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ゾンビを作ろう

本日もよろしくお願いします!

 そうだ、ゾンビを作ろう!

 なんで気がつかなかったんだろう。

 ウルフやゴブリンは、私に近づかないし、私から近づいたら、すぐに逃げてしまう。

 正直、追うのもめんどくさい。

 だったら、別の何かにやらせればいい。

 それだけじゃない!


 という訳で、ゾンビを作ります。

 なんでゾンビかって言うと、私が悪魔だから?

 悪魔には、やっぱり、ゾンビだよね。

 あと、なんとなく簡単に出来そう!

 だから、ベルフェ、ゾンビを作る魔法をダウンロード!


『いや、そんな魔法存在しませんよ?』


 え、嘘でしょ。

 だって、人間も悪魔も神も、魔法が使えるじゃない。

 だったら、ゾンビぐらいできるでしょう。


『できますけど。

 たしかにできますけども、天界にも、魔界にも、共通界にも、そんな魔法は存在しません。しかも、共通界の魔法は特殊なので、そんなことは一切できないですし、神は、邪道な魔法を開発しません。

 頼みの悪魔は、衰退中。

 誰が、そんな魔法と作るんですか!』


 自分が作ったシステムに怒られる私って、一体何なんだろう。


『怒ってません。あんまり、構ってくれないから八つ当たりしているだけです』


 私、ちゃんと構っていると思っていたけどなぁ。

 まぁいいや、ベルフェだし。

 とりあえず、作って。


『え……』


 え……じゃないよ。

 早く作って!


『もしかして、ゾンビを作る魔法ですか?』


 それ以外に何があるのよ。私だって、ゾンビ関連の魔法理論がわかれば作れるけど、勉強するのがメンドくさい。

 大規模な情報システムなんだから、必要な情報は揃っているでしょ。

 すぐに作れるはず!


『まさか、私が作った魔法を使ってくれるんですか?』


 そうよ。当たり前じゃない!


『いやっほーう。ベルゼ様が、私の作る魔法を使ってくれる。かまってくれるよ。任せてください。

 …………できました!』


 早!

 余りにも早すぎて、ちょっと不安になるんですけどー。


『大丈夫です。魔法理論から、ちゃんと考えています。完璧です』


 そ、それならいいけど……


『という訳で、早速ダウンロードしますね。【アンデットクリエイトRev.1】ダウンロードします』


 おお、怪しげな魔法の知識が、頭の中に入ってくる。

 この理論、気持ちわるい……


『ゾンビだから仕方が無かったんです。

 早速使って見てください』


 ……正直、不安だな。

 でも、作ってくれたし、よし、使ってみるか。


「【アンデットクリエイトRev.1】、発動!」


 使って見たが、ゾンビなんてできなかった。

 出てきたのは、魔力でできた、変な画面のみ。

 なんかいろいろと書いてあるけど、よくわからない。

 これなに?


『そこは、製作画面です。

 この場にある材料と、作成できるゾンビの種類が、画面の左端にあるはずです』


 うん、たしかにあるね。


『まず、材料と、種類を選択してみてください。

 中央に、選択した種類の画像が表示されます』


 えっと、材料は……魔力とウルフの死体?

 どこにあるんだ、そんなもの。

 周りを見てみても、そんなものはないけど。

 もしかして、埋まってるの?

 まぁいいや。

 魔力はよくわからないし、ウルフの死体を選択しよう。


 で、製作できるのが、ウルフゾンビか。

 これを選択すると……おお、中央の画面にウルフゾンビの画像が表示された。


『材料で魔力を選択すると、今ある魔力と魔法で製作できるゾンビが表示されるんですけどね。

材料があるときより、燃費が悪いですが、魔力のみの方が、なんでも作れますよ』


 メンドくさい仕様だな。

 魔力を選択してみると、スケルトンやリッチー、アンデットキングなど、様々な種類が表示された。

 でも、本当に、馬鹿にならない魔力を使う。

 私も、たくさんの魔力を持っているけど、長く封印されていたから、魔力量が全快じゃない。

 今の魔力量だと、リッチーを数百体製作出来る程度かな。

 魔力が全快だと、億単位で製作できるけどね。


 魔力は節約したいから、ウルフゾンビを作成することにしよう。

 なんか、材料だけは、たくさん埋まっているみたいだしね。

 だって、材料欄に書かれている、ウルフの死体の横に、材料数が書かれているんだけど、五千体って書かれている。

 どんだけ埋まっているんだよ。


『右端の画面は、ゾンビメイキング画面です。

 これから製作するゾンビの容姿などをいろいろいじれますよ。

 ウルフだったら、毛並みとか、牙の長さとかできます。

 かっこいいゾンビを作りましょう!』


 おお、なんか楽しくなってくる魔法だな。

 ふふ、かっこよくしてやるよ。


 ***


 さぁ、キャラメイキング終了。

 漆黒の毛並み、鋭い牙。

 ブラックウルフみたいだけど、そうじゃない。

 かっこいいウルフゾンビだ!


 で、このあとはどうすれば。


『まずは、保存しましょう。設定を保存すると、【アンデットクリエイトRev.1】を発動するだけで、メイキングしなくてもゾンビ作成が可能です』


 あーそういうことね。

 最初だけ面倒だけど、一回作れば、設定を使いまわしできるから、簡単に作れるのね。

 なんか、高性能だな、この魔法。

 よし、保存完了。


『保存ができたら、作成と念じてください。 それで、ゾンビができますよ。

 これで、今日からゾンビマスターですね』


 おお、私のウルフゾンビができたよ。


『聞いてもらえない……ショボーン』


 ん、ベルフェがなんか言ったような気がするけど、まぁいいや。

 依頼をさくっと済ませるために、ウルフゾンビを千体ぐらい作成っと。

 んで、十体ひと組を百組み作って、狩りに行かせた。


 あとは、どんな結果になるか待つだけだ。

 また暇な時間ができた。

 このあとどうしようかな……

 とりあえず、木の上に上って、街で買っておいたビスケットを食べながら待つとしよう。

 今度、討伐依頼を受ける時は、暇つぶし道具を持ってこないとな……

読んでいただきありがとうございます!

次回もよろしくお願いします!

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