表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神紙伝奇  作者: umeyui
2/5

其の2 紙剣じゃんけん

 少しおさらいをしよう。今、俺(と折り鶴)は岩の妖怪と出会ってしまった。そこで折り鶴は紙の剣になった。以上!じゃんけんのパーとグーだと思っておいて欲しい。

 そうならば岩を紙で包むのでも良かったんじゃないのかとも思ったが、流石に包んでは倒せないだろう。日光を浴びないとダメなわけじゃなかろうし。まあそれはおいておこう。それでは本編へ。

――――――――――――――――――――――――

 皆さんは紙で手を切ったことがあるだろうか?

多くの人がそうだと答えるだろう。

 紙というのは薄いのにかなり攻撃能力が高い。

 前調べたことがあるが、紙の端の繊維はノコギリのようにギザギザとした形になっているらしく、ノコギリで切り裂いたような痛みを感じてしまうんだとか。

 だからと言って岩なんて切れないだろうと思った方もいるだろう。

 しかしさっき(メタい事を言うと1話だが)いったが、折り鶴は強度、形、色を変えられるのだ。

 つまり。

「紙の剣でも岩は切れるんだよ!」 

 

 本当はやはり自分でも不安だったのかもしれない。

紙で岩なんて切れるものなのか。

でも声に出して言う事で少し安心できた。折り鶴も同じように思っているだろう。意思疎通は大切だ。

「よし!」

 …気合いを入れたところで今更だがどこを切ればいいのだろう。やはり縦か横に真っ二つにしてしまうのが良いだろうか?そうなら縦に切った方が力が入れやすそうだな…

「縦に切るぞ!」

 こんな適当でいいのか。

とにかく切らなければ。

 動きはアニメとかの見様見真似でやるしかない。剣なんて剣道部くらいしか使わないんじゃないか?

 

 まあなるようになれだ。

そういうふうに思い気合いを入れ直す。

 剣を頭の上に振り上げ、しっかり握り上へ飛ぶ。

そして、渾身の力を込めて振り下ろす。

「うらぁっ!」

一瞬手応えを感じたがあとはストン…と切ることができた。

 紙で岩を切ることができたのだ。

 じゃんけんで言うならグーにパー(縦向き)で手刀を食らわせたようなものである。

「切れた…!」

安堵の息がもれる。

 切られた妖怪はどうなったかと言うと。

切られた瞬間ピタッと動かなくなり、そのまま端から蒸発するように消えていった。

 「…折り鶴は⁈」

 いつの間にか手の中を抜けていた折り鶴を探し辺りを見渡すと、一羽に戻った折り鶴がいた。

 コイツ言葉通じるのかなぁ?でもまぁ一応、

「ありがとな」

と感謝を述べた。

 すると伝わったのか嬉しそうにクルクルと回り始めた。感情もあるのだろうか?

 こいつの生態も気になるところだが、とりあえず元の世界に帰らなければ。こんだけ非日常を体験したらあんな嫌だった日常も恋しく思えてくる。

 どうやって帰るのだろう。よくある転生ものみたいになにかやるべきことでもあるのだろうか?

 折り鶴に頼んだら来た時みたいに帰らせてくれるのだろうか。

 やってみよう。

「折り鶴!俺を元の世界に返してくれ!」

……無反応。まだクルクルと回っている。

「あの、折り鶴さん?」

敬語で言ってみたが無反応。

「Hey, paper crane?」

英語でも言ってみたが無反応。

 …聴き方が違うのだろうか。もっと試してみよう。


――――――――――――――――――――――――

 時を同じくして、科戸のいる竹林の中で何かを探し回る男がいた。

「おっかしいなぁ?こっちから反応があったはずなのに、いきなり消えた…」

「自爆でもしたのかな?」

 一応観に行こ。と反応があったはずの方向に向かって行った。


 男がそこ…石の妖怪がいたはずの場所に行くと、

「おい折り鶴!少しくらい俺の言う事を聞けぇ!」

…折り鶴に向かい怒鳴り声を上げるキチガイがいた。

「………なんだコイツ…」

 


「うちに勧誘するしかねぇな!!!!」




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ