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【白銀の黒帝:6】全帝とその相棒  作者: 八木恵
3章:学園都市編
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学園都市の食堂 後編

そう、ここは人間社会に久しぶりきたシュン達が開店した食堂である。 

学園都市の食堂は、リオンとレイモンドの物だったが、彼らの死後シュンに変更し、迷宮都市と同じく念のための拠店として確保しておいたのである。 もう、数千年ぶりの開店である。


Side: シュン、リン、コリー

カイル達が来店した時までに遡る。 シュン達は、食堂営業中は、接客以外は念話で会話している。


コリー:「シュン殿、紺色の髪のやつが水帝っす」

シュン:「ふーん、普通だな」

リン:「ああ、普通だ。」

コリー:「普通に接客するっす」


その後、ヴィンスが来店する。

シュン:「すげー臭いやついるから、帰らせろ!」

コリー:「こいつ全帝っすよ」

リン:「遠くに案内しろ、コリー」

シュン:「はぁー、我慢すんが、今日だけだ。 もう、奴らは2度とはいれないようにした。」

リン:「シュン、あとでジャンボパフェ作るな」

シュン:「ああ、そうしてくれ。 あとでダンジョンの間引きいくかー」


料理提供後、ヴィンス達が騒ぐ。

シュン:「うるせーから、追い出せ。 あいつの事もわかったから、もういい」

コリー:「了解っす」

リン:「すぐ追い出す」

そして追い出すのだった。


閉店後、賄いを食べ一服するシュン達は、エールを飲んでいる。


「全帝、偉そうでしたね。」

「ああ、だな。 興味ねぇーが、まぁ、人間ってのはそんな感じだよな。 特に貴族はよ」

「だな。」


「シュン殿、お貴族様とかが、嫌がらせとかにくるんっすかねぇー」


「はは、来ても、もう入れねーしな。 一応、墓参りでサインだけ残したが、覚えてるかね。」

「だな。」


俺たちはそんな会話をしていた。 俺は、一応傍観という事で、食堂を開いたが、わざわざ人間に教えにいくのも面倒なので、ジル、イアン達、リオンとレイモンドの墓に不死鳥ブランドのエールとワインを墓参りがてらおいておいた。 結局は人間次第だ。。 まぁ、だいたいの人間の戦力も把握できたし。。


そう考えながら、俺は、タバコに火をつけて一服した。 今夜は、憂さ晴らしにダンジョンの間引きに行こう。


ジル、イアン達の墓に不死鳥ブランドのエールとワインを置くのは、黒帝の来訪を知らせるサインであるが、気付くか気付かないかは現王家、ギルド、そして魔道国家に黒帝の事が受け継がれているかにかかっている。


◇◇◇

一方、食堂を追い出されたヴィンス達。

「お父様にいって、あの食堂をつぶさせるわ」という王女に、メアリー達他ハーレムは「ええ、そうよ!」と賛同し、皆ご立腹だ。


ヴィンスはヴィンスで、いくら学生の制御であったとしても簡単に拘束された事に腹がたっていたが、彼女達を愛でながらなんとかおさえていた。


「そう、怒らないの。俺たちが騒がしかったんだから。 忘れて、寮でお茶でもしよう」

「ヴィンスったら、寛大で優しいのね」といってハーレム達は、ヴィンスに抱き着くのであった。


その後は、ヴィンスは5人達をベットの上で愛でながら、今日の出来事をセックスで発散するのであった。


◇◇◇

一方、カイル達は、寮に戻りながら食堂の感想を話している。 やや興奮しながら。

「それにしても、あざやかにヴィンス達を追い出すって、すごいよな」

「ああ、それも美女がだ」

「なんか料理はうまいし、安いから、いい食堂だよな。 もう、ヴィンス達が行くこともねーだろ」

「「「だなー。 いい場所みつけた」」」というカイル以外の3人のだった。 


始終無言のカイルは、リンとコリーの動きに違和感を感じつつも最後に「美味かったな」と笑うのであった。


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