表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【白銀の黒帝:6】全帝とその相棒  作者: 八木恵
3章:学園都市編
14/26

学園都市の食堂 前編

ヴィンスとカイルが3年生になり、数か月が経過。


万単位規模の魔物の氾濫はおきていないが、週1度は数千規模の魔物の氾濫が続き毎週のようにヴィンス、カイルも帝として討伐に参加していた。 ただし、彼らは基本週末のみで平日は学業優先であった。


そんなカイルは、デール達と毎週金曜、冒険者クラスのカリキュラムのため、学園都市のギルドの任務を受けている。


とある日の金曜、討伐任務が完了し、カイル達4人はギルドに報告をし終わり、夕食をどこで食べるか相談していた。


「最近、裏通りに開店した食堂がたまにしかやってないんだが、すげーうまいって噂になってるんだよ。いってみねーか?」というのはデールで、とりあえず特に他の案もないので、カイル達4人はその噂の食堂へ向かう事になった。


デールの案内で、カイル達4人が食堂のに着くと、看板には『ボブの食堂』と書いてある。

建物の造りはとてもレトロだが、細部にわたりセンスがよい。 デールがドアを開くと、店内のテーブル席の半分が埋まっており、大人たちはエールやワインを飲んでいる。


すると、長身痩躯で見目が良いがちょっと頼りなさげに見えるウェイターが「いらっしゃいませ。 何名ですか?」と声をかけてきた。

「4人なんですが、入れますか?」と聞くデールに、「どうぞ」といって、ウェイターが中央辺りの4人用のテーブル席にカイル達案内してくれる。


カイル達4人が席に座ると、「いらっしゃいませ」と声をかけて、カイル達に水を配膳するのは10代後半ぐらいの少女だった。

彼女は、濃紺の髪を二つに纏め、グレーのロングワインピースにフリルのついたエプロン姿で瞳は紺で、可愛くもあり綺麗系の美少女だ。

その美少女は、カイル達にメニューを渡し「メニューが決まり次第お伺いします。」といって去っていく。


その少女の目見の良さに、カイル達4人は見惚れてしまい時間がとまった。

「おい、すげー美女だな。」というデールの言葉で、皆我に返り、「ああ、年齢も俺らと変わんねーな。 と、とりあえず、メニューみようぜ」というパーシーの言葉でカイル達はメニューを開くのだった。


だが、メニューを見ても、聞いた事のない料理ばかりで悩むカイル達4人は、なかなか決める事ができない。

「お食事ははお決まりですか?」と注文を取りにきたウェイターに、

「聞いた事ない料理で何を選んだらいいのか」と正直にいう。

「なるほど。 当店のメニューは東国でも口伝になっている料理を、当シェフが再現したものばかりなので珍しいかもしれません。 お客様のように学生さんですと、こちらのハンバーグが人気ですね」

「じゃぁ、俺、ハンバーグで!」というデールの言葉で、「「「ハンバーグで!」」」と結局4人全員が同じ料理を注文するのであった。


10分後には、テーブルには、鉄板にハンバーグが2段になっている料理が4つ運ばれ、ライスがついてきた。 4人で一口たべ「「「「うめー」」」といいあい、もくもくと無言で夢中になって美味しい料理を堪能している。


すると、店のドアが空き、客が来店しようだ。 客は店の奥のテーブルに案内されている。 

デールが小声で「ヴィンスとハーレムたちだ。」というのを聞いて、カイル達はみな面倒な奴らがきたと顔色が変わるのだった。 せっかくのいい気分が台無しである。。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ