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神紙伝奇  作者: umeyui
3/5

其の3 メインクエスト

「…知ってる言い方は全部言ったぞ…」

まだ嬉しそうに踊っていらっしゃる折り鶴さんに呆れつつ、考える。

 言葉が通じないのだろうか?

 しかしさっき、岩の奴と戦った時は言葉で…というか意思か。

 アイツを倒したいと強く思ったからその意思が伝わったのだろうか?

 …そうなら今も帰りたいと強く思っているのだが。 

 まあとりあえずこいつの生態は置いておいて。

「結局ここはどこなんだよ…」

やはり異世界的なやつなのか?辺りを見渡すと自然ばっかと言うことでタイムスリップ説も考えられる。それかまさかの夢オチ。

 そうは言ってもさっきの奴のリアル感といい、この吹いている風。そして、この目の前にいる折り鶴は間違いなく生きている(?)。だから流石に夢オチではないだろう。

 タイムスリップだとしても岩の妖怪がいたしなぁ。俺は妖怪なんか信じていないので現実だとは考えにくい。

「やっぱ異世界転生か…?」

 だれかに召喚されたとか?魔王でも倒すのかよ。

異世界きてもやる事ないとか意味ねぇだろ。もう誘拐じゃん。

 しかも説明してくれるキャラが居ないのはキツいぞ?

 というかキャラ、人間はいるのか??

折り鶴と岩しか動くやつ見てないが…

……

「まさかお前が俺を召喚したとか?…」

一応聞いてみた。初めからいるからな、コイツ。

流石に折り鶴に召喚されたとか思ってないが。

と言うか思いたくない。

 とりあえず反応を見てみると

…反応なしか?まだクルクル踊って…

クルクル、クルクル、ぴょんぴょん、コクッ、クルクル…

「ちょっと待て今頷いたか?!」

でもまだ踊り続けて…

だけどさっきコクッて…

 うん。

「そう言う振り付けだな。」

そう思うことにした。

さて、これからどうしよう。

やっぱ普通に考えて元の世界に戻りたいと考えるのが普通か…


普通?

また「普通」か。

いや、どうせ戻っても平凡で普通に生きていくだけなのだ。


さっき妖怪と戦った時、怖かった。けどそれ以上にワクワクしていた。


…いや、違う。()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()


このイレギュラーで普通じゃない体験に。


なら。どうせなら。

「この世界で思いっきり普通じゃない生活をしてやる!」


それが俺の、いや

俺と折り鶴の目的(メインクエスト)だ。





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