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【白銀の黒帝:6】全帝とその相棒  作者: 八木恵
3章:学園都市編
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学園都市の食堂 中編

ヴィンスとハーレム達が、噂の食堂にきて、せっかくのいい気分が台無しになっているカイル達。


カイル達は、ヴィンスとハーレム達の様子をみている。


美女のウェイトレスが、彼らにメニューを配り終えると、

「当店に初めてご来客いただく女性のお客様への注意事項ですが、絶対に厨房には近づかないようにしてください。 当店のシェフが女性嫌いですので、もし近づいた場合お怪我するかもしれませんが当店は一切責任はおいません。 ご注文が決まる頃にお伺いします」というのであった。


カイル達は、意味がわからなくお互い見あったが、まぁいいかと、自分達の料理を引き続き堪能する事にした。


だが、ヴィンス達のテーブルに料理が運ばれだすと、ハーレム達が騒ぎだし、今まで程よい雰囲気だった店内が一変し、煩くなるのだった。 

「このワイン、美味しい♪ どこのワインなのかしら。」

「お父様に頼んで、専属のシェフにしましょう」

「ヴィンス、あーん」「えー私もー」などなど声が聞こえる。 


料理とエールに舌鼓している大人たちもその光景や騒がしさに迷惑そうな視線をおくっている。

カイル達は、見慣れた光景ではあるが、学園の外でも見せられる光景にへきへきしている。


ウェイターが、ハーレム達に

「他のお客様にご迷惑ですので、もうすこしお静かに」と言えば、

「貴族である私達に注意をするなんて、なんて無礼なの」「本当よ!!」「私は王女ですのよ」と騒ぎだす。 まさにカオスである。


「落ち着いて」とヴィンスがハーレム達をなだめ、ようやく静かになったと思えば、

「ここの料理は気に入った。 俺の専属のシェフになれ。 シェフと話がしたいからここに呼べ」というヴィンスだ。


すると、美女のウェイトレスもヴィンスとハーレム達のいるテーブルに来るのだった。

「当シェフは、営業時間中は厨房から一切でません。 それに、当食堂は道楽です。 ご迷惑ですので、御代はいりませんのでおかえりください。 コリー」


その言葉が合図かのように、コリーと呼ばれたウェイターがヴィンスと王女とメアリーを拘束し、美女が他3名を拘束して店から外へ追い出すのだった。 あまりにも鮮かな動きだった。 外でドアを叩いているが、彼らはなぜか入れないようだ。 それから、しばらくして諦めてたのか、店から離れるヴィンスとハーレム達だった。


すると、「コリー、リン、みんなに飲み物サービスしろ!」と厨房から声がする。

「皆さま、先ほどは大変ご迷惑おかけしました。 飲み物1杯サービスします。」

「「いいね。 俺エール」」「「ワイン」」と店内にいた客たちが続々とコリーに注文するのだった。


カイル達の所には、リンと呼ばれた美女が来て、

「騒がしいお客さんがいてすみません。 学生さんなんで、デザートをサービスしますね」といってプリンを配るのであった。


そんな店員の対応に、逆に申し訳なくなるカイル達だった。 

「あの、あの人達と同じクラスで、なんかご迷惑かけてすみません」

「いえ、うちのシェフが怒る前に対応しただけですので、気にしないでくださいね。」と微笑みさっていく美女だった。 


遠慮なくプリンを食べるカイル達。

会計の際には「またいらしてくださいね」といわれ、食堂を後にするカイル達だった。。



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