表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
96/96

96

沢山の人々に祝福されて、今日私は王太子妃となる。


ヴィオラは横目でテオドールを見た。正装に着替え、堂々と振る舞う姿からは、普段の彼は連想出来ない。


「ヴィオラ、どうかした」


テオドールが、心配そうにこちらを覗き見てくる。


「いいえ」


ヴィオラは、はにかんだ様に笑って見せた。その瞬間、純白のドレスがふわりと揺れる。


ミシェルや、デラにも見せたかったな。


きっと、笑顔で喜んでくれる。あぁ、でもミシェルは、心配症だから複雑な顔をするかも知れない。


ヴィオラはテオドールを見て思う。始めは、ミシェルと似てると思ったけど、一緒に過ごす内にまるで似てないと思うようになった。


なんで、あの時ミシェルとテオドールを間違えそうになったのか分からないくらいに。


もしかしたら、ミシェルが引き合わせてくれたのかも……なんて思うと可笑しくなる。


ミシェルがいなくなってから、目まぐるしい程にヴィオラの世界は変わった。


あの部屋にいた自分が、今の自分を見たら、なんて言うだろうか。


「ヴィオラ」


「へ……きゃっ」


テオドールに、突如持ち上げられお姫様抱っこをされる。


「テオドール様っ⁉︎」


「今日だけだから、ね?」


屈託のない笑顔で言われたら、何も言えない。ヴィオラは、大人しくテオドールに抱っこされた。そのまま彼は、人々の中を歩いて行く。


沢山の人々が2人を祝福している。


「君をこうして、抱き抱えられて僕は幸せだよ。だってこの瞬間は、君を独り占め出来るんだから。でも、今日からこの特権は僕だけのものだよ」


後にテオドールが、国王に就任してからも、王妃であるヴィオラを抱き抱えている所を臣下達は見たとか見ないとか。






お終い

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ツギクルバナー
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ