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ステータスアップ

 氏名  ミツオ アサミ

 年齢   16歳

 クラス  なし

 種族   異世界人

 LEV  4 (←UP)

 HP   49/49 (←UP)

 MP   49/49 (←UP)

 STR  7 (←UP)

 DEX 7 (←UP)

 VIT 7 (←UP)

 AGI 7 (←UP)

 INT 7 (←UP)

 CHA 7 (←UP)

 LUK 7 (←UP)


 スキル


 言語変換 Lv8 識別 Lv8 成長補正 Lv 4 (←UP)


「お・・・おしっ・・・・」


 ようやくステータスがあがって思わずガッツポーズをしてしまった。

 それに合わせてHPとMPわずかづつではあるがあがってくれた。


「ミツオ、どうしたの?」


 ステータスをみながら立ち尽くしている俺にすこしいぶかしげに小首をかしげながら問いかけてくる。


「い・・・いや・・・このモンス1匹でレベルが上がってくれたので、びっくりしちゃってね。」


 とっさにごまかしてしまった。レベルが4になって初めてのステイタスアップたった1づつではあるが感動している。

 普通は通常のレベルアップでは2~12あがるらしい。

 ごくまれに13~18の上げ幅で上がるらしい。


 アップ幅は今回も通常の最低値ですらない1づつのアップ。そしてその元凶と思われる、

 成長補正が1レベル上がってLv 4になっている。 

 それでも任官中に得た戦闘術はきちんと機能しているのでステイタス以外での下支えになっている。

 まあなぜか年齢がリアル32歳だったのが16歳に下がっているのでその弊害かなと思ってはいる。


「は・・・はやいね・・・・もう追いつかれちゃったよ」


 ちょっとファリスは悔しそうな顔をしている。

 こんな美少女に早いねと言われるとちょっとショックだ。


 普段は狼というには想像もできないくらいおとなしそうなファリスではあるが結構負けづ嫌いなところがある。

 まあ、それをいうとほとんど声すら聞いたことのない寡黙なロバートさんというサンプルから考えると金狼族というのはおとなしい一族なのかもしれない。

 どちらにしても、レベルが上がったとしても勇者稼業をするわけでもないし、道中役に立たないのは二人に対して大変申し訳なく思っているのだが、

 それ以外では対して思うところはない気もしている。

 あと、明日中には領都につくらしいので彼らとの旅程もあとわずかなのは少々寂しく感じるが、すでに十分最初の治療代の貸しは返されて利子も十一で返されているくらいに返してもらっていると思うので、どうしたものかなとつい考えてしまう。


 今晩くらいは、豪華なレトルトで食べてもらおうかな、ほぼ塩味と素材だけのシンプルな味付けばかりだからなあ。

 所詮レトルトや缶詰だから口にあうかわからないけど・・・・



 ・・・・・と、思っていた時もありました。


 二人とも、口にした瞬間に陶然とした表情をしています。ロバートの無口はいつもだがファリスも無口に掻き込むように食べている。

 まるでブ〇ックカレーを食べたときの味〇のような表情だ。


 しばらくの沈黙の後、


「はうぅぅぅっ、こんな味を覚えさせられたら私たちは今後どうしたらいいんだいミツオ・・・」


 なぜか恨めしそうな顔を向けてくる。


「ま・・・まあ・・・俺の手持ちも所詮る残りものだから

 今後いつでも食べられるようなものでもないよ~」


 ひきつった顔でファリスに答える。

 今までの傾向では背嚢から出したアイテムは日が変わったら補充される。

 俺にとっては翻訳と共に数少ないファンタジーな現象であるので実はそれほど惜しくはないというのは内緒です。

 ゲスな男でごめんなさい。

 少々の良心の呵責から二人にチョコレート1箱とサクマドロップも1缶づつ手渡す。


「あ、ありがとう!こんなものアラムス帝国の皇帝の口にしかはいらないよ~」


 花が開いたように破顔する、やべえ、今までで一番かわいい顔だ惚れそうだ。

 年齢差ダブルスコアなので犯罪チックになるのではやばいから必死に顔には出さないようにする。

 あっこの世界では16歳だから1歳さか全然OKじゃないか!


 ロバートはそんな俺たちのことをニコニコしながら見ている。本当に騎士というよりもお父さんのようだな。

 とりあえず、背のうからだしたとっておきのウイスキーをロバートさんのコップについで見る。

 ワイルドターキー1855リザーブ、これは実用性ではなく非常時でも持ち出せるように潜ませていた奴だ俺的には最高級のお宝ではある。

 明日補充されていなかったら半泣きしているかもしれない。


 ロバートはくんくんと香りを楽しんだ後、くいっと飲むと目を見張りながらやはり無言でコップをこちらに向けて出してくる。

 お代わりということだろう希望通りそれを3度ほど繰り返したら音もたてずにひっくり帰った。

 ファリスがペロッとなめたらこんなに酒精の高い酒は見たこともないらしい。

 アルコール度数が低いために、かなりの量を飲むという感じのようだ。

 三国志とか水滸伝の英雄がたるを1個空けるようなイメージなのだろう。

 ただ、ロバートも普通の酒ならばそれなりに嗜んでいるらしいので急性アルコール中毒はないだろう。

 スピリタスを出さなくてよかったな、これだと4杯一気飲みだと事前に知識がなければやばかったかもしれない。


 いびきをかくロバートをみながらそう思った。


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