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入学式中編

「ここが、生徒会室よ。

さ、入って入って〜」


「あ、はい。失礼します。」


「おっ、いらっしゃい。

君が噂の天見天馬君かい。」


中に入ると、金髪の爽やかイケメンがいた。椅子に座っているだけなのにキラキラしている!まぶしい!


「初めまして、2年副会長の水原涼太だ。好きなように呼んでくれ。天見君。」


「こちらこそ初めまして。

新入生の天見天馬です。天馬でいいですよ。

これからよろしくお願いします。」


「他にも、副会長がもう1人、書記が1人、庶務が1人いるんだけど、この打ち合わせには私と水原君でやるから、ここには来ないの。

今度、紹介するね。

さ、座って。

じゃあ、早速始めよっか。

まず、入学式の流れからなんだけど」



=========


「じゃあ、今の流れでいいかな?」


「「はい(うん)」」


「よし!おわり〜。お疲れ様〜」


「お疲れ様です。後は本番だね。

頑張れよ!天馬君。」


「はい。派手にやります。」


「うん!ドーンと1発やっちゃって。

心配しなくても、先生には言っておくから。入学式が終わった後だけどね。

君を止めることはさせないから、安心してやってね!」


「会長も挨拶があるんですから、気を抜かないでくださいよ。」


「わかってるよ〜

水原君は見た目の割に心配しすぎだよー」


「なっ!人が気にしてる事を〜

大体、会長が大雑把すぎるんですよ!

先週だって、翌日が期限の書類を、

来週だから〜、と適当な事言ってたじゃないですかー!」


「新入生がいる前でなんてこと言うのー!」


「新入生の前だからとか関係ありません!

この際だから言いますけどね。

自分が可愛いからって、男子をたぶらかしたりするのはやめてください。

苦情も来てるんですよ!

それに、たまにやるドジっ娘!

はっきり言ってキツイです!

引きます!他のみんなも

うわキツっ、って言ってましたからね!」


「もう、やめて〜!

私のライフはゼロよー!」


「いいえ、やめません。

それにあの時もこの時も」


「いやー!やめて〜!」



俺、空気じゃね。



数分後


「ごめんな。見苦しい所見せて。」


「うう〜まさか、天馬君の前でこんな辱めにあうなんて。水原君の鬼畜!」


「元はと言えば、会長がしっかりしてないのが悪いんです〜。

毎回毎回、面倒事の対処をする俺たちの身にもなってください!」


「何を〜!」


あっ、また始まる。止めないと


「そんな事より!もうすぐで会場入りの時間じゃないですか?」


「ああ、確かにそうだね。

じゃあ、行こうか。

ほら、会長早く来てください。」


「私の扱いが雑になってる〜シクシク」




「ここが、第一体育館よ。」


「入学式を行う会場だ。

後、20分ぐらいで開場するから、それまでに、ちょっとリハーサルしておこう。」



=========


「よし、もう、開場の時間だね。

俺たちは、舞台裏で出番まで待機になる。」


「わかりました。

他に舞台裏で待機する人はいるんですか?」


「そうね〜 確か、第三次世界大戦で活躍した魔法者の『幻想者(ファンタジスタ)』こと佐山猛(さやまたける)が来賓としてくるわよ。」


「そうなんですか!

それは楽しみですね。」


「おっ、天馬君は佐山猛に何かあるの?」


「個人的にとても、尊敬してるんですよ。

魔法の使い方とか、魔法の捉え方とか、すごく好感が持てるんですよね。」


「そうなのね。でも、世間じゃ賛否両論ある人よねー。

少し口調も荒いしね。」


「魔法の腕は確かなんだけどなー。」


「確かに温厚とは言えないですね。」



そんな、他愛ない話をしている間に



「ほら、もう入ってきたわよ。」



ぞろぞろと入ってくる生徒たち。


ん、あれは理紗だな。隣には女の子がいるな。多分ここに来るまでに知り合ったのだろう。

それにしても、元気そうな娘だな。

ショートカットに明るい笑顔。

隣にいる理紗と相まって、あそこだけ空間がちがうように見える。


あっ、理紗がこっちに気づいた。

手を振っておくと


「天馬君って、結構女たらし?」


「えっ!何でですか?」


「いや、だって今、めっちゃ可愛い子に手振ってたじゃん。」


「何言ってるんですか?

僕の妹ですよ。」


「えーー!!マジで!」


「何で知らないんですか?

生徒会は知ってたんじゃないですか?」


「いや、写真は水原君には見せてなかったのよ。」


「えっ!会長は知ってたんですか!?」


「うん、知ってたよー。」


「何で見せてくれなかったんですか?!」


「水原君に見せると騒いでうるさいじゃない。

美少女だー、って。

ま、今もうるさいけどね。」


「ほんとですよ。水原先輩、うるさいです。」


「天馬君まで!?ひどい!

それより、天馬君!妹さん紹介してよ!」


「え、嫌ですけど。」


「即答かよ!何でだよ〜いいじゃねーかよ〜」


「はいはい、そこまで!

もう、始まるわよー」


「だそうですよ。落ち着いてください。

そういえば、水原先輩は何するんですか?」


「何って?どゆこと?」


「だから、会長は挨拶を僕も答辞があるから、ここにいますけど。

水原先輩も何かするんですよね?」


「ああ、それはな会長の護衛みたいなもんだよ。

この学校はな、ランキングがあってな。

参加するかしないかは選べるんだが、そのランキングで上位に入れば、内申が上がったりする。最下位でも、別に内申が下がるわけではないから、去年は900人中659人参加してたな。

そして、そのランキングを上げるには、決闘をしないといけないんだ。

自分のランキングより、上の人を倒さないとランキングは上がらないんだ。

決闘する場所は決まっていて、闘技場がそうなんだ。」


「でも、危なくないですか?」


「心配無用だよ。

闘技場には、物理的なダメージを精神的ダメージに変える魔法が掛けられていて、身体に影響はない。

精神的ダメージが大きすぎた場合は、その魔法が許容できなかったダメージを受けるらしい。ちなみにダメージを受けた人は気絶する。

なんでも、魔法をかける事ができるのは理事長だけらしくて、特殊魔法ではないかと言われているんだ。」



なんと!俺以外の特殊魔法の持ち主に会えるかもしれないのか。

多分、今日挨拶に出てくるだろうから、その時に覗かせてもらおう。



「そうだったんですか。

なら、水原先輩と会長はランキングに参加してるんですか?」


「ああ。してるよ。

俺は5位で、会長は8位だ。」


「へぇ〜、水原先輩の方が高いんですね。」


「まあ、 ランキングは所謂目安みたいなものだから。

ランキングが低くても、弱いとは限らないんだ。」


「じゃあ、水原先輩は会長を決闘を挑んでくる人から守ってるんですね。」


「それは違うわよ。

全く、さっきから聞いていれば、大事なことを言ってないじゃない。

天馬君、決闘は挑まれても、拒否は出来るし、決闘をするには風紀委員会に報告しないといけないわ。

水原君は、ただの付き添いよ。」


「なんだ。そうならそうと、早く言ってくださいよ。」


「いや〜、ただ、正直に教えるだけじゃつまんないだろ〜。」


「面倒くさいだけよ。そんなんだから、彼女と長続きしないのよ。」


「うっ!痛いところを〜」


「はぁ、ケンカしないでくださいよ。

あっ、始まりますよ。」

(俺、噛まずに言えるかな。

ド忘れしないようにしないと。)



意外に緊張している天馬であった。

























入学式関係なかった。

次こそは、魔法と新しい人を出します。

次もよろしく!

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