Look at me!!
おうふ・・・
何故こうなった・・・
何故こうなったあああぁぁぁぁぁ!!!
酒か、酒のせいかあああぁぁぁぁ!!!
俺の膝の上でグースカピ―と気持ちよさそうに寝ているのは、俺の上司の鬼の娘のような先輩。
可愛いけどさ、小さくて(禁句)可愛いけどさぁ・・・おとこっぽいというか、なんというか・・・
恐いんだもん。主にガンリキーが凄いんだもん。こんな感じの名前のポ○モ○がいた気がする。いや、先輩ならきっと持ってる。
いや、今はそうじゃなくて、
何故こうなった・・・(3回目)
「あの・・・先輩、」
「・・・んっ…」
足痺れてきたんでどいて下さい、と言おうとした俺の口は先輩の「・・・んっ…」という声に遮られてしまった。おうふ・・・。
なんか、酒って本当にすごいね。
そして、俺も酒によって『メタ発言』とやらを言って『死亡フラグ』とやらをたててしまったのだ、まる
「マジでどいてください、俺の股間の凶器が顔を出そうなんですからぁ・・・」
「おい、」
サアァァァァアアア……
ちょ、誰か股の辺り見て!!嫌かも知れないけどお願い!!!今下見たら、俺絶対殺されるよね!?
俺の酒によって赤くなった顔が青くなります、酔いが覚めます。
「おい、今のは本当か?」
「・・・ほえ?」
ん?
怒られないぞ?
何?今のはセーフなのか?
「私で、感じているのか?」
ちょ、誰か俺の股の辺り見てくれ。
見てくれる人もいないので自分で見ると、酒によってのウルウル目と酒によっての赤くなった顔を携えた天使のような先輩がいました。
「いや、違います!ごめんなさい!!許してください!!!」
「違うのか・・・」
ななななななんて顔するんですか!
捨てられた猫のような―――いや、ライオンだな――― 顔するんですか!
「今まで言わなかったんだがな・・・私、今まで頑張ってたんだぞ?お前に可愛い女に見てもらえるように・・・なのに、お前はお前はあああぁぁぁぁ!!!・・・グス、うえ、ウエエエェェェェェン!!!!!!」
「え、ちょ、ま、悪いの俺!?」
なんか、泣いちゃったんですけどおおおぉぉぉぉぉ!!!
酒って本当にすげぇな!!!
いや、待てよ・・・そもそも何故、俺の家で酒を飲む事になったんだ?
確か、むこうから言ってきた気がする。
可愛い女に見てもらえるように頑張った?誰に?
・・・俺、に?
「先輩」
「・・・?」
「先輩って、俺の事好きなんですか?」
「~~~~~!!!???」
ボンッと赤い顔が余計に赤くなった。
それを見て、俺は顔中に血が集まってきた。言っといて恥ずかしい。
俺ってこんなに自意識過剰な奴だったっけ?
「言わせるな、馬鹿!!!」
そんな心配はなかったようだ。
目の前には先輩、俺は先輩の口元を狙って自分の口を発射させた。
すると、先輩は可愛い反応をしてくれた。元々大きい目をもっと大きくさせて身体を跳ねさせる。
口を合わせたその間、約5秒。
「・・・俺、先輩のそういう所好きですよ。」
「・・・当然だ馬鹿……」
酒+俺の部屋+目の前には、
「私を、見ろよ・・・」
可愛い可愛い大好きな先輩。