序章 いきなり転移
どーも、初投稿のガッチガチな初心者です。
甘めに見てください。
現在絶賛高校生活な俺こと、来々良 礼。
学力…中の上(主観)、運動神経…中の上(持論)、顔は中の上くらい整っている。
こんな超?ハイスペックな俺でも彼女がいないのだからやはり世の中間違ってるとつくづく思う。
「お前のそういう思考がモテない原因だよ。あと顔は中の中の下だろ、盛るな」
辛辣なツッコミがとんできた。隣を歩いているやつだ。
「お前…ついに俺の思考まで読めるようになったか…さすがだ」
「いや、お前ブツブツ呟いてたからな?」
「そ、そんなわけないだろー(棒)」
「なんだ確信犯か…」
「うるさいな。お前の名前も確信犯だろ?「かいまみた」ってなんだよ、才能の一端でも見てきたのか?」
「名前について何回言う気だよ!もう八十五回目だぞ!あと名前が変なのはお前もだ、崩れラーメン屋」
「数えてたのかよ…律儀だな。あと崩れラーメン屋言うな、この廃人ゲーマー」
こいつの名前は海馬 三田。赤ん坊のころからの産んだ親同士の付き合いで、もう十五年を越えてくる仲だ。
こいつ本当にゲームやっとるところしか見ない。現在下校中なのですがやっておりましてー、なんでFPSやってんだよ…。
主に格ゲー系が得意らしく近所のゲーセンで小学生相手にノーダメで勝ってるところを一度見た。
あれは本当にどうかと思ったわ。ないわー、対戦相手泣いてんだもん。
ちなみに、俺とのそのゲームの戦績は123戦11勝110敗2分けだ。こいつ強すぎィ。
「そだ礼、お前今日どげしちょう?」
「親なら会社で泊まりだゾ」
「じゃあ22時から帝拳、貫徹で」
「りょ」
この意思疎通具合、ヤバいな。軍隊で使われるレベルのコミュニティ。ドーナッツのおいしさレベルで、ぱないの!!
『阿吽の呼吸』って、『あー、うん』の呼吸だよね。
そんな途方もなくどうでもいいことを考えていたらいつの間にか駅まで着いていた。
うちの駅は基本的無人駅。おいおい、無賃金乗車を許すなよ。
誰もいない改札を通ろうとしたところだった。
唐突に地面に光が灯りだした。
「〜っ〜〜!?」
「っ!おい礼!なんだこれ!?」
焦ったような三田の声が聞こえた。
「えっ、えっとな、タブン…そう!俺たちが祝この改札を通った十万人目ってやつだろ!」
「んなわけがあるかぁ!そうだとしてもなんで俺が巻き込まれてんだよ!」
わりと本気で言ったんだが…、頭が回ってない証拠やんな。
足は凍ったように動かないで張り付いている。
冷静になれてない頭で地面を見てみると俺の足下は緑っぽい黄色、三田の足下は血染めの赤色の『魔法陣』みたいなものがかたどっていた。ん?魔法陣?
「…おい、これって…もしかするやつか?」
先に三田は気づいていたらしい、さすがのゲーオタ。うぬ、確かにそのようだな。
「大当たり〜」
「秘密道具を出す風な口調で言うのはやめてくれ!どうせならホントに出してくれ!」
「…あきらめろ。今日は覇権アニメの日だったんだかなぁ」
「おいまて、諦めるには早い時間だろ!」
と、言葉を交わしていると陣は光を増して体を飲み込んでいく。
「…では、向こうで会おう」
「おい礼?なんでそんなに落ち着いてんだよォォオオ!」
エコーは加速する。
やっと、俺の時代が来たか…
やがて何も見えなくなった。
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