第四話 これはなんの時間ですか?
サブタイトルが間違ってる気がする。
話は対して進みません
そうして、フェアがあの大きな熊、ワイルドベアだっけ?を倒して森を消火した所で、
目的を忘れていることに気づいた。
俺の目的は熊を倒すことじゃなくって、村にたどり着くことだったな。
完璧に失念してたわ、記憶の片隅にもなかったわ。
何のためにここまで来たんだか、意味わからんぞ。
と、まぁどうでもいいことを回想した所で反応のあった場所にむかうとするか。
「フェア、さっきの人の気配はどうなった?」
「動いていますね、その先にある程度の反応がありますからそこに集落などがあるかもしれません」
「おっ、それは嬉しい知らせだな。早く人間と会いたいな」
それにしても、さっきまでの無茶苦茶な戦闘を思い出すと少しゾクッとするな。
実際俺は何もしてなかったしな、全部フェア任せだし、もうダメ男感が漂ってるな。
まぁ、実際ダメ男なわけだし気にしないでおこう。なんとかなることを期待しようっと。
そういえば、さっきの熊から盗ったあのスキルってどうなってるんだろ。
神様にメールしとこっと
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From:鷲頭 蒼汰
To:神様
件名:盗ったスキルについて
さっきワイルドベアというモンスターからスキルを盗ったのですが、どこにも表示されません。
何か盗ったスキルを一覧で表示してくれるアプリなどないですか?
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これでいいだろ、あの神様仕事速そうだし、なかったら作ってしまいそうだし、明日まd
え、メール来たんですけど、早すぎやしませんか?
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From:神様
To:鷲頭 蒼汰 様
件名:Re:盗ったスキルについて
さっき言っていたアプリですが、完成しましたので、そちらのスマホに入れておきます。
ですがまだβ版ですので、スキル獲得条件などが書いていないものや誤作動などもあるかもしれません。
それについては、徐々に改善していきますので次回のアップデートをお待ちください。
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おし、これで盗ったスキルもわかるしそのスキルを取得する条件もわかるようだ。
流石、神様尊敬するわ、準備していたかのようにアプリ作ってるんだもんな。
そういえば、流石をりゅうせきって読んだ友人がいたな、あいつはどうしたんだか。みんなにいろいろいじられてたな。
ニックネームがksだったな。あれはひどかった気もするが。まぁ、異世界に来た俺には関係がないな。
気にしないでおこうっと。
それで今俺は何をしようとしてたんだっけ?いっつも見失うんだけど、何したいんだっけ?
そうだよ、俺は人を探して歩いていたんだよ、そしてなんか集団の反応があったんだよ。
完璧にまた忘れてた。まぁ、歩けばつくよな。
「フェア、あとどれぐらいで人と出会えるんだ?」
「すみません、たぶんあの反応、人じゃないです、たぶんモンスターですね。私の使っている魔法はレーダーというのですが、
熱源の反応を頼っていて近づくと、だんだん鮮明な外見が見えるのですが確実に身長が低いんですよ…」
「え、俺らはモンスターを人だと思って近づいてたわけか。それにしても、何かわかるの?モンスターの種類」
「あの身長と群れ方からみてゴブリンかと思いますが…」
「もしかしてこれはあれなの?ゴブリンに少女が襲われるとかのテンプレなの?」
「いえ、ゴブリンはほかの人達との戦闘で駆逐されていますね」
「じゃあ、ある程度駆逐されたらその人たちと合流しようか。平和になってから合流したほうがいいだろ」
「そうでしょうね、少し待ちましょうか」
そうして、数十分後
「そろそろ、ゴブリンが駆逐されたようですね」
「そうか、なら行こうか。どんな人が待っていることやら、って待って、俺の言葉って相手に伝わるんだっけ?」
「どうでしょうかね。翻訳の魔法でもかけておきますか?」
「うん、一応頼むよ。意味分かんない感じになったら危ないしね」
そうして、俺は相手のほうに歩いて行った。
歩いて行くと、誰かのどなり声が聞こえ始めた。
「お前のせいで、あいつが逃げちまったじゃねーかよ」
「しょうがないだろ、あんなに大量のゴブリンが出たんだぞ」
「おいどうしたんだ?」
「あっ、お頭、こいつがとらえた人質を逃がしちまったもんで」
「そうか?あいつには猿轡をして首輪も付けてあったはずだが、簡単には逃げられないと思ったんだがな、まぁいい、責任の取り方は知っているよな、あの人質だけである程度食っていける予定だったんだがな、どうなるかはわかっているよな」
「すまねぇですから、ですから命だけは御助けをぉ」
「すまないがルールなんでな。逃がしてしまったお前の責任だ、死ね」
あのー、フェアさん、すごく血なまぐさい所になってるんですけど、命の危機を感じるんですけど、
絶対に来ちゃダメなところだったよね、危ないよね、こっち来ちゃダメだよ、確実にさ、
死ぬよ。これ、確実に死ぬよ。
フェアさんはリアルラックないのかね。厳しすぎるだろ、このルート。
もう、諦めたからいいけどさ。一言だけいわせてくれ。
本当に、これはなんの時間ですか?