降り注ぎ「ぎゃああああ」と魔物の断末魔とともに殲滅するのであった。
援軍が到着して4時間後での出来事だった。
そして、目の前に残るの広範囲に広がる無数の魔物の残骸だ。
「全帝様!」「全帝様、バンザイ」と兵たちは歓喜し、雄たけびをあげるのだった。
全帝は息をきらしながら、兵たちのほうへ向かい皆をねぎらうのだった。
他帝たちも息をきらしながらも、犠牲はでたものの、商業都市を守る事ができ安堵し、全帝の力を賞賛するのあった。
◇◇◇
その光景を高原の反対側にある高台に、シュン達はいる。
俺たちは、ピクニック気分で人間達の討伐をみていた。 大爆笑しながら。。
「わははっは。 なぁ、れ、レインボーって、なんでいつもあいつら7色じゃねーんだよ」
「あはははは、演唱が更にすごい事になっている」
「俺も人間の戦い見るの初めてっすけど、なんすかあいつら。 あーもうダメ。 あははは」とお腹を抱えて笑っている。
俺は、あまりにもイタイ人間達の演唱に、笑いが止まらない。。 俺はとりあえず、タバコに火を付けて一服する。
「もう、笑いがとまんねーよ。 天使とか聖獣とかもよ、お花畑だよな」
「うん、女神が好きそうだ」
俺たちは、討伐完了し撤退している人間達を観察しながら、3人でエールを飲みながらみていた。
アーク産のエールはやっぱり美味い!なんて味わっていた。
「で、あいつら帰っちまいましたが、浄化しねーんすか?」
「魔力ねーから、明日にでもやんじゃねーの」
「そういう事っすか。 エール、美味いっすね♪」
「異物だからな、本当は消滅系のほうがいいんだけどな。、人間区別できねーみたいだな」
「うん、今の人間は気付かないみたいだ」
魔物の種類を見ればわかるのだが。。 まぁ、いちいち教えるのも面倒なので、俺はタバコの火を消して立ち上がる。 さっさと、帰るか やる事あるし。
「さーてと、神獣達を避難させっか」
俺たちは、転移してその場から立ち去るのだった。
◇◇◇
翌日、魔力の回復した魔法師団と帝、および浄化の使える竜騎士によって、商業都市と迷宮都市の魔物の死骸は数日間かけて浄化するのだった。
その同日、この大陸にいる神獣と管理している魔物達の姿が徐々になくなるのだが、人間たちは気付かないのである。。