~第二十六章~
すべてを打ち砕くべく放たれたエネルギー弾と、轟々と音を上げて空気を裂き突き進む弾裂空が爆煙を巻き上げて衝突した。
耳を劈く爆音は、衝撃波となってあたりに円状に広がっていく。
突風を生み、周辺の草木をなぎ倒す。
「くっ、むちゃくちゃだな!!」
「きゃっ!」
ものすごい風圧に耐え切れず、まぶたを閉じてしまった二人。
そして、風がやみ砂煙が徐々に晴れていく。
杉弓と篠崎もゆっくりと瞳を開いた。
「どうなった!?」
薄れていく煙の中を目を凝らしながら杉弓が眺める。
晴れた煙の中で俺と化け物は向き合いながら立ち尽くしていた。
「・・・」
もはや立っていることですら限界だった。
そのまま力尽きたように重力に逆らわず、うつ伏せに地面に倒れてしまった。
く、そぉ・・・動かねえ・・・
「上総!」
「上総君!」
不意に杉弓と篠崎の声が耳に飛び込んできた。
どうやらまだ意識はあるらしい。
「グゴォォォ!!」
続けて化け物の叫び声が耳に響いた。
負けたのか・・・
その化け物の声にはどこか勝利の喜びが満ちているように聞こえた。
「グゴゴゴォ!・・・・グ、ゴォ?」
喚起の叫び声が一瞬止まる。
ブシャァァ!!
次の瞬間、化け物の左腕が肩から吹き飛び大量の血があふれ出した。
化け物の血液が地面に伏した俺にモロに降りかかる。
どうだ、化け物・・・俺の勝ちだ・・・ぜ・・・
そして化け物は消し飛んだ左肩を抑えながらジャングルの奥深くに消えていった。
化け物の痛みに堪える叫び声とその足音を最後に俺は意識を手放した。




