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【白銀の黒帝:6】全帝とその相棒  作者: 八木恵
3章:学園都市編
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使い魔召喚

それから、ヴィンスとカイルは学園内では特に行動にする事はなくなり、帝の任務の時だけ行動を共にする事になっていた。 帝の任務は、ほとんどが護衛や警備の任務で間者の殺害や、または、辺境地で貴族の間引き忘れによる魔物の討伐が殆どで、隔週に1度ほどであった。 その他は、ギルドの任務があるが、彼らは隊員ではないので、これも隔週に1度でそれ以外は学園生活優先となっていた。


そして、2年目の後期の専攻選択において、カイルは高位冒険者クラスを選び、ヴィンスは上流騎士を選択していた。 竜騎士を専攻したもの以外は、みなこの年で使い魔召喚をする。 竜騎士のみ相棒は生涯にわたり竜のみなので、使い魔召喚は参加しないのである。

召喚はクラス単位でおこない、今日はSクラスの日である。 使い魔召喚の儀の際は、学園長も立ち合いする。


現在の使い魔は女神に使えており、聖獣、精霊、妖精が主で、滅多に人型の天使は召喚されない。 聖獣と神獣は異なり、使い魔は人の属性強化など補助役に徹している。 顕現するは呼び出した時のみで、それ以外の時間は、使い魔である聖獣や精霊、妖精たちは女神の世界にいるとされている。


◇◇◇

デールの番で、デールの呼び出した聖獣で土の上位聖獣の小熊の形をしたキュノラスだった。 ジャッキーは、火の上位精霊のサラマンダーを召喚する。 パーシーは、風の上位聖獣である白狐を召喚した。 そして、カイルの番である。


カイルが召喚陣で魔力を注ぐと光輝き、そこには人型の水の高位天使がいた。 容姿は清楚で綺麗で水の羽衣をまとっている高位天使の女性である。 高位天使が「私は、フレン。 波を操るものです。」といってカイルに近づく。 周りはまだ光に包まれおり、他の生徒には見られていない。

「僕はカイル、すごく、嬉しいんだけど、いま授業で人型だと目立つから、動物になれる?」と聞くと、「もちろん、では」といって水色の羊になり、ちょっとかわいい。 

羊は、中位聖獣であったが水色は珍しかった。 カイルは無事、周りに気付かれる事なく、フレンと契約をするのだった。


学園長のドミニクは、カイルが契約した使い魔をみて、微笑みながら、

「中位聖獣ですが、色が珍しいのできっと特殊能力があるのでしょう。」といって、カイルは羊を抱き上げて肩にのせてデール達のほうへ向かうのだった。


「なんか、かわいいな」とゲールがカイルの使い魔を見ていわれ、「うん、なんかかわいいだよ」と、嬉しそうな笑顔でいうカイルだった。 みんなで使い魔を召喚して紹介し合うのだった。 

カイルの使い魔にみな恐縮するが、羊が何かをいうと普通になりみなで戯れていた。 

使い魔の言語は人語でないのでわからないが、契約したもの同士は会話する事ができる。


すると、女子たちの黄色い声が騒がしい。 学園長ドミニクも驚愕している。

ヴィンスが召喚したのは、人型女性で神々しい白い翼のをもつ容姿端麗の美女が顕現した。 

美女が「私はゼルエル。女神の第一天使で、力を司るの。 契約を」といい、ヴィンスの唇にキスをする。 周りの女性陣は絶叫している。


すると、フレンがカイルに念話する。

フレン:「キスしなくても、契約できるのに。 あの子は女神のお気に入りね」

カイル:「どういう事?」

フレン:「天使にも位があるの。 私は第三位で、滅多に女神にはあわないわ。 でも、第一天使たちは女神のそばにいる方々で、第一が召喚に応じるのは女神が気に入っている子の時よ」

カイル:「ふーん、そうなんだ。 でも、僕はフレンで嬉しいよ。 今の姿かわいいしね。 人型はずっと綺麗だけど」

フレン:「ふふふ、ありがとう。 私もカイルでうれしいわ」


その後、ヴィンスのハーレムたち4人の女子生徒達は、みな最上級の精霊たちを呼び周りは喝さいし、皆、ヴィンスに頭を交代でなでられてうれしそうにしている。 もう見慣れた光景である。


この日は召喚でおわり、ヴィンスとハーレム達は使い魔をいれたパーティをすると盛り上がっており、なぜかメアリー先生も参加するといっていた。 お決まりの状況である。

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