部下を拾いました。 part7
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最後まで読んでいただけると嬉しいです。
これの他に長編として『白い紫陽花』という小説も書いているのでそちらもよろしくお願いします。
彼女の荷物を積んだ車はそのまま大型のショッピングモールに向かった。
「何か買い物ですか?」
「そうだね。まだ足りてないものもあるし、車の中もまだ余裕があるからついでに何か必要なものをって思ってさ。欲しいものがあれば何でも言ってくれて良いから。」
「ほんとですか?やったね。」
何か吹っ切れたようで少し彼女は元気になっていた。
普通の日の午前中。ショッピングモールの中は奥様方か暇を持て余した大学生くらいしかいない。その中でスーツ姿の2人。少し周りからは浮いていたかもしれない。彼女は就活生に見えなくもないが明らかに自分はおかしい。
まず。昼も近いという事でお店が混む前に昼食を済ませた。コンビニで買ったものもあるがそれは夜にでも食べればいいだろう。少し吹っ切れた彼女は自分をいろいろなところに連れまわした。服から化粧品、男性なら入る事に躊躇する女性ものの下着の店。気づけば3時間。女性の買い物はどうしてこうも長いのか。自分には理解できなかった。途中、映画館があり彼女が
「この映画見たかったんですよね。昨日見にいく予定だったんですけどあんな事になって。」
吹っ切れたと言ってもまだ心残りがあるようだった。
「なら俺で良ければ今から一緒に見るか?」
「ほんとですか?みたいです。」
「せっかく時間がある事だし、何より少し疲れたからな。放映時間もちょうどいいみたいだから、遠慮する事ないよ。」
2人分のチケットを買い、飲み物を買って席についた。特に離れる理由がなかったため席は隣同士だった。
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