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コミカライズ2巻発売記念SS 魔王様の憂鬱

☆☆ コミカライズ 2巻発売 ☆☆

本日無事、コミカライズ2巻が発売されました。

書店にお立ち寄りの際には、よろしくお願いします。


挿絵(By みてみん)



明日は書籍の続刊が発売されます。

シリーズ全体の続投が小説の売り上げに関わって参ります。

「ククク」が大好きという方は、是非是非お買い上げ下さい。


挿絵(By みてみん)



こちらのSSは、ニコニコ漫画の方で11月11日にコミカライズが更新された際、

募集企画でいただいコメントを参考に、勝手ながら挨拶っぽくなるように

少しアレンジを加えさせていただきました。

コメントした中で、掲載を消して欲しいという方がいらっしゃいましたら、

お手数ですがご連絡いただければ幸いです。


それでは久しぶりに「ククク」更新をお楽しみ下さい。

 それはある日の魔王城での出来事だった。


「はあ……」


 魔族の象徴にして、頂点――魔王グリザリアは、玉座に座り、小さく可愛いおみ足をプラプラさせながら、溜息を吐いた。


 齢30歳。人間の感覚では、3歳。


 まだまだ子どもでありながら、唐突に魔王として魔族を率いることになった彼女だが、今のところ魔族から何の反感も反抗もなく、統治はうまくいっていた。


 それは彼女が3歳であっても、頭が回り、いずれの魔族に置いても彼女が強いと認められていることに他ならない。


 強さこそ正義……。


 それが魔族なのである。


 そのグリザリアの手には、紙の束が握られていた。


 それは最近の魔族の戦績が示されているのだが、どうやらあまり芳しくないようだ。


「最近、また人類が盛り返してきてるじゃない。あんたたち、真面目にやってるの?」


 黄金色の瞳が閃く。


 それは魔王と言うより、もはや神の怒りのようだった。


 反応したのは、グリザリアの前に居並ぶ魔族たちだ。


 皆、膝立ちか、あるいは頭を垂れているが、魔王の目を見なくても漂う雰囲気と漏れてくる魔力の多さで察せられる。


 屈強な魔族たちの肩は震え、すでに白目を剥いて失神している者すらいた。


「まあ、ただ士気や戦力の問題だと思うと、昔と同じね。……おそらく人類側も何らかの魔族対策をしてきたと見ていいわね」


 グリザリアは真横に立っていたメイドのクランベルから紅茶を受け取り、啜る。


 クランベルは「さすがグリザリア様です」と冷静に分析した魔王を褒め称えた。


「そこであたしなりの対応策を考えてきたの。聞きなさい!」


 グリザリアは手元にあった資料をすべて燃やし、平伏する魔族たちに向かって言い放った。


「点呼よ!!」


 その声は広い玉座の間に響き渡る。


 グリザリアは自信満々に言い放つのだが、魔族たちの間に広がったのは『困惑』だった。


 魔王のことをよく知るクランベルですら、固まったまま動けなくなっている。


 しかし、この小さな魔王グリザリアが他人の空気など読むわけがない。


 真っ平らの胸をそびやかし、やや挑戦的な表情を浮かべている。


「この所、幹部が馬鹿やらかしたり、追放されたりして、魔族たちの団結力が弱くなってきていると思うのよ?」


「それで点呼とは……」


「この前、人間に聞いたのよ」


 グリザリアの趣味は、捕らえた人間の捕虜から人類側の話を聞くことだ。


 たまに聞いたこともない話や、魔族では信じられないことをやらかしてる人間の話を聞いて、爆笑したり、敵状の勉強をしたりしている。


 魔力が強すぎて、玉座から離れられないグリザリアのストレス発散となっていた。


「人類は、何故ああも結束できるのか、と。その源を聞いているうちに、行き着いたのが……」


「点呼ですか」


「そうよ、クランベル。点呼というのは、毎朝人間を意味も無く起こして、廊下に並べさせ、番号を言わせるの。たまにそれが名前だったりするわね。その番号を間違ったり、一人でも欠けていたりすると、連帯責任だといってみんなに罰を与えるそうよ」


「なるほど。そうして人間は集団行動の大切さを磨いていくというわけですね」


 クランベルがいつになく真剣な表情で頷く。


「というわけで、今回魔族も点呼をするわ。そうね。初めだから、あなたたち全員自己紹介なさい。名前と、そうね……自分の好きなものを言うぐらいは許してあげる」


 そしてグリザリアはビシッと右端にいる魔族を指差した。


「あんたから順に点呼よ。さあ、始めなさい」


 そして、唐突に点呼は始まった。


 しかし、グリザリアは知らない。


 それが地獄の始まりだったことを……。



「我が名はオーク族の戦士・ガンダルフ! 私は女騎士と・・・その・・・よ、よろしくおねがいしまぁぁぁす!」


「俺の名はミイラ族のアガベー。好きなものはマミフィケーション!」


「スッポン族のトイレット。すきなものは『聖水』だ」


「おいどんはロック族のポルポル……好きなもんは………赤ちゃんプレイ……(ボソッ)」


「我が名はアサシン族のゲンゾウ。好きなタイプは褐色ケモミミ。勇者パフィミアぁ! お前はドストライクだぁぁぁああああああ!!」


「俺はメタゴーレ!! 好きなものはオフショルダー!!」


「我が名は呪怨族のカーズ。好きなものは快楽落ち(受け側)」


「ロリババア最高!!」


「オイラの名前は魔犬族のルーザー! 大好物は負け犬幼馴染だ!」


「私は魔人族のサトウ……。(好きなものはライバルの仲直り……)」


「私はカビパン族のブルーチーズ。青目銀髪の巨乳美女が好みだ!」


「ワシの名は王烏賊(キングスクイッド)族のクラケン!好きなものはハミパンブルマ!!」


「私は樹医族のド・クター。好きなものは「白い」ナース服に「黒」のガーターベルト 他の色は認めん!」


「我こそはケモナー! 名は献血二郎! 好きなものはケモお嬢様百合だ!!」


「私の名はアイマイミー! 好きなものはTS自分ヒロイン! ナルシストともホモとも違うジャンルだから気をつけろよ!」


「我が名はゴブリン族、ロリーシタチチ。好きな物は脇から垣間見えるチチと見えるか見えないかの狭間に位置する絶対領域なり」


「おいの名はサツマドッグ! 好きなジャンルは海女ばい!」


「俺の名は獏族のホモヲ。夢は百合に挟まることだ」


「それがしの名前はナンプラー。好きな料理は松屋のテンプラ。好きなジャンルは明治ホモ」


「俺の名前はバイコーン族のパンチィスキィ! 好きなものは洗い立ての真っ白い褌だ!」


「ボクの名前は甘栗族のヒーター! とんぐりのことか!?」


「イエロースライム族のキレンジャー。好きなものはカレー」


「小生の名は守衛蝙蝠族のバッドニュース! 好きな髪型はツインテールぞ!」


「我が名は巨足族のアシスキ! 好きなものはストッキング!」


「余の名は狂信者ジキル。好きなタイプは高齢処女だ!」


「宝袋族のセキユオー。質素な暮らし……」


「和菓子は駿河屋。好きなものはキンツバと緑茶だ」


「ワイのタイプは黒髪白タイツロリ!」


「好きな物はおかっぱメガネだ!!! あ、魔鏡族のミラーグラスといいます」


「我が名は魔太鼓族のクイダオーレ。好きなものは、一人焼肉」


「我が名はアトラス族のデスギガス……。母性溢れる幼女をこよなく愛する者だ……」


「我が名はレプラコーン族のショータロー。好きなものはお姉ちゃんだ」


「俺の名前はコカトリス族のチキンカレー! 好きなものはショタと怪異の歳の差純愛物!!」


「私の名前は幽霊船ドレーク。好きなものは手前の席にいる同僚のうなじと襟足です」


「私は案山子族のチヒロ、好きなジャンルはメカバレからの純愛」


「我が名は魔術師ディトス! 好きなものは奴隷との純愛だ!!」


「好きなものはおしっこ……。名前は荒波族のダイタル」


「某、苗は鬼夜目(おによめ)、名は小和衣(こわい)。好きなものは鬼嫁のパンツ」


「俺は溶岩族のピンチパーマ。好きなものは異世界モノのの序盤」


「余の顔見忘れたか、魔王! 愛すはお転婆ロリ……。つまりお前だ!!」


「ワタシハ、マスティッツァ、スキナモノハ、ヒヤケアト」


「我が名は偽神族のハジライ! そそるのは、普段とても清純なのに好きな人にだけは乱れてしまうことを抑えられない巫女さん!」


「名前は蠱犬族のタロイモ! 好きなものはパンツバイブ!!」


「我が名は変色蜥蜴族のタカミン、好きなものは男装純情乙女なり!」


「我が名は毒石のナイアスラ! 好きなものはネコミミ爪ガール」


「我は紳士クロウム。青き果実をペロペロする者であるっ!」


「わいの名は床舐め族の寿限無寿限無(省略)長久命の長助。好きなのは中二病女子」


「ワレハ死霊騎士パクパク、日課は教会で祝福を受けることだ!」


「我が名は顔無族のオチキョ。長髪メイドが好きだ」


「我が名は大鼻族のクンカ・クンカ! 好きなものはメカクレ図書委員だ!」


「私の名は左族のアール。好きなものは貧乳パイズリだ」


「我が名は無敵の腕力を誇るアーレス! 好きなものはウマむすっ(ヤベこれ触れつゃダメな奴だった)」


「吾輩は火蠅族のモエスキー! 好きなものは共依存百合!」


「我が名は死王族のワイズ! 好きなものは経験豊富(嘘)なお姉さん!」


「俺の名前は仮暮らしのヤド! 家賃滞納8ヶ月目だ!」


「わしの名は老鬼シフォリア! 好きなものは鼠径部のくぼみ!」


「我が名は夢魔族のネムー!!好きなモノは自分前でだけ本性を出す腹黒清楚お嬢様だ!!」


「某の名前は吸精のオクトパー、好きプレイな淫乱触手だ!」


「我が名はマンゾク翔、好きなものは部活物ホモセックスだ!」


「私は追い焚きのお布団。好きなことは仮病で家に帰ること!」


「わたしは黒天使キューピー。やっぱ両片思いが天才過ぎるんだよな」


「我が名は火車族卍る、好きなものはLO」


「俺の名は岩窟魔神のガイアッシュ! 好きなものはTS百合だぁ。!!!」


「我が名は丸呑族のキホウ! 好きな物と言う言葉では終わらない! 褐色肌のエルフ幼女の耳こそ宝なり!」


「わしは双鞭のサイ、好きなものはムチムチ太もも」


「我が名はインキュバスのロリン! 好きなものは百合ロリっ子がお姉さんに寝取られるシチュ!」


「我が名はガルーダ族のワラル!! 好きな動物は猛禽類! ミミズクだ!!」


「小生の名はモブ族のビックス。好きなタイプは内腿が柔らかそうな短パン中学生男子である」


「俺の名は瓶ポ~ション! 好きなものは銀髪ダークエルフ!」


「ワシの名は妖刀族ヘコヘコ丸! 好きなモノは四天王最弱モノだ!」


「吾輩は枕返し族のエイサン! 百合の間に挟まることを至高の悦びとするもの!」


「無属性魔術師、名をエターナルゼロ……。好きなものは無乳……」


「蛇人族ヨーチャン、好きなものは巨乳眼鏡委員長!!


「我が名は露人(つゆびと)族のショタスキー。少年の昭和短パンチラリズムを愛する男よ」


「我が名は魔顔族のフェイスロア男爵。好きなものはロリババ」


「我が名は金牛族のアルデバラバラン! 好きなものはホットパンツである!!」


「俺の名前はしけ煎餅! 好きなタイプは前髪重め陰キャイケメン!!」


「死に行くものに名乗る名などない! 好きなものは意識を残している催眠物だ!!」


「此方の名は超能力者ティース。好きなものはTSから始まる友人間の精神BL」


「我が名はタカティン! 好きなものは幼馴染BSS快楽堕ちだぁっ!」


「我の名は水霊メルマ! 好きなものは日焼け水泳少女だ!!」


「俺の名はラーク! 好きなものは女学生百合ツンデレだ!」


「私の名はキマシー。好きなものは百合だ」


「俺の名は凶書族のノーリンリ!!! 好きなものは近親相姦!!!」


「我が名はブラックドッグ族のペオ。好きなものはオジロリだ!」


「我が名は一つ目オーク族のイビルオーク!! 好きなものは姫騎士即堕ち2コマ!!」


「私は柳女族のビエルスキー!! 好物はショタおによ!!」


「アタイの名はフージョシ! オレの名はユリブータ! 好きなものは[主人公攻め/おねロリ]!!」


「突死豚隊プルギール。好みのタイプは高身長巨乳女!」


「我が名はスライムスレイヤー・マンジユウ! 好きなものは純愛SM!!」


「我が名は王烏族の八咫、好きなものはおねショタ」


「我はオ族のカモト! 好きなものは盲目気弱巫女!」


「わたくしの名は貪欲のほしがり。好きなものはまな板が気にして付ける偽乳だ!」


「名前考えるのが難しいな。好きなものは奇乳」


「私の名前は落ち武者ハッシャク! 好きなタイプはおねショタよ!!」


「我が名は泥蟻族のぺぺ!  好きな物はマットプレイだ!」


「我は人呼んで「社畜ロリコン」、10〜15歳の低身長貧乳銀髪ロングヘア元気っ娘をこよなく愛する者」


「我はマドハンド族のAAA。来世はぷにロリの守護神になりたい」


「オレの名は悪魔族のルーシー! 好きな体位は宝島だ」


「我が名はファティーボ、好きな物はキ太ももに食い込むタイツだ」


「我が名は牙象族のゾーゲ! 好きなタイプはロリ博士!」


「我が名は冥界のタナトス。好きなタイプは年下の女王様」


「俺の名はインキュバスのPT! 和姦半和姦の人妻NTRが好き! 家庭壊れないヤツ!」


「我の名はBSS! 好きなものは男友達が俺しかいないボーイッシュ系女子」


「我が名は古代王ソロンモ! 好きなものは男の方が小さい体格差モノ!」


「我が名はパンダ族のもけもけ! いずれ実家の豆腐屋を継ぐもの!」


「私は百獣帝王・ビーストおぐら。好きな動物はバタードッグだ!人型ならば松葉崩しを所望する」


「わての名はルーティ! 好きなモノは幼馴染生徒会長黒髪ロングの清楚ヤンデレ!!」


「我は幻雲族のゲンジュン、好きなものは幼児の膕」


「我は魔竹族のタケキョン、逆転なしの隠語責めが好みのものよ」


「俺の名前はノヴァ!  好きな物は美少女の蔑みの目だッ!!!」


「我が名は鵺族のヌル。好きなものはおねショタだ!!」


「マークロゥ・ソルトフィッシュ参る! 好きな性癖は実は女ァ!!」


「我が名は半熟族のeg! 好きなものロリ巨乳だ!」


「俺はケモナー! 名前はポックル」


「完全主観物…だな」


「我はハーフバンパイアのヒルゼ! 好きなものはアキレス腱からヒラメ筋の曲線だ」


「我が名は子安族のイケボ。好きなものは絶対領域なり」


「俺はケモナー! 名前はナックル!」


「ベンケイ……。ふたなり……」


「俺っちの名前はヤバババーン! ババーンと片付けてやるぜ!」


「我の名は腹上死のテクノブレイク! 好きなものは美少女TSおじさんだ」


「俺の名前は魔書族のブックス! 好きなシチュは返り咲き系幼馴染みだ!」


「あたいの名はエツコキャット!」


「私の名前はモルボル族のリィニエ。好きなものは触手または丸呑みよ」


「我の名はカーミラ族のルキュラ。好きなものはヤンデレ幼馴染だ!!」


「我が名は魔医者のヴォイド、好きなものは人外純愛ものだー」


「我が名は魔精霊オジンサ! 好きなものはケモミミのじゃロリTSだ」


「私は海竜マンボ。好きなものは日常系ほんのり百合だ」


「我が名は愚者フーリー! 好きなものは腹筋だ!」


「俺の名前はステゴ魔サウルス! 好きなタイプはメスガキだ!」


「吾は祭り好きの呪鼓族のオタイコ! 祭りコスの男女が好物だ!」


「俺こそが噂のコイントス! 好きな体操着はブルマ―だ!」


「ホットパンツとパンストorタイツの組み合わせ好きなんだけどパンストもう出とるな」


「俺はケモナー! 名前はポックル!」


「私のことは少佐と呼んでほしい。さて、諸君……私は銀髪褐色娘が大好きだ」


「私の名前はレンズ族のメガネキラーン。好きなものは年の差カップルですわ」


「わての名前はリザード万次郎! 好きなカップリングはオネ×ショタぁ!!」


「俺の名は人形師アツカ、妹とは概念……好きなものは概念だ」


「我が名は魔犬族ハンバード。好きなものは目隠しペットプレイ! 現在ご主人様募集中!」


「アッシは海賊ミト――女騎士敗北命乞いが好きなだけのチンケ野郎でござんすよ」


「俺の名は異星人ビトル。好きなものはTS悪堕ち」


「私の名前は匿名希望……。好きなものは月刊ロリBBA」


「ワイはゴブリドン! 好きなシチュはおねショタ逆レや!」


「俺の名はマキシマムトマト! 好きなものは熟女!!」


「私の名は水鳥拳のレイ! 好きなものはヤンデレだ!!!」


「私の名はがしゃどくろ族のガイコツジロー! 好きなも夢は世界平和!」


「我が名はアマノジャク! 無表情キャラがふとした瞬間に見せる笑顔と恥ずかしがっている顔が大好物だ!!」


「我が名は黒烏族のレイジクロウ! 好きなタイプはボーイッシュ巨乳だ!!!」


「我が名はジュウニキュテコ! 好きなモノはママショタだ!」


「我が名は透明族のパルッフマーチン! 未亡人和服温泉女将! うなじと尻強調なら更にヨシ!」


「私はヨシコ。パンスト越しの下着のシルエットを愛する者」


「我は魔忍のタスケ、好きなものは飲酒幼児退行なり」


「あっしはジジュバ……。好きなモノは下乳……」


「俺様は殲滅のザイダーク! 好きなものはゴスロリババァ!!」


「我が名は魔探偵エル、好きなものは銀髪のじゃロリ狐耳巫女ニーソ」


「我の名はルキュラ、好きなものはヤンデレ幼馴染だ!!


「我が名は星間貝獣ヴォイド、好きなものは人外純愛ものだー」


「我が名は巨馬族オジンサ! 好きなものはケモミミのじゃロリTSだ」


「私は魔踊家マンボ。好きなものは日常系ほんのり百合だ」


「吾は祭り好きのオタイコ! 祭りコスの男女が好物だ!」


「私は講談社族のタントウ! 好きなものはイチャラブ!!!」


「我が名は海賊王クリーク。好きなものは百合カップルを遠くから眺めること」


「俺の名は社畜のダイマオー! 好きな部下は貧乳ツンデレ後輩だッ!」


「僕の名前は不死鳥族のリブート! 好きなものは三白眼ヤンキーデレです♪」


「ふはははは! 我が名はバッフロー! 好きなものは高身長強面の女性だ!」


「我が名は雷馬族のゼブラプラス、性別逆転カップルを好む」


「ポニーテール好きのケイボタ様とは俺の事だ!」


「俺の名は魔拳族のマッケンロー! 好きな属性はむっつり耳年増処女ビッチだ!」


「私の名はナイトブロイラー。……三度の飯より親子丼が好きだ」


「童は海月族のクラゲシャン! 好きな嗜好は自縄自縛じゃ!」


「仇の名も知らぬは不幸であろう……。吾はアネコジ……。女教師こそ……至高也……!」


「吾輩の名はヴィグロン! 好きなものは分からせである!」


「我が名は機械王オースティン! 新作のハケ水車の餌食になってもらうとしよう……」


「いくら匿名でも性癖暴露なんてどうかと思う。貧乳好きで名前はキボレトクメーです」


「わいの名は寿限無寿限無五劫のすりきれ海砂利水魚の水行末……。好きなものは時間稼ぎ」


「我が名は悪魔アモン! 好きな物はニーハイガーター(ヒールは高めだが先は尖っている)」


「我が名は宇宙刑事アルダー! 好きなものは高身長貧乳お茶目お姉さんである!」


「吾輩は! 呪いの人形使い、ガルガだ! 好きなものはふたなり!」


「我が名はサタン族のヤギサン! 好きなものは男の娘ママ!!」


「我が名は魔笛族のリュート! 好きなものは時間停止!!!」


「我が名はヒャダインの弟子ササササキ、好きなタイプは男装貧乳ボクっ娘なり!!」


「我が名は……何じゃったかのぉ? 好きなものは幼児プレイじゃわい。見よ! この紙おむつ!!」


「我が名は樹梨族のナシ! 好きなものは制服だ!!」


「吾輩の名は宇宙戦艦ムラザン、好きなタイプは耳年増なロリBBA!」


「我が名は噛ませ鴉族のモハメド・クロウ……(略してどくろ)。好きなものは40代パート主婦……」


「俺の名ガリア、好きなものは田舎の褐色幼なじみだ!」


「わしは黒ジャージ族のマッタンキン。好きなものはおいなりさん」


「我が名はお父さん、好きなタイプはお母さんつまりマイワイフだ!」


「吾輩は探求者フェイバー。好きなものは褐色バニーガール!


「僕は陰のキャール、好きなものは真面目ちゃんの軽犯罪、さ」


「我が名は魂の漫画家芳橋、夢見る言葉は印税生活だ!」


「私の名前は批判の野党です。好きなものは政権交代です」


「我が名は竹槍のタゴサク! 好きな物はノーパンスパッツ!」


「我が名はカールおじさん! 好きなものはおねショタ!」


「クックック! 我が名はダンナ! 好きなものはヨメだ!!」


「我の名はゴリラゴリラ属のゴリアステル、好きなものはお兄×ショタだ!」


「俺の名は炎の男ジェイ!好きなものは姫カット」


「我が名は月狼族のムーガツ。好きなものは日焼けスポーツ少女」


「黙れ! そして聞け! 我が名はゼンガー ゼン〇ー・ゾン〇ルト 悪(NTRと屑百合豚)を断つ剣なり!!」


「わたくしの名前は魔妖少女ピュアリリー! 好きなものは羞恥プレイ!!」


「バクシガチャ……。百合片想い……好き……」


「我が名は踊る魔女のバカンス、好きなものは足裏だ!」


「我が名はマイネーム! 好きなものはマイ フェイバリット!」


「我が名は魔鯉のサーモンロード! 好きな物はTS百合だ!!」


「俺の名はのりヲ。性癖は触手!! でもみんなにばらされた哀しき漢である」


「俺の名は触手の介! 別名性技の大賢者と呼ばれている! 好きなものは純愛です♡」


「我が名は小鬼族のローリマン! 好きなものはロリおにだ!」


「我が名は白狼天狗のテルヤマモミジ!! 好きなものはウェストのくびれだ!!」


「我が名はズクミーゴ! 可哀相は抜け……ない!」


「我が名はショダンジー! ショタ×老紳士ものが好物である!!」


「我が名は麺類カルボナーラ!! 好きなものは強制ハーレムだ!!!」


「わたくしは人形遣いサリカ! 好きなものは悪役令嬢ですわーーー!!」


「ウチはタクトドン、好きなんは無垢ロリ巨乳!」


「エピリオンエール。好みは食い込みガーターベルト」


「我が名はかまぼこ。なんでもOKだ!」


「おれのなまえは げーまー ああああ すきなものは とくにない」


「私の名は門番族のリューモン。好きなものはニーハイでございます!」


「我が名はカタバミン。好きなのは母のやさしさ(愛情)だ」


「我が名は呪い憑きのアシタカ、黒タイツスレンダーぺったん少女を愛すもの!」


「我が名は戦艦クロッサス! 好みのタイプは獣耳ショタ!」


「我が名はミバス! 銀髪眼鏡執事が好き!」


「拙者は魔虎族コロコロ。好きなタイプは熟女」


「我が名はバブル族のスクランブ。好きなものは濡れ透けブラウス!」


「我が名はファーフナー。好きなものはドラゴンが馬車と仲良しになるアレだ!」


「我こそはワーク・ワーク。趣味は当然工作だ」


「聖アントニウスとでも名乗っておきましょうか 好きなものは闇堕ちヒロインです」


「我が名は子泣き爺族のエンドオブオギャる、大好きなのはお義母さん!」


「名乗る名などないが、貧乳は最高なのだ」


「我こそは異界の王ゲロアジ、褐色ゴリウーの垣間見せし微笑みの観測者なり」


「俺の名はショックン、好きなのは触手や!」


「俺の名は紅炎族のブレイズ! 好きなものは着衣お漏らしだ!」


「オイラの名前はパキャゲドス! 好きなものは双子姉妹との三角関係!」


「好きなものは『男 の 娘』」


「拙者の名はケモ好きのぺモス! 好きなものはヤギコンクリ!!」


「私の名は隙間族のビユリテーテ……。好きなものは女の子どうしのキャッキャウフフ……」


「我が名はタシカ! 好きなものは褐色っ娘の腹筋だ!!」


「我が名はマン・ボウ!俺はちょっとストレス感じただけで死ぬぞぉぉぉぉぉ!!」


「それがしの名は魔樹族のベルウッド!(鈴木) 好きなタイプはメカクレ地味っ娘だ!」


「我は漆黒のドノヴァン、好きな物はノンケの男だ」


「名前はあああ、好きなものは漫画」


「わらわの名は鈴の妖精アマリリス。わらわの好みは男の娘じゃ!」


「拙者……ゼン…………。好物は……褐色メスガキ…………」


「我が名は火の7日で全財産を溶かしたカキンヘー、好きなものはハーレム!」


「我が名はオボンヌ、好きなものは悪堕ち淫紋付与だ」


「オラの名前は岩石族のマギロック、好きなものは縞パンだ!」


「我が忌み名はノシヲハカタ、キュンキュンするものは普段は標準語使ってるけど時々方言訛りが混じってしまい赤面するおなごだ」


「オッス! オラDT 好きなヒーローはバイ●マンとウルト●マンコスモスだ」


「名は剣鬼ゼイム、好きな物はフトモモ裏!(特にダメージズボンから見えるやつ!!」


「我が名はカゼルタ、好きなタイプは健気な義妹」


「僕の名前はベリア! 好きな部位は腋! しっとり汗をかいていたら尚良し!!」


「私の名は時の魔獣アサメザマシ! たまらないのは、お姉さんぶる年下幼馴染メイドよ!!」


「この私、CAが母性と包容力に溢れる年端も行かぬ少女を至高だと言うのだ! なぜそれが分からん!?」


「メガネ壁ゴーレム……。百合観察のために生まれました」


「僕の名前は辺境のイナーカモ!! 好きなものはそばかすっ娘だ!」


「我が名は輝鳥族のテカリバード、好きなものは男の娘だ!!!」


「わしの名は泰山出身ラオシィ。好きなものは、造花(男の娘)の百合ぢゃ」


「我が名はノフラ! 好きなものは褐色肌だ!」


「俺の名は聖杯竜ジークフリード、好きなタイプは直球真ん中やや低め(年齢と身長が)の金髪碧眼プリンセスだ!」


「私の名前はリェータ。好きなものは青肌黒白目悪魔っ娘だ」


「俺は巨人族のフェアドバ! 好きなモノは妖精との恋路だ!!」


「我が名は中央出身サイド、好きなものは奴隷とのイチャラブ!」


「俺の名はユキタイカマン! 手放せないものはラールミシXD!」


「私は海人族のヤマスケ。好きなものは海鮮丼」


「名はミスタ、好きなものはふともも」


「俺はヴェル。好きなものは露出モノだ!


「我が名はシミーン! 女の子の足の裏っていいよねハアハア……」


「吾の名はオムニス。好きなものは万物!」


「ボクの名前はミンユウ。好きな物は触手プレイ!」


「我が名はゴウジャク! 好きなものはコケティッシュロリBB。実はメンタルクソ雑魚メスガキ! できればケモミミ追加で! 可能であれば尻尾も追加で!!」


「わしの名前は義光ことシゲキ。好きなものは切腹や」


「僕はチュイーン、BSSをこよなく愛する者!」


「ふっ……。私の名はマンマルクズモチ、変な性癖を聞いてドン引きする女子の顔を見るのが何より大好きな男だァ!」


「我が名はぬりかべ族のベニヤ! 好きなものはロリ鳥人だ」


「我が名は水銀党のゴスロリ、好きなものはマッチョだ!」


「我が名は狂信科学者キョーマ! 好きな言葉は『だが、男だ…』」


「俺の名前はロトワク! 好きなものは褐色ロリママだ!」


「俺の名前はロムア! 好きなものは金髪で金強いお姉さんだ!」


「俺の名はマンドラゴラ族の枝豆太郎、好きなものはデコ眼鏡メイドだ!」


「我が名はレンズアイ族のジゲオハヤ! 好きなものはトイレ盗撮モノ(小)だ!」


「我が名はν! お山が大好きな男なり! 何を隠そう、この漫画も胸の作画が良くて視聴を継続したあああああああああああ!!!!!!」


「我が名は猫吸いの坂野!! 好きなものはネコチャンのうなじ!!」


「我がなは魔海老族のエビフライ、モザイクは海苔派だ」


「我が名は常勝の天才ルーザー! 好きなものはおねショタだ!」


「わしの名は海外出張大好きコーチョー、好きなものは褐色」


「我が名はむちむちお。好きなものはりぼんの70年代ラブコメ」


「我は海蛇族のシー・バイソン ウミウシは好きだが我はウミウシではない」


「我が名は軽音楽部のカキフライ、好きなものはアワビ舐め」


「聞いて驚け! 見て笑え! 我が名はペキン出身のぷ~さん! ヤンデレを愛し、ヤンデレに出会えぬ者!」


「名前は魔蛾族のガー、好きなものはお好み焼きだ」


「吾輩はフラッガ! 好きなものは”わからせがいのある”メスガキだぁ!」


「小生の名はヲチチ、好きなものは『授乳』だ」


「俺はイトウ家の誠! 好きなものは流されH!」


「我が名はアポカリプス! 好きなものはベイマックス!」


「ラジオっ子の山田! 好きなものは近所のカフェの甘味だ!」


「僕の名はエイジ。 ……地球は狙われている!」


「我が名はバゾベロ! 好きな物は恥辱される女騎士……の描かれた同人誌だッ……!」


「我は暗黒のダーク、好きなものはデニール数の高いタイツだ!」


「我が名は無い! 好きなプレイは焦らしだ!」


「我が名はリオーニグ。好きなものはJKの膝裏だ」


「私はリルーフ!!触手モノが好きだ!!」


「私はキャタピラ族のミノーム。好きな物は姉妹百合です」


「俺の名は誤爆王! どこにナニを誤爆するかは想像に任せる!!」


「我が名は炎将! かつて四天王の座を争い、そして敗れた者である」


「ワタクシはパトラッシュ、好きなタイプはメスガキ」


「私の名前は隙間妖怪ノーボーダー。好きなものはニーソとスカートの間の絶対領域だ」


「我が名は一角魔馬族のロゥリィ・コーン! 好きなものは熟女だ!」


「私の名はアチオン、裸足で戦う女格闘家は最高だ!」


「俺はパン屋のテッド・マープ。好きなものはアンパンだ!」


「ワイの名前はサイサイド、好きなものは太腿の内側や!」


「我が名はオチ・ンチン・ランド。好きなショタは少し儚げな銀髪碧眼だ」


「俺の名はフェンリル族のペス! 好きなものはケモ耳メイドだ!」


「ワシは妖狐族のゴンスケ! 好きなものはトランジスタグラマー!!」


「俺の名はロゥ。不可逆人外悪堕ちを好み、光堕ちとは相反する者だ(再び堕ちるなら可)」


「オレの名は爆弾岩族のボブ! 好きなモノは『浴衣 DE 青姦だ!』」


「俺の名はバイガン、好きなものはメガネ巨乳だ」


「某の名はキラーマシーン族ミコス・リハン!! 好きなものは機械姦でござる!」


「我が名はモブ! マジでしょぼい登場予定だから、過度な期待はするなよ! 好きなものは爆発オチだ!!」





 そこまで点呼して、魔族たちはグリザリアの様子がおかしいことに気付く。


 頭を垂れ、プルプルと震えていた。


「グリザリア様……?」


 心配そうにクランベルが様子を窺う。


 すると、ついにグリザリアが口を開いた。


「ロリBBAといった者以外、ここから出て行きなさい」


 その時、緊張が走る。


 ロリBBAといった魔族たちは喉を鳴らし、低く唸った。


 ほとんどのものが玉座の間から退出していく。


 数十名ほどの魔族が残っただけで、広間はがらんとしていた。


 そしてついにグリザリアは口を開く。


跪け(ペタン)!!」


 グリザリアの重力魔法が、残った魔族にのしかかる。


 魔族たちは総じてその魔法に抗えず、冷たい床に叩きつけられた。


「長い! 長いわよ!! あたしはいつまであんたたちの名前と性癖を聞いていなきゃいけないのよ!!」


 興奮のあまり魔力を爆発させる。


 ゴンッと何かがぶつかったような轟音が鳴り響き、魔王城がぐらりと揺れた。


 それでもグリザリアの機嫌は直らなかった。


「そもそもなんでほとんどの魔族が、自分の性癖を言うのよ! あたしは言ったわよ!! 『好きなもの』だって。なのに、なんで地獄の亡者の叫びよりひどい言葉を聞かなきゃならないのよ! もうたくさんだわ!!」


「グリザリア様、どうか落ち着いて下さい。魔王城が潰れてしまいます」


 クランベルの言う通りだ。


 グリザリアが叫べば、叫ぶほど魔王城が右へ左へとぐらつき始める。


 壁にヒビが入り、天井から塵が落ち始めた。


 集まった魔族たちは動揺を隠せない。人類に対して、悲鳴を上げさせる側である彼らが、グリザリアが放つ魔力の波動に怯えきっていた。


「そもそもマミフィケーションってなんなのよ! しかも、のっけから! あたし、初めて聞いたわよ」


「マミフィケーションというのは、包帯を――――」


 ミイラ族の魔族が説明しようとしたが、グリザリアは耳をふさいだ。


「聞いてないわよ、馬鹿ぁぁぁぁああああああ!!」


 その瞬間、玉座の間の扉が開け放たれる。


 グリザリアの大声の衝撃で、巨大な魔法銀製の扉が吹き飛んだのだ。


「好きなものっていったら、ケーキとかお肉とか、普通にあるじゃないの。なんで揃いも揃って、性癖を垂れ流しているのよ。しかも、魔王であるあたしに聞かせるのよ。何を考えているの、あんたたちは! ……はあ、こんなことなら点呼なんかしなきゃ良かったわ」


 グリザリアは一転して、溜息を吐く。


 次第に怒りが和らいできたような気がした。


「この変態どもめ……。何がおっぱいよ、ぷるんぷるんよ」


(いや、それは誰も言っていないような気がするのですが)


 クランベルは横で苦笑する。


 しかし、グリザリアは怒りを収めると、玉座に座り直した。


 その際、ようやく重力魔法を停止し、魔族たちを解放する。


「結局、人間のやることね。何の参考にもならなかったわ。部下が変態揃いだったって以外はね」


 すっかり冷めてしまった紅茶を一気に呷る。


 するとまた鋭い視線で魔族たちを睨んだ。


「いーい……。今度、人間との戦争に負けたら…………」



 あんたたちが、その性癖で楽しめないような身体にしてあげるからね。



「「「「は、はい!! 誠心誠意がんばります!!」」」」


 そう言って、魔族たちは退出していく。


 見送ったグリザリアはまたも溜息を吐いた。


 こうして魔王様の憂鬱は続くのであった。


☆☆ コミカライズ更新日 ☆☆

ニコニコ漫画で第10話前編が更新されております!

SSにも出てきたグリザリア様の大活躍回ですよ!

是非チェックしてくださいね。


コミカライズと、明日発売日となる原作小説の方もよろしくお願いします。

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