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魔法講座とイタズラ

理紗が小学校に通い始めて、はや4年

もう、あの頃のような舌ったらずではなくなり、「おにいちゃん」から「お兄様」に変わった。

本人いわく「淑女らしい言葉遣いを志しているんです」とのことだ。

時折、「おにいちゃん」と言ってしまう時があるが、赤面して「お、お兄様」

と律儀に言い直すのは天使が舞い降りたのかと勘違いしてしまう。いや、勘違いじゃなかった、理紗は天使だ。


魔法も上達していて、特に属性魔法が群を抜いている。今じゃ、美紀さんと張り合えるぐらいになっている。

当然、魔法だけで戦ってだ。徹さんとはまだ無理だろうけどな。


美紀さんと徹さんは上級魔法者の中でもトップ10には入るだろうから、今の理紗は大抵の魔法者には負けないだろう。

だが、体術がまだまだだから上級魔法者には1歩及ばないだろう。


俺は1年前ほどに、美紀さんと徹さんに勝っている。とても、悔しがっていたが嬉しがってもくれていた。


「これくらいの実力があれば、狙われても返り討ちに出来るし、理紗が狙われた時の心配をしなくていい。」という理由らしい。

そう、特殊魔法を持っている人は希少すぎるがゆえに危ない組織に狙われたりするらしい。少し考えればわかったことなのだが、俺は全く頭になかった。

でも、徹さんと美紀さんのお墨付きだから、大丈夫だろう、ってことで全く気にしていない。

今では、徹さんと美紀さんにマナの増幅法を教えたり、技術を教えたりしている。


ちなみに、俺と理紗が血縁関係がないことは徹さんと美紀さんが話してくれた。


1年半前に理紗と2人で徹さんの部屋に呼ばれて、入ると2人がいて、その話をされた。俺は知っていたから良かったけど

理紗は突然泣き始めて、


「おにいちゃん、いなくなっちゃうの?」


どうも、俺が家を出ていかなければならないと思ったらしい。

それからは、3人で違うことを伝えて慰めた。

理紗は安心して、泣き止んでそのまま寝てしまったので、美紀さんが理紗の部屋に運んでいった。

その間、俺は徹さんに両親の写真を渡された。君が持っていた方がいい、と言われ、写真を見たのだが、どちらも美男美女で、とても若かった。

この2人の分まで生きなきゃなと自然と思った。

きっと、この2人の雰囲気が良いからだろうと根拠はないが確信した。

徹さんからは「アルバムもあるから、いつでも見に来ていいよ。」と言われた。

そういえば、この事があってから、理紗の言葉遣いも変わったんだよな。

なんでだろ?いまだに不明だ。


こんな感じで、4年間過ごした。

俺の異能や魔法についてもわかった事があった。

まず、異能だが、昇華した。

これは、半年前だった。

[真実の眼]から[真偽の眼]になった。

能力はステータスがもっと詳しくなり、ステータスを偽る事ができるようになった。

偽るとは数字上ではなく、現実でも偽った通りになる。例えば、筋力を下げれば、今まで100キロ持つ事ができたのに、50キロまでしか持つ事が出来なくなったりする。

今は自分にしかできず、下げる事しかできないが、もっと昇華すれば、自分以外にもかけられるようになり、上げられるようにもなるだろうと思っている。

ステータスはこんな感じになった。

=============================================

天見天馬 転生者 10才 ♂

魔法適正 95

特殊魔法 静止 倍加 (制限有り)

体力 1200

筋力 700

俊敏 800

マナ 38500

異能 真偽の眼 (覚醒)ランク3

悪意 0


詳細 3才の時に前世の記憶を取り戻すが現世の記憶をなくしてしまう。

そのため、両親に直接的あったことはない。

両親が亡くなってからは、両親の親友であった、天見美紀と天見徹に2人の娘の理紗と共に育てられる。

顔は上の上

身長 142 体重 30

首筋を舐められると力が抜ける

================================================

プライバシーのかけらもないだろう。

所々付け加えられているが、悪意という項目は多分、自分にどれだけ敵対心があるかが解るものだろう。善人を気取ってるやつにはよく効くな。

そして、詳細だ。これだけで対象の性格や弱点、人生までも知る事ができる。

俺に悪意が50以上ある人以外は、詳細は表示されないようにしている。

異能はこの程度かな。


次に魔法だが、魔法には種類がある。

火や水などの属性を持つ 属性魔法

身体強化などの補助をする 無系統魔法

昔に陰陽師などが使ったとされる 術式魔法

1人だけしか使えない 特殊魔法だ。


基本的にマナの流れとかは変わらないけど、術式魔法だけ事前に用意する必要があったりするから、手間がかかる。

その代わり、魔法の威力などは段違いに上がる。

しかし、術式自体が複雑なものが多いので、使いこなせる人が少なくなり、次第に廃れていってる。

そのため、由緒正しい陰陽師が祖先の家はどうにか、後継者をのこそうとしている。

俺としては、もっと人気が出てもいいと思うんだけどな、自分の好きなように式神を作ったりできるし、自分の魔法まで作れるのは術式魔法だけだからな。

一応、俺は全部の魔法を極めようと思っている。あと少しでってところで詰まってるんだけどね。


特殊魔法には制限があって、[静止]は色んなものを止められるが、時間までは止められないと思う。

やろうと思って、魔法を発動しようとしたら、気絶したみたいで、庭で横たわっていた。

[倍加]は倍率が1から変化するほどマナを使うみたいで、対象の大きさによってもマナを使う量は変わるみたいだ。

1回使うと1分持続する。初めに10分のマナの量を使っておけば、10分間効果が切れる事はない。


決して少なくはないマナを使わないといけなかったり、制限もあるが、十分に使える魔法だ。



これまでの俺の生活は、起きて、ランニングして、魔法の練習して、MTの勉強して、理紗を愛でて、寝る

という、魔法のために生きているような生活だ。力をつけることを優先していたので、この世界の事について、そこまで知らない。といっても、魔法科がある学校があったり、魔法を使える人は100人に1人などの一般常識は知っている。

俺が知りたいのは、いってしまえば裏世界の事。

国家機密などの事だ。

知識は時に実力より大切だったりするからな。特殊魔法なんて持っている俺はなおさらだ。俺を狙いそうな組織を知っておいて損はないだろう。


ちなみに、今、俺は宙に浮いている。

飛んでいるのではなく、浮いているのだ

どうやってかというと、[倍加]を使って、俺にかかる重力を0倍にして、重力を無くしている。

さすがに、0倍はマナを大量に使うみたいで、10分が限界だ。

よく、理紗が練習を見に来たりするので

初めて俺が浮いてるのを見たときは、口をポカーンと開けて固まっていた。

5分ぐらいそうしていたので、理紗のほっぺたをいじったり、髪型を変えたりしていたら


「お兄様!痛いです!なんで引っ張るんですか!それより、浮いていましたよね?どうやってですか!」


「ごめん、あまりにも柔らかかったから、つい、ね。浮いてたのは特殊魔法だよ〜。」


「特殊魔法ですか。でも、この前までできない、って言ってたのに。」


「一昨日ぐらいに、出来るようになったんだ。理紗を脅かそうと思って、黙ってたんだ。」


「そうだったんですか。とても、びっくりしましたよ。もう、しないでくださいね。でも、宙に浮けるなんてすごいです。流石お兄様です!」


「ありがとう。[倍加]の制限が無くなったら、2人で空を飛んでみようね。」


「はい!楽しみにしてます。お兄様は今日は練習は終わりですか?」


「そうだね。終わろうかな。じゃあ、戻ろっか。」


その後、理紗に変な髪型にしてたのがばれて、1時間乙女の髪の重要さについて説教をかねて説明されたなぁ。


今日、理紗が練習を見に来るらしいのだ。なので、何かドッキリを仕掛けようと思う。その名も理紗にドッキリ大作戦!! そのまんまだな。

何をするかというとポルターガイストをおこす。まあ、ただ魔法を使って物を動かしたりするのだが、俺が魔法を使っているとばれないようにするため、寝たふりをしておく。

理紗が入ってきたら、まず俺を見つけて寝ていると勘違いする。そのまま、おれのそばにいるだろうから、少したったら本を落としたりする。部屋の中だからイスが倒れたり、色々できる。

そして、怖がっている理紗を俺が突然、起きる事で最後にびっくりさせて、ネタばらしをする、というシナリオだ。

おっと、もう来たみたいだ。

3.2.1

ガチャ「お兄様〜、失礼します。

久しぶりに見に来ました。

あら、寝ていますね。練習のしすぎで疲れて寝てしまったのですね。こんな所で寝たら、風邪ひきますよ。何か掛ける物は… あっ、ありました。

読書でもして、待っておきましょう。」


よし!計画通りだ。てか、理紗良い子すぎるだろ。なんだか、心が痛くなってきたよ。でも、理紗の怖がる顔見たい!


後、5分ぐらいたったら作戦実行しよう。


〜5分後〜


そろそろ頃合いだな。

まずは、本を落とそう。

目を閉じてるから、理紗の姿が見えないけど、本を読んでるだろう。

よし、1冊目!3.2.1 ゴー!


バサバサッ


あれ?気づいてないのかな。

読書に集中してるんだろう。

じゃあもっと、本を落とそう。

次は5冊ぐらい

3.2.1 よいしょー


バサバサバサバサ!


あれ?おかしいな。まだ気づかないのかな。しょうがない、流石にイスを倒せば気づくだろ。念を入れて、少し浮かせてから倒そう。

よし、持ち上げて 3.2.1 セイッ


ドンドスドス!!


えっ!気づかないの?俺でも、少し驚いたぞ。これはおかしいな。

もしかして、いない?いや、無いな。

気配がするし、ドアが開いた音もしなかったからな。どうしてだ?


「zzz おにいちゃん〜 ふへへ〜」


俺、死のうかな。天使になんてことをしようとしてたんだ。

俺も寝よう。


それから、天馬は理紗をもっと甘やかすようになった。





3日間隔でやっていこうかと思ってます。

でも、はやく出来上がったら、すぐ出します。なるべく、長い文章になるよう心がけます!説明口調なので会話を取り入れたい。

次も読んでいってね!

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