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~第六章~

「・・・ん」


今日も無事目を覚ました。


寒気特有の肌寒い陽気が布団から抜け出そうとする意思を邪魔する。


「・・・寒い」


なんとか布団を退かし体を起こすと寒気がより一層体に突き刺さってくる気がした。


今日は一段と寒いな・・・今頃姉ちゃんはがたがたに震えて寝てんだろうな。


いつも薄着な姉のことだ。


寒いことを分かっていても無防備に寝ているのだろう。


「・・・シャワーいいや」


そんな姉の淫らの格好を想像しても何も感じないのはやはり姉弟だからだろう。


震える体に鞭を打つことから今日という一日が始まった。





「・・・まじで?」


「まじよ?」


リビングにいる俺は母さんから聞いた衝撃の事実に耳を疑った。


まぁ、それほど衝撃でもないが。


「なんか今日は用事があるらしく20分くらい前に用意済まして出てっちゃったわよ?」


「珍しいこともあるんだな」


そういってほかほかのココアを胃に流し込む。


どうやら今日は姉ちゃんは先に学校に向かったようだ。


あの姉ちゃんが早起きをして学校に向かうなどとても珍しいことで年に1回あるかないかの次元だ。


別に俺が定刻を過ぎて寝坊をしたわけでも、母さんが起こしたわけでもないらしい。


珍しいこともあるんだと考えてココアを飲み干し部屋へ向かって準備を始めた。




この小さな変化、これは俺の未来を示唆する始まりの変化だった。


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