2
一匹、いや一体みれば50体という発想は霊に対して失礼だろうか
ダンジョンの特性上、無限沸きの可能性もある
霊媒師や、霊に強い冒険者チームに助けを乞うか
廃墟、病院をたてて有名心霊スポットにするか、そこで実害が出れば討伐隊が組まれるだろう
それより評判を見越して遊園地に高値で売ろう、その金で新たなダンジョンを買おう
全て机上の空論だ、UFOは秘密裏の解決を望んでいる
攻略の糸口を求め休憩がてら読んでいた手元のラノベが明るくなる
気づけば夜が明け始めていた
岡部はひらめいた、光ファイバーで地下を照らそう
「火攻めならぬ陽攻めだ」
数日後
宇喜多覚悟は駆け出しの銅線泥棒である、一度はダンジョン冒険者として登録していたものの他者に比べ能力不足を痛感し半年もたたずに引退状態にある
昼間、趣味を兼ねたサイクリング中に山間にソーラーパネルを見つけた
5面ほどの小規模なもので、待てば増設されて旨味は増すかもしれないが宇喜多は今夜盗もうと決めた、金に困っていた
100均のライトを頼りに現地についた
暗がりでも一目でパネルの異常さに気付いた
付近に制御盤がなく、それぞれのパネルから伸びたケーブルが地中に吸い込まれるように最短距離で埋まっていた
泥棒対策なのか、掘り出すのが手間だ、なにより道具がいる
帰ろうかと逡巡していると、一本のケーブルから黒煙が昇る
(漏電か!)
煙はみるまに5本全てから昇り始め、その全てがカタカタと小刻みに震えだし、バキっとパネルから乖離した
ケーブルが宇喜多の四肢に襲い掛かる、四肢を捕らえる
「ぐえっ」
残りの首担のケーブルは首に二重に巻き付き、先端が宇喜多の眼前に迫る
宇喜多は身動きがとれぬまま朝を迎え、ケーブルが宇喜多の目を焼いた




